なかなか仕事が手につきません。そうです、メッシが退団の意思をオフィシャルに告げたからです。そして、もう彼の「あり得ない得点シーン」をカンプノウで観ることができないと思うと泣けてきます。
だが、それもメッシの立場になれば「仕方ない」と思える部分があることを私たちクレは知っています。それが今年4月の「バルサゲート事件」です。
バルサゲート事件
マスコミがリークした事で、一気に広まったバルサゲート事件とは、バルセロナの会長のバルトメウの横領疑惑とその内容です。
バルトメウはのび太に似ている
バルトメウはドラえもんののび太に似ている事から、蜜月の頃の優勝時に選手たちからパレードで「のーびたっ!のーびたっ!」とからかわれて祝われていた人。現会長。
そもそも、会長職、理事会役員というのは、無報酬だ。企業家として成功している人でないと立候補もできないし、生活さえままならない。選挙で選ばれるシステムで彼は就任時に勝ったので会長となった。
そして、無報酬でやっているのだから、本当に「ただのバルサファン」なのだろうと誰もが思っていた。しかし・・・・。
メッシをネットで攻撃させた
まず、バルトメウは、バルサの業務として、インターネット上で、特にSNSでどう言われているかをモニタリングする企業13Ventures社と契約をしていた。
これだけなら問題ないが、この会社に複数の非公式フェイスブック、ツイッターなどのアカウントを作らせて、そのアカウントから「ある情報を発信させていた」というのだ。
そのある情報とは、
- バルトメウ会長の評判を上げるような書き込み
- 次回会長選挙で対抗馬となる者を貶めようとする書き込み
- メッシ、ピケ、グアルディオラ、チャビ、プジョールといった、元選手など影響力を持つ人を批判する書き込み
だった。つまり、影響力を帯びすぎてしまったレジェンドをコケ下ろす事で、会長への責任追及の手が及ばないように、なおかつ自分が次期選挙でも会長の座にいられるように、という「裏工作」だったのだ。
これは、実は去年2019年の7月にも報じられていたが、証拠がなかった。
今回は文書として証拠が出てきた!
バルトメウの対応は?
それが表に出た時のバルトメウの対応は「そんなことは絶対にない」「あの会社が勝手にやったことだ!」とのたまって、13Ventures社との契約を打ち切り、「選手などの評判を貶めようとする書き込みをしたとしても、それはあの会社(13Ventures社)が勝手にやったことだ!」とした。
そんなこと雇われた側が勝手にやる訳ないじゃないか?!というのが世界中の見方。ここで、信頼が撃沈。その後、なおも続けてチームを牽引してきたメッシの心中察すると泣けてくる。それでいい仕事しようなんて思えるはずがない。
しかも横領
そして、この13Ventures社に支払われていたのは、会長決裁で動かせる金の上限で何十回と小分けにして支払われていた。つまり、理事会に
こういうのをやろうと思ってて、こういう予算を使うけど、いいよね?
という稟議にかけることをしないで済む範囲の金で行っていたのだ?!
だが、それを何十回と分けて繰り返し使う事で、合計80万ユーロ(日本円で1億円)を支払っていたのだ。
だが、これは、明らかに相場以上のお金。調べによれば、「相場の十倍」だ。ということは、その金のピンハネ分がどこかに9割流れている事になる。
どうやら、これが、バルトメウだと暗に指摘されている。てか、間違いなくそうだろうさ。
理事が6人辞任した
その後、なんだかよくわかんない理由で、理事の何人かを降格させたバルトメウ会長。副理事を降格させたり、いろいろ。で、
え。何それ、意味わかんないんだけどっ!
と、降格させられた理事を含む6人の理事が「辞任」した。その時にも副理事だった人は
「マスコミによってもたらされたバルサゲート事件についてもしっかりとした説明がなされていないし、横領があったとしか思えない」
と会見で述べている。これを戦いながら平行してニュースで知る選手の気持ちはどうなのだ?
理事は辞任できた
やめた理事たちが、FCバルセロナを愛していない訳がない。みなさん企業家で大成功を収めている人たち。そうでなければ、メガクラブの運営なんぞできようはずがない。横領したとされるバルトメウ以外は全員、クラブ運営のために「無賃で」働いていたのだ。
それなのに、バルトメウ会長は、自分を守るための金をクラブに出させ、なおかつ9千万円を着服していたとしたら。
理事は「ふざけるな!」と辞めるよね、そりゃそうだ。
だが、それは、ハッピーな部類。なぜって、理事は放り出す事ができたけど、選手は今やっている試合を投げ出す訳にはいかない。リーグの途中で「やめまーす」とはいえない。
やめられた理事はいいけど、選手は苦しい心境のまま、まるで信頼できないフロント陣のまま、試合をトレーニングを続けなければならなかった。
そりゃ地獄だわ
考えてみればそうだよね。
自分はサッカーが大好き。だからメッシは、新型コロナの自粛期間中もトレーニングを欠かさず、戻ってきた時は「こんなにサッカーやりたかったんだ、俺は!」と楽しげだった。あれを観た時「ああ、待ったかいがあったなぁ」と思ったもんです。
だが、その純粋なアスリートは、フロントの悪徳会長からは
しめしめ、サッカー馬鹿たちを食い物にしてやるぜ、けけけ
ということだったらしい。それにいよいよ気づいて、お門違いながら、意見し始めたメッシは、ついに堪忍袋の緒が切れて、別れを切り出した。
「バルセロナ」の傲り
メッシは、体が弱くてサッカー選手には向かないと誰もが反対していた。だけど、猛烈に上手だったので、契約に至った。迷っていたクラブ側に業を煮やして「もうアルゼンチンに帰ります!」と少年メッシをつれたメッシパパが告げると「待ってくれ!」と時の責任者はそのカフェのナプキンに覚え書きを書いて、サインしてメッシ父に渡した。
これが、有名な「ナプキン契約」だ。そのぐらい、メッシを引き留めた。だが、そんなに薬代がかかる選手を獲って大丈夫なのか?と疑念は晴れないままだった。
メッシは太ももに毎日自分で注射をして過ごした。そして強い体ができあがって、前人未踏の域に達した。この選手のような怪物は二度と現れないだろう。ドリブルが上手く、シュートが上手く、アシストもフィードもできて、キーパーとの駆け引きも猛烈に上手い。左足を利き足としながら、右の訓練も現役になってから続けて、ついには右左両方できめられる選手となった。唯一苦手とされていたフリーキックもおととしに完全マスター。ロナウジーニョより決めてる印象だよね。
そのバルサとの関係は、彼において切っても切れないものという傲りがバルトメウにもあったのだろう。もちろんそれがあるからメッシはこれまで我慢してきたんだろう。
バルサに後ろ足で砂をかける事はメッシにはできまいて。ふふふ
だったのだろう。甘いよ。バルトメウ。
バルサを思う強い気持ちよりも、君を嫌う激しい憎悪の念の方が上回ったってことであり、そのぐらい君への不信感は巨大に膨れ上がっているってことさ
なので、メッシがいなくなるのはさみしいけれど、それは仕方ない事として諦める事にします。でないと、ホント仕事が立ちゆかない。手につかないんだもの。まじヤベーって。
規模は違えど、僕も「どうしてあの番組は終わったんですか」なんて言われるよね。そりゃ終わるよ、いろいろな事があるんだもの。サッカーファンに罪はない? リスナーに罪はない? そんなこたぁ解ってるよ。
世の中そーゆーこっちゃねーんだよな
新品価格 |