「小児性愛」という病: それは、愛ではない(斉藤章佳著)の紹介。

架空のアイドルグループ「絶縁隊」という四人組を結成し、駅前劇場でライブをやりました。そこでは、数々のタブーソングを披露し、そのいくつかは、歌詞を変えて「KAWAI」のCDとしてビタ店で発売中。満員電車ミュージカルでは酔っ払いからゲロをかけられた人の気持ちを歌った「肩にゲロ」、痴漢を正当化する「この手のぬくもり」、等など。今思えばどーなんだというものばかりですが、若さが持つパワーでもあり、観に来たテレビ局の人が「絶対に放送させて欲しい」と編成に掛け合ってくれたりした(無理と解ってるし紹介されたい訳でもないから「別にいーんだけどなぁ」てな僕らだったが)。とある洒落にならない歌詞を「これならまだいーかな」と直したのが「僕はロリコン」です。劇団ビタミン大使「ABC」を知らなくても、宮川のラジオを知らなくても、「僕ロリ」を知っている人は多い。カモンミュージックで作った思い出。まだ明大前のアパート住まいだったっけ。そんな酷い歌を作ったが、僕そのものが小児性愛者ではなく、どちらかというと、本編で語られるように被害者側に近い。そして、こういう歌を今尚ビタ店で販売しているから「しっかり理解しよう」というのがこの本を読んだ理由ではない。単純に評判がすこぶる良かった。この手の本なのに評判がいいってどういうこと? というのが第一の購買理由。第二の理由は自分の中で決着していない問題があったからだ。それは、児童ポルノは「その存在により児童への性加害が減るのではないか?」という命題への答えが出せぬままいたからだ。実際はどうなのだろう? 読めばハッキリした。存在してはならなかった。痴漢は、痴漢ビデオを見て痴漢をすることはない。しかし、小児性愛者による児童への性加害は、ほぼ「児童ポルノ」を見ることが引き金となっている、という事実。そういった事を始め、「性犯罪」のヒエラルキーの中で、最も底辺に位置づけられるのが「児童への性加害」である事実などが、詳しく納得出来る説明で展開する。お医者さんなので、論理の組み立てと可能性を消して事実を浮き彫りにする理系の構文が、読んでて気持ちイイ。児童への性犯罪を犯した者の家族へのケアまで話は及ぶ。成る程、言われて見れば「親が知らない筈がない」「妻がセックスしないからああなったんだ」「どういう育て方をしたのだ」など、言われなき非難を浴び続ける事になる。「誰にも言えない問題」であり、自分の内側で膨張していく性癖。それが小児性愛。親が理解すべきは「それを目的に塾講師(や教師)になる不届き者がいる」事だ。僕がリスナーからの電話を繋ぐラジオ番組をやっていた時のとある相手が靴屋の店員で「やっぱ足フェチなの?」とふざけて訊いたら「大抵の人(店員)がそうだと思いますよ」とシレッと答えられ慌てた事がある。靴屋の男性は「女性の足下に跪くのが好きな人が多い」らしい。へー。親はもっともっと気をつけるべきだ。

投稿者:

宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。

「「小児性愛」という病: それは、愛ではない(斉藤章佳著)の紹介。」への2件のフィードバック

  1. 宮川賢さま

    ペドフィリア本をブログで的確にとりあげていただきありがとうございました。来月5日には集英社から新刊『しくじらない飲み方―酒に逃げずに生きるには』がでます。こちらも面白い一冊なのでよろしくお願いします!斉藤章佳

    1. わーっご本人様っ!(T_T)ビックリしました。恐縮です。猛烈に面白かったです★新刊も是非拝読しますっ!その前の痴漢の本も近々っ!

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