かっこ良かったベルモンドが他界した。
勝手にしやがれ
フランスでは、アラン・ドロンより人気だったベルモンド。顔はこんな具合なのにね。
ボルサリーノ
僕が好きなのは、というか、劇場で見たのは「ボルサリーノ」ほんと、かっこよかった。中野武蔵野館で見たっけ。中学一年生の時ね。
この帽子の事を「ボルサリーノ」って言うんだよね。で、ドロンだけになった「ボルサリーノ2」も見た。そうそう、中野武蔵野館で、この「ボルサリーノ」と「ボルサリーノ2」の二本立てだったんだ。この頃、安い映画館で二本立てで見るってのは、なんとも有り難かったっけ。お金がない少年にとってはね。映画が観られないから、新宿ミラノ座まで「映画のチラシ」を貰いに自転車で高円寺から走って行った小学生だったよ。
で、チラシを持ち帰って「へぇ、こんなのやるんだぁ。楽しみだなぁ」ってね。「スクリーン」と「ロードショー」って月刊誌を買える時に買って読んでね。「へぇ、スピルバーグって二〇代でJAWS撮ったのかぁすげーなーあ」ってね。そして、映画を観る度に「ああ、また小説読まずに映画見ちゃった。俺のバカ俺のバカ」と自分を罵っていた幼い記憶。
スタントなし
ベルモンドはスタントなしで映画撮影した話をよくその月刊誌の記事で読んだ。凄いなぁって思いながら。
気狂いピエロ
ジャン・リュック・ゴダールの「気狂いピエロ」に出演したが、台本を用いない撮影方法に嫌気がさして、ベルモンドは、「二度とゴダール映画には出ない」と宣言した。
ゴダールはゴダールで、嫌いな役者としてベルモンドの名前を挙げている。どっちもどっち?
個人的には
個人的には、作り方は監督の数だけあっていいし、それに役者が合わせるべきだし、それが出来ないならばその仕事を受けなければ良いのであって、受けたからにはガタガタ言わずにやりましょう派なんだけど、
それでも、商業主義だとそうはいかないよね。僕も演劇でも何度も感じる事。商業演劇のつまらなさといったらないからな。携わるスタッフの質(というか心構え)もヒドイ場合があるしな。
テーマ曲がめちゃんこかっこ良くてね。好きでドーナツ盤のレコードを購入した覚えがある。名曲だあよ。
アラン・ドロンといえば野沢那智
この短い映像を見るだけでも、とてもコミカルな二人で、ポップなのにハードボイルド。素敵ね。こういうのを見ると、ドロンの声を野沢那智がやっていたのとかも、理解出来るよね。
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ご冥福をお祈りいたします。