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選挙特番の太田光

爆笑問題の太田光サンがTBSテレビの選挙特番で、話題に。騒ぐ人は「失礼だ」と。肯定する人は「攻めてて面白い」と。

否定派の意見

知人の放送人に何人か尋ねたけど「見てないんすよねー」って感じだった。で、僕も1秒も見ていない。繋いだ候補者に極めて非礼を働いたというのが否定派の意見で。

本人の意向は

シンプルに、放送局側からどういった形のオファーをされていて、それにより「そこまで考えてくれているなら(そこまでギャラ出して下さるなら)、ちゃんと足跡を残そう」と「自分らしさ(それが何であれ)」を炸裂させるように鼻息荒く臨んだのでしょう。

足跡とは

タレントにとって大抵は、番組が面白くなることが第一義で、礼儀も筋道も二の次三の次。それはよくわかる。炎上せずに「なんだかフツーだったね」と言われちゃうのが一番タレントとして避けたい結果だ。

不偏不党を気にする必要がないタイミング

僕は見ていないのでなんともいえないけれど(とはいえ想像はつくが)、投票前ではないので、多少不均衡になろうが、失礼になろうが、「不偏不党」を意識する必要がそもそもない。という点で言えば、どれだけ失礼にあしらおうが、ヤリ逃げで良いのだろう。特番なのだし。

職人としての漫才師と(汎用性の高い)タレント性

ただ、やはり、個人的に思うのは、漫才師らしい漫才師が好きだし、コントユニットらしいコントユニットが好きであり、軽演劇人らしい軽演劇人が好きだし、ベタな関西芸人らしいベタな関西芸人が好きなので、ネタを名刺代わりに芸能界に入って、若い頃にしっかりファンを付けて、継続的にテレビに出て人気と知名度を堅持して、冠番組を持ったり、司会者になったり、それが叶わなければドラマで個性派俳優になったり、映画監督になったり、それにも飽きて政治家になったり、なんていう「芸能人双六」を歩む人(=設計がちゃんとある人)は、どうしても好きにはなれないので、

大好きな吉田照美が報道要素のラジオ番組始めた時は心底悲しかったし、元々好きではない大竹まことが局アナ脇に従えてしたり顔で世の中を語るのは哀れで痛々しいだけだし、ワイドなショーのダウンタウンの方も、ロンブー淳サンのニュースとバラエティのハイブリッド計算も閉口するし、況んや爆笑問題をや、でね。太田さんは芸人が政治を語るのはかっこ悪いと思っているらしいけれど。

逆にホンジャマカの恵さんみたいに司会者になっちゃえば(不本意かもしらんけど)気持ちいいけどね。ナベプロそういう人多いよね。40になったら帯等「ワイド番組」の仕事をとってきて安定させる。その代わり「面白い人」として世間から認知されなくて構わないという潔さ。この事務所はホント清々しい。

そうやって考えると、間寛平サンであったり、明石家さんまサンであったり、と、徹底しておバカさんであり続けるプロフェッショナルな人たちに心酔しちゃうね。匠。職人。スペシャリストであり。クラフトマン。

ラジオで言うと、「私、よくわかんないんですけど」と断りながらじゃないとニュースの話を解説者や報道記者などに尋ねない大沢悠里さんや、詳しいクセに常に「訊ねる」立ち位置を崩さない森本毅郎さんとかね。ニュースについて「語っている」のに「そもそもバカだから」と思われているから、許容出来ちゃうのがつボイノリオさんね。あ、でもラジオで言えば、意外とそういう人多いかもしれないな。邦丸サンも斉藤一美さんも。なんだこりゃ。アナウンサー出身だからなの? タレントだと「偉そう」にしかならないよね。タレントは基本「毒」を持つから? それとも真性のバカだから? 厚顔無恥が仕事だから? どうしてだろう。東京のラジオでニュース語っててイラッと来るアナウンサーはいないなぁ。不思議だなぁ。げんなりするのは(関東だと)タレントパーソナリティばかりだ。なんでだろう?

でも、関東を離れると、つまり地方都市のラジオ局になるとウザイ局アナや偉そうな名物パーソナリティは激増する。つボイノリオさんとか一部を除くと、大抵ウザイね。ABCの浦川さんとかね。やっぱ自分でバット振りに行くタイプはいかんな。でも、地方だとスタッフが制御出来ないぐらいの「名士」になっちまうから、環境が裸の王様を量産してる可能性も否めないけれどね。

物差しの違い

シンプルに考えると、テレビタレントはテレビのやり方に則ってるし、それが物差しの全てだから、相手が政治家であろうが落選直後の候補者であろうが、何を言って嫌われようが知ったこっちゃないし、それをスタッフも許すスケール。

ただ、政治家は政治家で「先生」呼ばわりされているから、怒る人もいるだろうし、「政治の話」であったとしても「テレビのルール」に乗せられてしまう。

政治家もテレビなどマスコミを利用しながら幅を利かせていく必要がある職業なので、レギュラー番組を沢山持っているというだけの有名人であれば、接点が生まれてしまうし、そいつの土俵で戦わねばならない。田原総一朗にイジメられてた若手政治家とか可哀想だったものね。

まとめ

まぁでも、話題になればオッケーという価値観の職業タレントとしては、話題になったのだから、まずはそれでいいのでしょうけれど、そういうのが民放なのだ、と思えば、安倍政権が古舘伊知郎叩いて下ろしてみたいな流れやクロ現の国谷裕子降板劇など、政府がマスコミをハンドリングしようとするのも、ちょっと理解出来ちゃうね。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。