大変お待たせ致しました。夏目漱石「三四郎」の公開です。
音読、蝉の
リーディングのポッドキャストを配信していますが、最近は長編の更新がなかったので、リクエストを頂いておりましたが、「こころ」などに続いて漱石です。やっぱり面白いですね。
男女の気持ちのすれ違いや、好意や恋慕や親近。嗚呼。何から何まで、じれったいのが漱石の描く恋愛です。そりゃあつかこうへいに「アイラブユーを『月が綺麗ですね』とでも訳しておきなさい」と言っていたなんて、至極もっともらしいデタラメを流布されちゃうような人です。
めぞん一刻
漫画で言うなら、高橋留美子「めぞん一刻」のような。進みそうで進まない! 進まないとおかしいようなのに、まるで進まない。でも、ほれ、めぞん一刻を読破した人はご存知だと思うけど、まぁ、見たくなかったようなベッドシーンがあるじゃないですか。ベッドシーンってほどじゃないけど「あー、そんな風になっちゃうのかいなぁ」って悲しく読者が感じちゃうヤツね。
勿論、「やったー!」って電車男の恋愛成就をネット民が大喜びするような大団円ではあると思いますよ。引っ張り倒しましたしね。つまり、引っ張ったが故に、あーこういう風に進めていかないとならないのかなぁって事だったんじゃないのかなぁと思ったりしましたが。
ストリートファイター2の映画でチュンリーのシャワーシーンみた時ぐらい悲しかったじゃないですか。そんな「形作り」の恋愛成就は、夏目はしません。それこそ夏目漱石。いいいいっつもそう。だから大好き、だからみんな大好き、夏目漱石。










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