コパ・アメリカで二度も決勝に進みながら、チリに二度も負けてしまっていたアルゼンチン。メッシは代表で、優勝が出来ない。所属クラブのFCバルセロナでは何度も優勝してるのに(しかもいろんなものを)。それにより「スペイン人」と揶揄されたりしていた。2016年には、自分がPKを外して負けたりして、叩かれて、「本当に自分がいなければ勝てるのでは?」と思って、代表引退を宣言したりした(後に撤回)。
ようやく先日「コパ・アメリカ」で優勝した。しかも、ブラジル相手に、ブラジルで!
美しい決勝戦
ブラジルの新聞は「美しい決勝戦」と銘打った。そう、ブラジル対アルゼンチンが決勝のカードとなった。そりゃそうだ。希代の天才二人の対決。ブラジルのネイマールとアルゼンチンのメッシ。
結果は、アルゼンチンの勝利。そこはブラジルサンパウロなのにっ!
勝ちが決まった瞬間、チームメイトは全員メッシに駆け寄った。すぐにもみくちゃにされたメッシは肌が真っ赤になってた(笑)。
バルサの選手
FCバルセロナは、「クラブ以上の存在」というテーマがあって、「勝てばいい」というワケではない。変な勝ち方はしちゃダメだし、選手は全員謙虚であらねばならない。徹底的にそれがたたき込まれる。だから、イニエスタもチャビも好青年なんだな。
だが、外部から訪れる選手は下部組織から育ってないので、勝手が違う。それにより、フランスのデンベレが日本人を差別したような事をして、問題となっている。
楽天の三木谷さんも怒って抗議してる。そのデンベレの差別発言を笑っていたグリーズマンもコナミとの契約を即時切られた。
三木谷さんは、
バルサ哲学が好きでスポンサードしてるのに、バルサの選手にあるまじき行動だ
と一蹴してる。そりゃそうだ。
メッシはちがう
メッシはそこの所、大きく違う。
こんな具合だ↑
隣人からも祝われるメッシ
メッシのご近所付き合いも話題に。帰宅した時、隣人から歓待された。優勝したとはいえ、家族と45日もの間、会えなかったのだ。
コロナの影響でね。家族の帯同が許されていなかった。選手の中には、このコパ・アメリカの最中に父親になった選手もいたそうな。妻の出産に立ち会えなかったし、生まれたその日に我が子に会えない。因果だ。
奥さんとの再会
グッド・ルーザー
号泣していた、敗者ブラジルのネイマール。ネイマールは前回ブラジルがコパ優勝した時、怪我で出場していなかった。つまり、自身初めての決勝戦。それがアルゼンチン相手。
なので、負けた後は号泣していた。が、勝者アルゼンチンの浮かれるメンバーの中のメッシに会いに行って、ハグをした。
そうなんだよね。メッシがアルゼンチンのキャプテンになってトロフィーを掲げるのが初めてなんだ。それは世界中のサッカーファンが知ってる。ネイマールも勿論。
バルサのブラウグラナのユニの時に笑っている勝者のメッシを見る事は何度も経験あれど、アルゼンチンのユニ、つまり白とスカイブルーのユニフォームを着たメッシは、いつも決勝で敗れて泣いていた。
それをみんなが知っている。それにより
メッシはマラドーナを超えられない。
と言われ続けていた。ある意味そうかもしれない。でも、これで「呪縛」が解けた事は間違いない。
今回のコパは、メッシもネイマールも超絶に調子が良かった。
それが本当に凄くて、大満足の結果となった。とりわけ65分から85分までのブラジルの猛攻を、よくぞ凌いだ。それが本当に手に汗握る佳境だったね。呼吸出来なかったよ、忘れてて。
メッシおめでとうっ!
あとは、バルサが選手を放出しまくって、金を作って、メッシと契約延長してくれるのを祈るばかり。そう、コパ・アメリカを優勝に導いたキャプテンは、無所属なのに優勝したんだよね。そんな選手いるのかっ?!