とても有り難い。ECUチューニングに出会って、人生が変わりました。
Moto JP
教えて貰ったのは、モトJPというお店。そこでは、MT-09を始め、いくつかのバイクの「ECUチューニング」を行っている。
なんかね、ラジオの出演者をやっていて、「良かったなぁ」と思う事って、あんまりないんだけどさ、今回に関しては本当に良かったなぁと思いました。そうです、SNSで知り合ったラジオ聴取者のMT乗りの人が教えてくれたのです。
宮川さん! 俺もMT-09乗りです!
俺「ホントにっ?! だが、俺は2014年式の、初期のめちゃくちゃ乗りづらい初代09だから、ギクシャクが激しくてシンドイ思いをしているぜ」
えっ、そんなの、モトJPに持っていけば、ECUチューニング出来るから、すぐに乗りやすくなりますよ。
俺「えっ?! マジ?」
そうなのです。まるで知らなかったです。
だって、僕が買った頃、2014年モデルの翌年に「多少チューニングを変えたらしい」というのがあって、それで、俺が持ってる2014年モデルから一年足らずで買い換える人がネットで散見された。俺にその贅沢は出来なかったので、「仕方ない、我慢して、このギクシャクバイクに乗り続けるかぁ」と諦めていたのです。
そして、もうすぐ還暦にもなるし、キリの良いタイミングに、もっともっと乗りやすいバイクに変えようかなぁ。と考えていたのです。
候補は、ホンダのCB350。単気筒で音が良いらしい。これなら楽勝だべ。ってね。
本来、50歳でバイクの免許を取った時は、60歳でスクーターに乗り換えよう、と思っていた。
だけんども、数年前に「うーん、でもスーパーカブシリーズの何かでもいいかなぁ」と思い始めていた。やはり、最後は「カブ」に収まるというのもよく聞くしね。
ハンターカブがバカ売れしてるのも知ってるし。安いしね。楽しそうだし。
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下川原リサ様のカブで日本一周もTwitterフォローしてるから、リアルタイムで写真とか道中を見ていて、いいなぁ素敵だなぁって思っていたしね。
だが、そんな「さらばMT-09」の雰囲気を一気に払拭したのが、このECUチューニングだった。
全てにおいて良き
ビックリするぜ。何をするのかというと、ECUってのは、そもそも、エンジンコントロールユニットってヤツだと思うのだが、
- エンジン性能の向上
- 燃費の向上
- 排気ガスのクリーン化
- 運転性の向上
を目的としている。つまり、アイドリングの時に、どのぐらいガソリン使うかとか、二速の時に、どんだけスピード出るようにするか、とかを細かく決める事が出来る。それらをまとめて制御するのがECUらしい。
で、このMT-09ってバイクは、EU仕様と日本仕様が大きく異なる。日本だと、排気ガス規制であったり、色々縛りが多く、EU仕様は乗りやすく大人気のMT-09も、日本だと、窮屈で、ギクシャクバイクとなってしまった。
これには色々事情があるらしく、モトJPのご担当の方(なんともMTの知識量が豊富で安心して委ねられる。もう抱いてって感じwww)やネットの情報を総合すると、
車検に通すバイクの仕様と「販売するバイクの仕様」とはまた違う為に、日本で販売する為には、ここまで絞りきらないといけなかった、のではないだろうか? と想像がつく。
モトJPさんのような「ECUチューニング」をしてくれるお店は日本にもいくつかある。が、とても少ない。こと、MT-09に関しては、モトJPさん一択のようにさえ思える。もの凄く09に関する知識が豊富で。
今まで、蓄えてきたMT-09のチューニングで得た情報をもとに、「お勧めチューニング」でお願いしたのが僕だが、それで充分だった。チューニングを色々変えようとする人もいるらしい。僕にこのモトJPさんを紹介してくれた人も「チューニング沼へようこそ」って言ってた。そんなハマらんがね、俺は(今で充分満足なので)。

ドンツキ解消。
ドンツキってヤツが猛烈に解消された。てか、ECUチューニングするまで「ドンツキ」って何を意味してるのかよく分かってなかった。だが、チューニングをした後のバイクに乗ったら「ああああっ! ドンツキがなくなってる!あれがドンツキだったのかぁああああっ! 確かにメチャ乗りづらかった要素の大きな部分だったああああっ!」と気づきました。
ギクシャク感の代表格ね。
で、どうしてこうなっていたのかというと、何しろ、
玄関出たら6秒でウイリー
と言われる暴れ馬バイクなので、キビキビ動く。すぐにスピードが出て、信号ダッシュで原チャリに勝てる唯一の大型バイクだと思う。
で、そのキビキビ感を出しつつ、なのに、「日本で販売出来るバイク」の条件をクリアするとなると、アイドリングの時の燃費を下げないとならない。それにより、スロットルをひねっているときはかっとんでいるのに、スロットルを戻した時のエンジンブレーキの効きが凄まじく激しいので、ガクーン!とエンブレが効いて怖いぐらいにギクシャクする。
とりわけ、低速ギアで街乗りを繰り返していた僕にとっては殊更に。
それが、緩和された。
例えば、噴射量が10で走っているのが、スロットルを戻すと3になっちゃう場合、その落差7が猛烈にドンツキを生む。だが、戻した時5ぐらいになっていれば、落差が5になるから、ドンツキが減るよね。そういう感じ。なので、アイドリング状態の燃費は多少悪くなっている。そんなものはお構いなし!と思うぐらいに乗りやすくなっているので、どうでも良い。だって、峠なんか走ろうものなら、怖くて仕方ないですよ。ヒラヒラなんて間違っても走れない。そんなキチガイバイクでしたから。チューニング前は。勿論上手い人は乗れるんだろうけれどね。俺にゃあムリ。論外。最初の大型がこれだぜ。ムリぽ。
パーシャル取れるぜ。
そして、カーブの時に、パーシャルがとりやすくなりました。今までは、パーシャル取れなかった。ギクシャクしながら曲がってた。街乗りの右折なんか、どこまでも下手くそライダーであり続けた。そういうものだと覚悟して諦めていた。だが、すーっと曲がれる。うひゃーっ! ホントのバイクの喜びを初めて理解したようだっ! と感動すらしました。ホントに嬉しかった。
教えてくれたTさん、本当にありがとう。感謝しかないよ。それから毎日乗ってる。乗りたくなるんだよな。今までが辛かった分だけ。今までが「買ったんだから折角だから、億劫だけど乗ろうよ」なんて感じでいやいや乗っていたのだから。乗ろうよじゃなくて呪うよ、だったよなフィールだぜ。
調子乗りすぎ注意。
だが、ここまで来ると、注意しなければならないことが。そう、調子に乗りすぎるときっと危険。だって、もともと危なっかしいバイクなのが、それが「乗りやすくなった」事と「もっと危なっかしいバイクになった」事で、スリリングな度合いは極端にアップされているのだから。
俺はあまり関係ないけれど、スピード制限も解除されているのだ。走り屋は楽しいだろうなぁ。命がいくつあっても足りないバイクだけれどね。俺は走り屋ではないし、なる予定もないので、乗りやすいってだけで充分満足。ありがとう。それ以上のリミッター外しなんてものはなくて良いぐらい。いつか180キロとか出す日が来るのかなぁ。いや、絶対に来ないな。サスペンションもそのままだから。不評のサスだしね。
街乗りが嫌ではなくなった。
街乗りが楽しいバイクとなった。今までは、遠出しないと何も楽しくないバイクだった。でも、ここまで乗りやすくなると、ストップアンドゴーを繰り返す窮屈な市街地でも全然ストレスじゃない。
サイコーです。
Aモード、Bモード、スタンダードモード。
僕の2014年モデルには三つのモードがあって、A、B、STD。Bは雨の日とか渋滞の時。ちょい眠たいモード。でもシャープな反応ではないので、雑に取り扱えるモード。STDは普通。Aは走り屋モード。
その全てのモードでECUチューニングが施されている。全てが乗りやすくなっている。驚く程に。
そして、加速感だけでいえば、STDが、「かつてのAモード」のようになっている。もんのすごく速い。加速がすげー。そして楽しい。ムリにオーバースピードにならなければいいだけなのだから。
僕は今、Aモードで毎日乗っています。前のAモードに比べたら、めちゃんこ乗りやすいので、まるで問題なし。市街地でもAで良い。それに慣れれば、なんてことない。

特に、低速ギアに拘泥しなければ。
今までは、低速ギアで引っ張るのを楽しんできた僕ですが、ECUチューニングをした後は、それをやめて、とっとと3速までは上げちゃうようにライディングを変えたら、もう乗ってるのが楽しくて射精しそう。ヤバイ。はい。多少スピード出したとしても、(というのは例えば30キロ道路で、じわーっとではなく、とっとと30キロまで上げちゃったとしても)前を走る自動車が変な形でブレーキ踏んだとしても、そこでこちらもブレーキングしたとしても、かつての地獄のドンツキがなくなったので、対応が可能。ドンツキに焦って、尚且つその急減速で後続の車に「ごめんね」と思う必要がなくなった。
燃費が悪くなったということも頭にあるから、とっとと3速まで上げて、街乗りでも35キロ過ぎたら4速にとっとと入れちゃうようにし始めたら、強烈に楽しい。乗りやすい。
MT-07の人気は凄かった。
出た当初、バイク雑誌では、こぞってみんなが「私はMT-07の方が断然乗りやすかった」と書いていた。それは解る。だって、これまでのバイクの延長線上のバイクですものね。三気筒の圧倒的個性とパワーを炸裂させるYAMAHAの「新バイク」の代表格がMT-09なのだから、個性で言えば、09以外はあり得なかった。国産で3気筒なんてないじゃんか。2ストと4ストのいいとこ取りしてる3気筒ちゃんは、09で味わって楽しんで咀嚼してゆっくり飲み込みましょう。
これから暖かい季節になっていくのが楽しみで仕方ない。遠くまで行かなくても楽しめる事を知り、驚いている。
愛人が多い。
毎日、触らないとならない愛人が多い。車も乗らないとね。バイクも乗らないとね。クロスバイクも乗らないとね。ギターも弾かないとね。ドエプファーのA-100もイジらないとね。
それでいえば、熱帯魚水槽の水換えや餌やりとかもあるし、色々大変だけれど、それらは「沢山の愛人に囲まれて、弱っちゃったなぁ」って贅沢な悩みとして受け止めておくぜ。
何しろ、調子こいて事故らないようにしなくてはね。楽しくなってきた時、慣れてきた時が、一番ヤバイからな。うむ。自戒。

車検通ります。
ちなみに、車検通るそうです。そうでないとやらんよね。当たり前か。


トークライブの開催の延期に関しては、この記事、というか「内省ボーイズ」で語っておりまする。色々ご迷惑をおかけしてすいません。