連続で読むのは何しろ勿体ない。そう思って、もたもたと、数年に一度、一冊ずつ買って読んでいる。それが、ゴーリーの絵本。
大人向けの絵本
完全なる大人向けの絵本です。だが、アダルト絵本ではない。
エドワード・ゴーリーです。大好きな人。原画展に行って、「原寸で描かれている」事をしって、驚愕する。
大好きな元幸さんの翻訳で。
もともと、アメリカ文学は、柴田元幸さんを経由して知った。ポール・オースターは元幸さんだから読み、ハマった。
元は、「メイスン&ディクソン」
最初は、「モンキー」で元幸さんにガッツリはまり、それまで名前を知ってる程度だったのに、追いかけるようになり、トマス・ピンチョン「メイスン&ディクスン」でシビれて、
気づけば、氏がハマってる「ゴーリー」にも夢中になっていった。柴田スタートです。
敬虔な幼子
主人公の少年ヘンリー・クランプは、3歳にして自分の心が邪(よこしま)であること、にもかかわらず自分が神に愛されていることを知る。以来、彼は聖歌や聖句を憶え、信仰に励む。あるときに妹に空を飛ぶ鳥を指し示し、自分も死後は鳥のように天に昇ると語る。
ヘンリーの善行は、自分のおやつを我慢して貧乏人に小銭を与えたり、軽々しく神の名が書かれている書物を丹念に塗り潰したり、日曜日に遊んでいる子供たちに対し、聖書も読まずに安息日を過ごすことを窘めるなど、日に日に忙しいものとなってゆく。
4歳になったある日、ヘンリーはいつものような善行の帰り道に雹にうたれ、それがもとで病に臥せる。死の淵でヘンリーは両親を前に、自分に罪が神によって許されたことの幸せを述べ、笑顔で息をひきとる。
かつてヘンリーが妹に語ったように、鳥をかたどった墓の場面で、物語は幕を閉じる。
wiki(敬虔な幼子)
自分と向き合う幼い子供。
その純粋さが故に、儚くもあり、読後の切なさに繋がる。キュン死に絵本。
新品価格 |
トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection) 新品価格 |
トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(下) (Thomas Pynchon Complete Collection) 新品価格 |