MT-09を乗り続けて5年目(保有は6年)の僕ですが、元より、09は、バカの乗るバイクと言われておりました。えへへ。バカ上等。
キビキビしすぎ問題
とりわけ、僕のは2014年モデルなので、第1号機ですね。
そのMT-09は出た時に、07と09の2車種が出た。その後、色々MTシリーズ出たけれど。
で、Aモード、スタンダードモード、Bモードとあって、Bが普通のバイクのような感じ。スロットル回すとゆっくりじわーっと加速していく従来の大型バイク風。
で、Aモードは猛烈にキビキビ反応する。
人はMT-07へ流れた
それゆえ、07の方が圧倒的に乗りやすい、という評価がすぐに広まった。
排気量が低いから、怖くないし、09は、トンガリすぎだろうと。
適当に乗りづらい
その理由は、Aモードだと(2014年式だとSTDモードも)、反応がとてもシビアなので、適当に運転してても、微細な反応が求められるので、あんまり楽しくないのよね。
ということが最初は気づかなかったが、すぐに理解した。アクセル開閉にとても繊細な反応が求められる。られちゃう。
それが、STDであり、Aモード。
解ってて乗っても、未だにAモードで時折、脱臼しそうになる。肩が置いて行かれる感じ。加速すごくて。これ、凶器だよね。
ネジが一本抜けている人向けのAモード
バイク乗りにとっては、とりわけ中年ライダーにとって、このバイクは(とりわけより尖ってる2014年式は)、乗りづらいという印象のようでした。
ホワイトベースの二宮サンも言ってます。
だが、50過ぎの僕が乗り続けた理由
それはとてもよく解るのです。Bモードで乗ってればとても楽だしね。充分楽しい。
でも、僕はずっとAモードで乗り続けておりましたよ。通常はね。理由は、僕が
せっかちだから
です。性に合ってた。
とはいえ、信号青になった瞬間にロケットスタートするようなバカライダーじゃないですよ。でも、テキパキ動くのは気持ち良いのね。それで。
街乗りにはAは向かない(2014)
だが、都内を走る街乗りにはAモードはあまり向かないと思う。
僕は、すり抜けをほとんどしないので、クルマの後ろについてちゃんと走るんですが、クルマの初速からの加速と同じように走らないと間隔が空いて渋滞になりますよね。なので、
クルマを運転している時も、なるたけ、
前のクルマが走り出すとほぼ同時に走り出し、同じような加速を心がける
ようにしている。
だが、そうなると、Aモードでは「ただひたすら乗りづらい」のであります。
そのキビキビさがあっても、周りのクルマとまるで同調出来ないのね。
じゃあ、少し時間をおいてからスタートするかぁとやってみても、すぐに追いついてしまうので、ブレーキ利かす機会が増えちゃって。
あのクルマのダラダラ運転に合わせて走るとなると、Aモードはひたすら邪魔でしかない。
なので、大都会の街乗りはBモードがふさわしいと思う。僕は、慣れる意味で、ずっとAモードとか乗ってたけどね。
Bを使う時とは?
Bモードを乗るのは、街乗りでは有用だけど、STDやAに慣れてる人でも、雨の日とか、大渋滞とかは間違いなくBにした方がいい。言わずもがなですな。
ハイブリッド
とりわけ、クルマは近年ハイブリッド車がとても増えているでしょう。プリウス、アクアとかね。
ハイブリッド車は、僕も乗っているから解るけれど、出だし、つまり停車した状態から走り始めるところが一番力を要する。そこでアクセルを強く踏んでしまうと、ハイブリッドの良さを享受できない。
なので、トヨタの人から、ある程度の速度に達するまでのあいだ、なるたけ電気で走らせるようにするといいですよ、と言われた通り、
もたもた走る車がとても増えているのが現状でやんす。
だから、余計に、Aモードには不適合。
では、なぜ、僕はAに乗り続けるのか?
そうなると、どうして僕は繊細なアクセル操作を必要とされるAモードに乗り続けるのか? それは、高速道路に乗った時はAモードが大活躍するからです。
高速道路では、MT-09は神のような存在になります。
マジ素敵。80キロで走ってる所から、前の車を追い抜こう!と思って、急に110キロぐらいまで加速することが可能になるので、
抜くのに時間がかかって、尚且つ、抜いた車の前にすぐ入り込むような事をしないですむ。
パッと抜き去って、それでいて、ゆっくり減速してから走行車線に戻っても、抜いた車はかなり後方にある(相手をイライラさせない)。
軽いから適度に怖い
そして、軽いので、適度に「怖い」です。
吹っ飛ばされそうになるからね。スピードは出るけれど、200キログラムぐらいしかないので、スーパーフォアぐらい。なのに、900CC。キビキビライディング。
ひらひら走りたいならサーキットへ
そして、猛烈に面白いバイクなので、Aモードで乗ると、すぐに加速してスピードを出し過ぎちゃう傾向にある。直線で車数が少ないと40キロ道路でも3秒かからず60キロまで達しちゃう。あ。やべー。とすぐに減速する、それの繰り返しを乗り始めは繰り返していた。
スピード出るし、「自分が操っている感」がとても強く持てるので、倒し気味。
僕は、ひらひら走る峠を攻めるライダーにはなるつもりもないし、怖いから無理だけど、それでも、このバイクMT-09に乗ってると、調子に乗っちゃうようだ。
先日、交差点で右折する時に、具体的に言うと、
下赤塚駅の赤塚中央通りから川越街道に出て右折する時に、
ゆっくり走ってるつもりだったのに、倒しすぎていたようで、マンホール上でズリリと滑って、ヒヤリとした事があった。
つまり、気づくと「倒してる」バイク。のようだ。
僕は、ホントにヘタレで、怖がりで、そうでないと長くバイク乗れないかなぁと思って、とりわけチキンライディングを心がけているのだけれど、それでもズリリとなったのでビックリした。うわあ、自分でさえも!と。
MT-09ってのは、そんな素敵な(でも怖い)バイクであります。
ちなみに、
2014年の発売と同時に予約して買ったにも関わらず、その後1年半乗れなかった理由はこれ(思い出した。切ない)。