メッシ残留!だが、手放しに喜べない話ばかりがつまびらかになった。
FCバルセロナ、残留決定!
残留が決定したけど、フロント陣営への不満は爆発。コテンパンな言われよう。だが、それでも我慢していたメッシなのだろう。
驚いたのは、この1年間ずっと
やめたい
とバルトメウ会長に伝え続けてきたという事。そうだったのかぁ。
このチームには「プロジェクト」がない
という残念な判断。穴が空いたらそれを埋めるだけのチーム運営に嫌気がさした、とな。それはよくわかる。ネイマールが獲られた。その金でデンベレを獲る、コウチーニョを獲る。いや、そーゆーこっちゃなくてさ。という気持ち、とてもよく分かる。何がやりたいんだよ?!という事。
そして、メッシは「2-8でバイエルンに負けた事が退団を決意させたのではない」ともいう。
もともと「ああ、このチームには、自分は必要ないな。もっと若い選手が必要だ。自分はここで引退したいと思っていたけれど、もはやここで自分が燃えるものを見つけるのは難しくなってきたなぁ。ほかへいって、挑戦したいなぁ」ということだったらしい。
それは、止めるよね。バルトメウ会長は、ずっと「(外へ)出たい出たい」と言っていたメッシの気持ちを知っていたのだ。
そして、メッシに「シーズンが終わったら、君は出ると宣言すれば出られるよ」と言い続けた。だが、メッシ曰く「なのに会長は言った事を守らなかった」と。
これはメッシも怒るよね。でも、バルトメウ会長の気持ちもほんの少しだけ、判る。
だって、シーズンが終わる6月ならば、8月開幕のシーズンまでに、「ほかの選手を入れる」などの対応が可能だが、
つまり、今言われても(確かにメッシの言う通りシーズン終わって直後だけど)数週間でリーガが始まるので、代わりの選手を調達なんてできる訳ないじゃないですか?ってね。
また、メッシとスアレスがスペインから他国のリーグへ行ってしまうと、数十億円規模の「税金」がふいになる。だから、リーガはバルトメウに見方して「契約解除金払わないとだめですよ」と援護射撃(悲しいぜ)。
正式、という意味で「burofax」
で、どうしてファックスで、退団表明したの? という問いには、「正式にやめたい」と表明したかったからさ。と。口では散々「やめたいやめたい」と伝えてきたのに、聞いてもらえないから「だったら正式に表明」しなきゃ、と。そういう事らしい。なるほど。
まるで判らなかった。では、どうして今まで口を開かなかったのか。それは、
バイエルンでの敗戦での哀れな状態で、落ち込んで何もできなかった。
ということだそうです。それもとてもよくわかる。今回ダニエウ・アウベスが「彼は生まれもっての勝負師で、世界一の負けず嫌い」と言っていたように、メッシの性格なら、あれは立ち上がれないほどのショックだと思う。そして、フロントについて「そらみたことか」ということでもあるだろう。だから余計に悔しい筈だ。
複雑な形で応援するリーガ
と言うわけで、複雑な心境で応援することになったリーガ・エスパニョーラです。
ですが、もちろんメッシは「全力を尽くす」と言っているし、試合に出るのに「勝ちたくない」わけがない。彼が。
そして、来年の春、美しく表門から大歓声を背負ってバルサを後にするのだろう。
それが彼にはお似合いだし、絶対にそうあって欲しい。そうあるべきだ。
裁判は避けたかった
メッシは、残留の理由をこう話した。
愛するクラブと裁判する事は考えられなかった
とな。
自分はバルセロナですべてを与えてもらった。そして、自分はバルセロナにすべてを与えてきた。そんな心のクラブを相手に(会長がどれほどクソ野郎であっても)、裁判で争うということだけは考えられなかった。
とな。彼は、来年の春、堂々とFCBを退団して、ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティに移籍するのだろうか。メッシの言葉は痛切に響くよね。
残り数年のサッカー人生を幸せに過ごしたいんだ。
ぜひ、過ごしてください。マジで。