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べた褒め上沼恵美子サン

M-1面白かったですね。色々な意味で。毒を吐かずに褒めちぎる上沼恵美子サンが一番面白かったです。

全て90点台?

上沼恵美子サンは、最初に高得点を付けたので、その後大きく変化させられずに、レンジが狭まる。跳ね上げると100点出ちゃうし、その後更に面白いのが出ちゃうと困るからね。これ難しいですね、きっと。

全組を絶賛!

凄かったですね。そういうブックで成立している出演条件なのでしょう。「褒めまくるだけでいいですか?それでいいならまぁしゃぁない、出ましょか」なのかな?とみんなが思う、不思議な褒め方。

え?俺ガンで死ぬの?

って思う人もいるんじゃないかな。気持ち悪いぐらい褒めててね。

TVショッピングに出てくるおばちゃん化してましたね。

メイクドラマ

酷評もスタッフの狙い通りとはいえ、それで叩かれたのがご本人は傷ついたのでしょうかしら。

「忌憚なき意見をお願いします」とスタッフに煽られて(その方が数字が伸びるし、話題にもなるからね。実際なったし)、それに踊らされたのか、それによりストッパーが外れたのか、自分の価値観で意見して死ぬ気で臨んで夢の舞台に上がってきた人たちをコケ下ろしたあの頃。

そして、その酷評により「人は覚えている」のでその酷評を受けた人たちが決勝に残っている。

そこに意図を感じるのは僕だけではないですよね。

例えば、ヒクソングレイシーに高田延彦が敗れた後に、(当時)高田道場の桜庭和志がホイスグレイシーと戦う時は、ドラマを背負った2人の戦いなので、見る側も燃えに燃えたよね。

小兵でならした貴乃花を、同じく小兵の千代の富士が引退に追いやった数年後、貴乃花の息子の貴花田が、千代の富士を倒して引退に追い込んだ。このドラマも流れで見ている人はシビれるよね。

国がバックについてるチームになんか行くワケねぇだろ、とマドリーの誘いを断り、天敵バルセロナに入団して太刀打ちできるチームに育てたヨハン・クライフをルーツに持つ為、この度ドリームチームのクーマンが監督になるとシビれるし、オランダのフレンキー・デ・ヨングがチームで活躍するとクライフイズムに酔えるよね。

このようなドラマというのは、因縁があるから「盛り上がる」ワケで。

そうなると、M-1では、因縁を作って貰った、つまり「酷評」してもらった人たちは、その分、ゲタ履かせて貰って得していると言える。

だって、酷評された人が優勝したらドラマでしょ?
酷評された人が決勝に残っただけで、応援したくなるでしょ?

ということは、「酷評」もテレビ要素なのだから、
準決勝に残った組の中から決勝に残る人を選ぶ上で、「酷評された組と同程度の面白さの組があった」場合、間違いなく酷評された組を選ぶよね。その方がドラマが生まれやすいのだから。

つまり、酷評はされた方がお得なのですな。
そして、今回、べた褒めおばさんなので、次回以降のメイクドラマは難しくなっているワケです。

とまぁ、そんな見方もある。

審査員という仕事

審査員という仕事が楽しいワケがない。何も面白くない。勿論、人に台本書いて貰って演じてるだけのシティボーイズのメンバーがやるのはいくらなんでもこっぱずかしいだろうから辞退もするだろうけれど、誰かがやらなきゃいけないからね。

そもそも、漫才をやっていた人が審査員なんかやりたいワケがない。誰であれ。人の表現に意見を言うのはつらい。勝手にやってなさい、であるべきだし。

それを楽しめる人ってのは別の才能がある人。

いるけどね、そういう人。山下達郎のラジオは、ホントに音楽ファンの氏が楽曲について音楽のルーツについて語るから面白くてしょうがない。桑田佳祐の雑誌の連載も楽しい。況んやミュージックマガジンの近田春夫をや。

だが、それが人の人生を決めかねないとなると、どう考えても割が合わない。

カジサックを、稼いでるというよく分からない理由でクビにしちゃう女帝であれば、そんな重責な恨まれるだけの仕事などやりたいはずがない。そりゃ逃げ出したくもなるでしょう。漫才の繁栄の為に自分が!という人ではないのでしょう。国の為に動いた龍馬たちとは違うのです。故李文亮先生は、罰せられる可能性が高かろうとも、警鐘を鳴らし続けた、国のために。でも逆に、気づいた医者でも自分が痛い目に遭いたくないから言わないで放置するって人もいるでしょう。

僕も芝居の出演者Auditionをしていて思うのは、よほど素敵な役者に出会えなければ、赤字だということ。合格は1人だけです。他の全員から「恨まれかねない」ですよね。実際に、その後、演劇の現場で、ご一緒して「実は5年前に宮川さんに落とされました」って挨拶する人いるしね。つまり、1人を選ぶ為に、他全員の受験者から恨まれる覚悟で行うのがAuditionね。

M-1となれば、そんな低レベルのストレスじゃないはずですものね。そりゃ大変だ。テリーさんみたいに、プロとしてこじらせる所まで、肝が据わってないのでしょう。好かれたいという気持ちもあるのでしょう。

まぁ、真っ白メイクを周りの人たち誰1人として「進言」して差し上げられないアンタッチャブルな人のようなので、そういう高みに上り詰めた方にとっては、シンドイ以外の何者でもないお仕事なのでしょうね。

なので、近々、島田紳助さんが審査員で復活すると思いますよ。知らないけど。

とはいえ

賞をちゃんとした印象にするためには、年寄りがいた方が「らしい」から上沼サンも、また頼まれるのでしょうけれどね。個人的には、振り切って酷評し倒して欲しいですけどね。ドラマあった方が乗っかりやすいんでね。

それにしても、OculusQuestでチラと見て見たVRのM-1は今ひとつだった(汗)。あのアプリ、即削除だぜ。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。