なんと! 番狂わせが。イングランド、プレミアリーグのマンチェスターシティが、オリンピック・リヨンに敗れるという結果が。
運と集中力とインテンシティ
昨夜のバイエルンとバルセロナの「力の差がハッキリ出る」無慈悲な公開処刑ではなく、ガチンコの闘いに「やっぱ、サッカーって面白いよ」と再確認させられる。
そうやって考えると昨夜のバルセロナはハーフタイムのロッカールームで、キャプテンとしてチームを鼓舞することもなく、ガックリ項垂れて「あしたのジョー」のラストの1コマのように(つまり灰のように)なってたMESSIの姿に象徴されるように、
チームとして心が折れていた
としか思えず。MESSIは天才だけど、キャプテンにはまるで向かないのね、という事でもある。そうやって考えると、監督なんかはもっと向かないし、彼が選手人生を終えた時点で、僕らはMESSIとお別れする事になる。あとはマラドーナのようにブクブク太っていく様を時折ニュースで見かけるだけになるのかと思うととても悲しい。(そこまで悲観しなくても汗)
なんていうバルサファンの戯れ言はさておき。
リヨンがシティを下した。ペップのチームはリバポーに優勝をかっ攫われて、CLへの集中力はとても高かった筈だ。アグエロがいなくても、選手層は薄くはない。そして、闘いそのものは素晴らしかった。1点先取された後のハラハラした中、追いついた時は「やっぱシティはつえーな」と世界中が思っただろう。俺も「あ、シティ勝つな」と思った。堂々とした「想定内です」と言わんばかりの同点劇の受け止め方にカッコヨサさえ感じてシビれておりました、とさ。
しかし、リヨンのインテンシティはそれを強く上回っていた。つまりサッカーの面白さとはこういう所にある。
確かに、ワールドカップのように玉石混淆感はないし、CLは「真の王者」を決めるにふさわしい大会のようにも思える。だって、代表チームは「国」を背負ってるけど、普段はそれぞれクラブチームで活躍してる。つまり、付け焼き刃のチームでしかないワケだ。
民族意識とか愛国心(パトリオシズム)で戦う大会。気持ちの闘い、それが代表の闘いね。しかし、CLは「普段、各国リーグで戦っているクラブチームの(欧州の)ナンバー1を決める」大会なので、ガチ感がとても強い。それが魅力。
だが。そのガチンコ大会でも「インテンシティ」が大きく影響するのがハッキリ解る。常勝に慣れてる慢心バルサはついに三年連続の「惨めな敗北」を喫した。だが、今年度のリヨン、ライプツィヒは圧倒的な感動を我々にもたらしている。ガチ大会で尚且つインテンシティが高いと震えるよね。
リヨン、おめでとう!
シティのミス
シティはミスをした。選手が少し硬かったのか。スターリングが入れるだけのゴールを外した。そして、反撃を急ごうと「キャッチしてすぐにフィードしよう」としたエデルソンのファンブルで3点目を奪われ「ゲームオーバー(デブライネ発言)」。
負けるものか、と集中力の高かったリヨンのカッコイイ勝利。リヨンはリーグで7位だったのに。すげー。
ドイツ&フランス【ベスト4】
ということで、
- バイエルン
- ライプツィヒ
- パリ・サンジェルマン
- リヨン
ドイツ2チーム、フランス2チームのベスト4になったというワケです。ああ、こんな四強になるとは誰も想像しなかったんじゃないかな。
セリエA、リーガエスパニョーラ、プレミアリーグから1チームも残らず、ブンデスとリーグ・アンから2チームずつ。
オイルマネーで「CL」ショッピング
ここに、小さなドラマがあった事を皆様、お忘れでないだろうか?
そうです。パリ・サンジェルマンというフランスの常勝チームはリーグアンこそ獲得してもCLで優勝したい!という切望があり、石油マネーで、「CL優勝せよ」という特命を出していたよね。
そして、破格の290億円という(あり得ない金額)でバルセロナからネイマールを獲得した。その時は、そんな話があったとしても「まさかネイマールがそんな糞みたいな話にたなびかないだろう」と選手もフロントもクレも思っていたけど、実現して引っこ抜かれてしまった。それにより今のバルサの低迷は始まったともいえる。
だが、その頃は、
やはり、金でCLは買えないんだね
と誰もが感じる結果にPSGは陥った。それをオーナーが怒ってたりして「そんなに美味いこと行くわけねーじゃねーかよ」と世界中がせせら笑っていた。
そのドラマの「佳境」がついに訪れたと言って良い。
ライプツィヒVS.パリ・サンジェルマン | 8/19(4:00) |
リヨンVS.バイエルン | 8/20(4:00) |
パリ・サンジェルマンはわくわくしてる事でしょう。リヨンが大番狂わせを演じてくれる事を。リヨンとの戦い方なら充分理解してる。なぜならリーグアンで一緒だからね。しかも今シーズンは7位低迷(汗)。
我々は七位に負けたワケじゃないからね(リヨンに負けたユヴェントスを揶揄)
アタランタ監督
バイエルンが順当に勝ち上がってきたとしても、パリは「一度の試合」で勝てば良い。勝機がないワケではない。勿論、猛烈に強いのが今のバイエルンだ。
元々強いけど、今はとりわけ強い。半端ない。いっとき、CLでバルサがバイエルンをボコった時期もあったけど、それは今は昔。攻守の切り替えの早さとどの選手がボールを持っても楽しそうに見えるし、わくわくするサッカー。それが今のバイエルンだ。去年もリバプールに敗れたバルサを悲しみながらも「それにしてもリバポーのサッカー面白いなぁ」と思っていた記憶(汗)。いつも倒されたチームの魅力を感じちゃう最近。トホホ。
なので、ネイマール、ムバッペが光り輝くパリ・サンジェルマンか?
それとも穴のない史上最強チーム「バイエルン」か?
つまり
CLを金で買える日が近づいている
のか? イロイロ面白いですな。
そんな事言って、決勝が「ライプツィヒVS.リヨン」ってのも勿論あり得るんだけどね(それはそれで一番盛り上がるとは思うけど)。
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— サッカーキング (@SoccerKingJP) August 16, 2020
CL準々決勝敗退のマンC指揮官、リヨンを称賛「強力なチームだった」https://t.co/eB8QcEI3ni
????️編集部より
「#マンチェスター・C のジョゼップ・グアルディオラ監督が、15日に行われた #チャンピオンズリーグ 準々決勝・リヨン戦について振り返りました」