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FCバルセロナ

メッシの会見(言葉が解らず泣くシリーズ)

イニエスタの退団会見の時も、言葉解らず泣くってことになりましたが、今回も然り。メッシが人を感動させるのは、こういうところなんだよね。

純粋

メッシは謙虚であれ、とバルサの下部組織で教わりました。そして、そのまま謙虚に育ち、人をリスペクトしてそれでいて勝利への飽くなき追求心をバネに成長を続けました。

だが、イニエスタと違うのは、イニエスタは自分から退団することを決意して実行した事です。

イニエスタに至る経緯

黄金時代を築いたクラック(天才)たちが変な引退や退団の仕方をしてはよくないだろうということで、チャビの退団の形が、今ひとつだったという反省を生かして(もっといえば、ビクトール・バルデスの去り際はホントに酷かった)、イニエスタには、「好きなだけ更新して好きなときにここをやめて下さい」という契約になった。完全なる特別扱い。それはとてもいいことだと思った。だってやることやってるからね。

だが、イニエスタは「あいつ要らなくね?」って思われても、のうのうと居続けられる程、バカじゃない。逆に、その「いつまででもどうぞ」システムが、彼を追い込み、ちょっと早いのでは?と思われるシーズンの終わりに「退団を決意」した。そして神戸へ。

イニエスタはこのように考える。事が出来る。人。

だが、メッシは純粋

だけれども、メッシは純粋なので、そのあたりがよく分からない。ファイナンシャルフェアプレーの事も、まるで解ってないような態度だった。きっと本当に「お父さんがやってくれてるから」とたかをくくっていたのではないだろうか。

僕なら、イビサ島でのんびりしている余裕はないと思うのよ。だって、年俸高いし、必要とされてはいるだろうけれど、それでも不要になる時も来るし、年俸とかメッシ中心にチームを作らねばならない制約とかそういったことを考えると、ビーチでブルーハワイとか飲んでる場合ではないのでは? と秘かに心配していたけれど、恐れていた事がおきてしまった。

そりゃそうだよね。誰も「売れなかった」んだもの。ほとんど、高給取りの選手をリリースできなかったんだから、そりゃ無理だろうって。とメッシは自分で「あれ、これ、やばくね?」って気づくチャンスはいくつもあった筈なんだけれど、父親が「余計な心配はしなくていい」そういって考えさせないのかもしれないが、のほほんとしていた。

そして、お別れとなる。そりゃ泣くよ。「もしやと思ってはいたが」というのがないのがメッシ。それが素敵。

イニのお別れで泣き、そして

イニエスタの時も泣かせて貰ったけれど、正直神戸に行くのは、逆に悲しかったのよね。まぁ仕方ないんだけれどね。ヨーロッパにいれば、バルサと戦う羽目になる可能性がある。それは死んでも避けたい、そう思ったんだろうね。日本のリーグならまず大丈夫。クラブワールドカップで当たる以外にない。親善試合を除けばね。

前会長の責任?

前会長の責任となっているけれど、それは確かにあるだろうけれど、それもある意味仕方ない事じゃないかなあとも少し思えてね。

まぁ、バルトメウ糞前会長はホントに糞だし、犯罪者だし、バルサを食い物にして私腹を肥やしてバルサゲート事件だから、ホント死ねよって感じだけれど、でも、ね。

チャビ、イニエスタ、ブスケッツ、バルデス、ピケ、アルバ、メッシ。この黄金チームが出来上がった段階で、もの凄い勝ち方をしたし、数多くのタイトルを獲得したよね。

とにかくすんごい選手たちに恵まれた。しかも、このチャビ、イニエスタ、ブスケッツ、バルデス、メッシ、ピケ、アルバ。全員が「下部組織ラ・マシア」出身だからね。移籍金を払って獲得した選手じゃないわけさ。そりゃ安上がりだよね。でも、当たり前の話。活躍したのだから、給料上げてね、とはなるよ。それぞれ代理人もいるしね。

駄目ならクビになるんだろうし、そうならなかったんだから、年俸上げてね。ってね。当たり前。ていうか、下部組織出身だからって、薄給じゃまずいよね、って空気にも勿論なる。フロントだってね。

その数が多すぎでね。チャビ、イニ、プジョール、ブスケッツ、バルデス、ピケ、アルバ。うひゃーっ! 下部組織出身でこれにメッシが加わるけど、他にも、スターが訪れていたよね。

ロナウジーニョ、アンリ、アレクシス・サンチェス、マスチェラーノ、ビダル、ネイマール、スアレス、アルトゥール、その他色々。

それぞれ、下部組織で賄えないポジションの選手はメッシたちに「見合う」選手を呼ぶ以外にない。ということは、そこでも金がかさむよね。

メッシとのこのお別れの仕方は仕方なかった

なので、そうやって思えば、この悲しいお別れの仕方は、もはやどうしようもなかったんじゃないだろうか? だって、チャビやイニエスタを、下部組織出身だから、安めの給料でお願いね!ってワケにいかないってば。いくらバルサが好きとはいえ。

だって、あれだけの事をやり遂げたんだぜ。あんなに圧勝してCLをとるとか(しかも何度も)思ってもいなかったよね。そりゃ給料上げる以外にない。

メッシとちゃんとお別れしたいから、だから、イニエスタの現役時代の給料を低く抑える事だってできないだろうし、チャビの為のお別れ会を行うのを控える事も出来ないよ。

つまり、選手たちが「規格外」の活躍をしすぎた為に、サラリーが規格外になってしまい、その人数が猛烈に多いチームだったので、いずれこういう破綻は訪れる筈だった。ということのように思えてきてね。冷めた言い方で恐縮だけれど。

ドリームチームというのはクライフ監督のチームで現監督のクーマンが選手でいた時のチーム。ペップもピボーテで活躍していた。そのドリームチームを超えた活躍をしたのがペップ監督のバルサだった。そのチームメイトが良い年齢になれば、そりゃ、このようにいずれどのような形であれしわ寄せが来ちゃうって事。なのかな。

コロナ

コロナの影響も勿論大きい。それが一番、メッシに可哀想。メッシは言っていた。
1年半も、彼ら(スタジアムの観客)に会っていない。そのままこうして別れるのが辛い。
とね。それは僕らも同じです。ホント悲しい。

でも、少なくとも、またバルセロナに戻って生活するよ、ということを子供たちと約束したらしいので、生活の拠点にはするようです。そして、それが、数年後に、安いギャラでもう一度選手として来るのか、それとも別の形で来るのかは別にしても。何かしら、バルサ愛の強いメッシなので、何かしら頼まれたら来てくれる事でしょう。それを期待しよう。

選手としてきて欲しいと願う人の気持ちは理解出来るけれど、メッシのバルサでの全試合を観てきた身とすると、変なメッシも見たくないので、それはあまり期待しないでおこうと思うよ。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。