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映画「SNS少女たちの10日間」館内で唯一爆笑する私(汗)。

映画を観ました。「SNS ~少女たちの10日間~」というチェコ制作のドキュメンタリー。ネットの怖さと滑稽さをふんだんに再確認するヒトトキ。

ある意味「ドッキリ」

詳しくは「お前の母ちゃん宮川賢!!」で喋っているので、感想その他は、そちらを聞いて貰えればと思うので、かいつまむけれど、

面白いのは、クソ野郎が、クソ野郎として一貫している事。ホントにクソ野郎で笑っちゃう。俺は声出して笑った。でも映画館で笑ってるのは俺だけだった。

ネットがどんだけクソなのか? というのを調べるjournalな取り組みで(汗)、つまりふざけているわけではなく、完全なる正義感で、ドキュメンタリー映画は制作される。

小学生に見えなくもない大人の女性(女優)がオーディションを受けて、合格した三人が、それぞれ自分が幼い頃に住んでいた部屋を再現したセットを背景に、ビデオチャットでやりとりをする。その相手がどう出るのか?を観察するやらせ調査。

19/23

ビックリしたのは、この数字。19/23。これは何か?

12歳のフリをしてネットに顔を出して、やりとりをして、どうなるのか?を見るドキュメンタリー映画、そこで全て撮影されつつ、やりとりのカンペに則って反応しつつ、演じきる事に協力出来るかどうか? というのが、まず、第一関門。

つまり、女優として相応しいかどうか?よりも、「本人がそれをやってもいい」と思うかどうか? の大きな境目がある。

そして、なんと、23人のオーディションを受けてくれた女性(女優?)の中で、19人の女性が、「幼い頃に、ネットで変態男から嫌な思いをさせられた」等と同等の経験があったのだ。

その人たちは、面接の段階で、話しながら苦しくなったり、思い出して泣きそうになったりしていた。勿論それは「破談」となり、出演には至らない。

そんななか、3人が選ばれて(結局4人の中から3人選んだ?)、撮影開始となる。のっけからポコチン写真を見せられて面食らう出演陣。

クソ野郎以外もいた

中には、ナイスガイもいる。それが地獄で仏というか、心洗われる、映画の中で数少ないホッと出来るひととき。出演女優も彼の言葉に涙する。そして見る我々も。

ちゃんとしてる

心理分析官や、弁護士、心のケアマネージャー等、様々なプロが立ち会って撮影は執り行われる。だからといって、安心というワケではない。汚い言葉を浴びせられたりするのは、女優3人なのだ。

スタッフの一人が「今の男、知人だわ」

女性は、それぞれの部屋(セット)の中で、PCに向かって、ライブチャットをする。ある程度ヒドイ言葉が出てくると切る場合もある。

それを繰り返す中で(チンコアップのカットバック編集は圧巻www)、あるヘアメイクスタッフの女性が言う。

今の男、わたしの知人だわ

そう、名前も住所も話を聞く限り、知人としか思えない。彼は、子供相手のキャンプ運営を生業としている?! えええええっ?!

ここから、話は急展開を見せる。ドキュメンタリーで「走る」流れは珍しいけど、名作の条件。この先の話については、「お前の母ちゃん宮川賢!!」で聞いてみて下され。

もうすぐ終わりそう

公開前から見たかったけど、宣言により我慢してた。が、終わりそうなので、観てきた。観てよかったよ。こんなものは、数年後に観て意味があるとは思えないからね。

マイケルムーア「華氏119」は、トランプ元大統領なので、今観ても、吐き気しか出ないしもんね。

興味深いデータ

僕が興味深いと感じたのは、この映画は、12歳のふりをして、つまり、小学生だとハッキリ言っているのに、どれだけの男がそれをお構いなしに近づいて性搾取しようと試みるのか?を見る映画だ。

なのに、登場する分析官の言葉を聞いて驚いた。

小学生に近づいて「脱げ」を命じたり、裸の写真を送れと命じたり、「会おう」と提案するのは、全員が小児性愛者ではないのです。中で小児性愛者は7~9%なのです。

ということだそうな。ええええっ?! つまり、面白半分であったり、背徳感に見せられて、であったりするらしい。ええええっ?!

小児性愛については白眉の書籍を紹介したことがあるけれど、そのあたりを押さえている僕としては驚きであり、この手の性搾取者たちについては、本当に一筋縄でいかないのだなぁと改めて驚かされる。

予告編

笑って欲しいと監督が言う

なんとっ!今、この↑予告編を貼り付けて、公開しようと思ったら、こんな映像を見つけた。

本編映像少し。そして映画監督のコメント!

ここで、映画監督が「笑って欲しい」と言っている。やっぱり。そうだよねぇ。おかしいと思ったんだよ、なんだか社会派だからって笑っちゃいけない雰囲気に思うのは権威に弱い日本人のヘタレ感覚でしょ。ああ良かった。俺一人だけだったんだもの。爆笑してるの。恥ずかしかったけど、どうしてみんな笑わないのだろう?って思ってた。え?コロナだから我慢してた? そういえば「北園まひる口パクライブどけよ」のアンケートにも「笑うのを我慢しながら見るのはつらい」というのがあったっけ。トホホ。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。