なんとなく見ちゃったんだけど、今見るのは少々違うみたいだな。と見始めてから気づいた。
独裁者の怖さ
もはや、プーチン大統領と同一視してしか見ていられなかったので、怖いのなんの。
そして、ヒットラーという人を演じるのは、やはり、「過去に見た」ヒトラーとの比較がどうしても生じてしまうので、なかなか難しい。そして僕にとって原体験としてあるのが、チャーリー・チャップリンの「独裁者」でありまして。あのチョビヒゲを見ると、どうしても、ヒトラーを思い出すし、ヒトラーを演じてる俳優を見ればそれが何であれ「チャップリン」を思い出しがち。
難しいですなぁ。イメージってね。つまり、この映画は怖いのに、主人公「ヒトラー」がエキセントリックになればなるほど「コミカル」に見えるという多層構造になっているワケです。僕にとってはね。
史実に則り
調べ上げられた資料に基づき、正確をきしていると思われる為、微に入り細を穿ち、お見事です。よく知らない人は「ふーん」とさえ思わないだろうけれどもね。そもそも、登場人物が誰でどういう立場の人なのか?ってことさえも知らなければ、解りよう筈がないよね。
でも、それでも楽しめちゃうのが歴史物(????)。どうなるのかがハッキリ解っているからね。変えちゃう人もいるけれど、それも「無理のない範囲であれば変えてもオッケー」と見なされるのがこれまた歴史物(????)。
ウクライナ侵攻の今は見るべきではなかった
戦争ってさぁ。つまり、「戦争映画」ってさぁ「戦争モノ」ってさぁ、九条の国からしてみたら「絵空事」として見ることが多いので、浮世離れしていたけれど、ここにきて、全ての戦争映画が強烈にリアリティを帯びたね。どんだけぬるま湯だったんだ、俺たちのいた場所は。