fingers on melon

アンジャッシュ渡部健サンの会見

大きな井戸端会議というのがテレビを使っての、こういうのだよね。

人の不幸は蜜の味

井上ひさしサンはテレビでコントを書いて、つまり「作り込んだ笑い」をやっていたけれど(そういう事で言えば、20代の僕もそういう番組に携わってコント書いてきたけれど)、

そのうち、すぐに、偶発性の面白さが評価され(ただ強い刺激を求めるようになっただけと思うが)、軽演劇での喜劇人の演技よりも、出川さんが池に落ちる様子の方が評価されるようになっていった。

あげくに、リアリティショーなるもので、映画「トゥルーマンショー」をそのままテレビでやるような形に。勿論YouTuberに負けじと頑張る部分もあるにせよね。で、出演者が世界で何人も自殺して、日本でもついにそういう不幸な顛末に至ってしまった。

タレントは視聴者の「玩具」になるという覚悟がなければダメだと思うけれど、それにしても、有名人こそが凋落すると嬉しくて仕方ないのが視聴者のようで。

そのタレントが作る「作り込んだ笑い」よりも、実際に「コミカルな顛末を迎える」ほうが面白い・楽しい、ということらしく、

そういう人の不幸は密の味、の人たちにとっては、格好の突っ込みどころ満載の会見となりましたね。

田舎の人は「三丁目の山田さん、離婚したらしいよ」とか、「竹内さんちの息子が東京で交通事故起こしたらしいよ」とかが好きなのですかね。噂話が大好きなのは、そこに事件が少ないからかなと思う。

そして、それが原因で、帰省しづらい年末年始。

その噂話大好きな人たちからすれば「どういう反応しても」不謹慎にならないので、極めて純粋に楽しめるスキャンダルが「多目的トイレ不倫の後の記者会見」ですよね。

ここまで純粋に「擁護しづらい」話も少ないでしょうから、十重二十重と猛攻で叩ける。

可哀想とみるか、同情するか

大晦日の番組の収録に参加した事がバレたからと、出演者の1人が他局で認めて、それにより「出るんだ」と公になってしまい、でも日本テレビ側は「認めていない」としらをきり、でも、公然の秘密みたいになったので、記者会見やらなきゃダメっぽくね? という流れ。全てが後手後手で、救いようがない。

勿論、事務所も本人も、「笑ってはいけない」出演をすっぱ抜かれた段階で、どうやろうとも、痛手を負う事を理解してる筈。

そのまま何も言わずにオンエアを待って急に画面に出てくる、という風にしても叩かれる。

この期に及んで記者会見しても叩かれる。

解った上で、後者を選んだだけで、つまりボコボコにされる為に現れた。そしてボコボコにされるという通過儀礼をすませた(←今ここ)。

会見の意味は?

僕も、いろんな方面から話は元より聞いていたので、多目的トイレの話が出た時はそれほど驚かなかった。へぇ、やっぱ言われていたような人だったのかぁ。とな。

なので、ケンドーコバヤシさんが言うように「え? 視聴者みんな、そんな匂いはまるで感じてなかったですか? 逆にそれが驚きですけど」というのはとても理解できる。

でも、あの大騒ぎとタコ殴りを見ると、本当に世の中では「クリーンな印象のタレント」さんだったということのようですね。僕も井戸端会議好きな田舎の人と同義かも解りません。

で、会見そのものは(リンク張ってる癖に)全部見ていないけど、何を目的としているのか?

ラジオを作っているとラジオと会見って似てるなと。

とりあえず、「やればいい」という雰囲気。会見は何を目的にしての会見なのか? 不倫であれば、夫婦の問題だし、当事者の問題。そしてそのことでスポンサーの印象を損ねるなら、そことの保障の問題。

だが、多目的トイレセックスでいえば、多目的トイレを利用する人たちに申し訳ないという謝罪なのか、利用する体が不自由な方への謝罪なのか、

女性を「穴」として扱った事で日本女性全員への謝罪である必要はないし、ファンへのメッセージというワケでもなさそう。

何の為の会見だったのだろう? と思うと、ラジオと似てる。

ラジオもスタッフが「みんながこうやっているから」という理由で、番組の目的を考えずに、ゲストを入れて、ジングルを打つ。会見と同じで「とりあえずやればいい」。

この言葉は何を目的にしているものか、
このコーナーは誰にどういう風になって欲しくて存在しているコーナーか?

等お構いなしに形骸化した会見がラジオがそこにある。

渡部サンに関して言うと「会見をしました」という事実が欲しかっただけ、ということなのでしょうね。……それをラジオに置き換えると、落としていません放送しました、となる。

水を得た魚のように叩く芸能記者

普段、嫌われながら、多少後ろめたさを持ちながら、本人が答えづらい事をバシバシ訊いていく芸能記者たちが、ここぞとばかり、のびのびと我が物顔で質問攻めを楽しんでらっしゃいましたね。

不思議な構図です。

私たちもガキの使いで来てるんじゃないんで

といって、場は爆笑に包まれたらしい。というのも嫌な話でね。不愉快だよね。土下座している人の後頭部を足でぐりぐり踏みつけるようなセンスのなさ。

しかもそれが「私ったら、上手いこと言っちゃったね」とほくそ笑んでそうな所が余計に腹立たしいね。そして追従笑いするクソ集団。

勿論、色々問題なのは、渡部サン本人なんだけど、君たちに蹂躙される筋合いはない。そして、それを甘んじて受ける渡部サンはタレントだなぁと。

タレントはいろんな事を我慢できますからね。いま、短気で怒ったりとかは無理ですから。売れませんから、仕事繋がりませんから。良い人であることが絶対条件ですから。お笑いタレントは特に。

キラーコンテンツにするかスルーか

森本毅郎スタンバイや、羽鳥慎一モーニングショーは「スルー」ですよね。1秒さえも扱わない。それでいい。てか、そうあるべき。

だが、ここぞとばかり、「スッキリ」や「グッドラック」では取り上げる。みんなで弄る。

つまり、世の低俗なる視聴者の興味が強いからという理由だけで取り上げて掘り下げるか、スルーするかのどちらかに分かれた。

前者はキラーコンテンツとして扱う。

そして、それに対して、誰かが何かを言う。それがまたニュースになる。くだらない。なんとも恥ずかしい世の中ですにゃ。

妬みか嫉みか

ただ、ワイドショーの皆さんは、それを扱う事で数字になるから、扱っておられるワケで、芸能記者が「みんなが知りたがっているから訊くのです」というのと同じね。

数字の為に、仕事の為に、敢えて卑しい興味があるテイで番組に出演していらっしゃる。泣ける話です。ショッピングで「そんなにお安いんですかああああっ!?」と同じ事ね。

つまり、みんながわざとやってるんですよね。

わざとむかつく事を言って怒らせようとする記者、
その記者を「むかつくよね」とかみつくワイドショー司会者、コメンタリー。
そんな話を長々と取り上げるんじゃねぇよと叱られるのを解った上でとりあげるスタッフ。
叩かれるのを解った上で、会見する渡部サン。人力舎。

全てがリアリティショーなのであります。

ただ、佐々木希さんのお子様が大きくなった時に「お前、多目的トイレベイビーなんだぜ」と言うのはやめて下さいね。

明るい人は明るいままで

笑うと元気になるのが人間ですよね。笑わせてくれる人の社会貢献はとても大きいと思います。つまりバラエティのタレントさん。僕が面白いと思わない人も含めて、テレビに出てるということは、その人に笑わせて貰ってる人が沢山いるわけでしょう。

そうやって考えると、やはり、バラエティタレントの方の悲しんでる姿、つらい姿は見たくないですよね。宮迫さんの泣いてるのとか今思い出しても悲しいもんね。

そういう事で言えば、良い所だけを見て、悪い所は目をつむってあげてもいいのではないか?という昭和の考えが頭に浮かびます。

勝新太郎は後輩におごるお金をどうやって工面していたか?
パンツに白い粉を仕込ませて逮捕されましたけれど。

それでも、映画の評価は下がりません。
ピエール瀧が逮捕されても、電グルを嫌いになる人はいません。

人がどうではなく、自分が自分の人生を楽しむ事のみで考えるならば、その人の一番魅力的な所だけを見ていればいいと僕は思うのよね。

いろんな事情で芸能界からいなくなったり、仕事なくなったりする人がいるけれど、その事情について深く興味を持つ必要がない。代わりに現れた楽しい人の楽しい所を見て、楽しめばいいさ。その方が楽しいもんね。

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では、最後に、私からの「こうすれば良かったのに」案を教えて差し上げましょう。俺がマネジャーだったら、進言していただろうが。

ものすごく落ちた印象を大きく持ち上げる、肉を切らせて骨を断つ作戦。それは、佐々木希がシレッと

え。私、いつも彼と多目的トイレでやってますけど…、

と言う。です。なんなら、

ていうか、彼はあそこじゃないと勃起しないんすよねぇ~。なので、我が家の寝室、多目的トイレ仕様になってますよ

まで言ってもいいかしらね。

投稿者:

宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。