前からあった「案」を今年5月のサウジアラビアサッカー連盟が提案したことを受けてFIFAが検討を開始。それについて、意見が分かれている。
ヴェンゲルが提唱してる
アーセン・ヴェンゲルが、FIFAでグローバル・ディベロップメント部門責任者を務めていることもあって、賛意を表明。それについて、マンチェスターシティ監督のペップ・グアルディオラも「議論するのは良い事だ」と賛意(と判断された)に近い意見を残した。
まぁ、これは、元アーセナル監督のヴェンゲルをリスペクトしているから、頭ごなしに否定することがしづらいから、中道を行く判断をした「べんちゃら」発言なのではないかなぁとは思う。
UEFAは反対
欧州サッカー連盟(UEFA)と南米サッカー連盟などの多くの団体は「反対」を意思表示している。
リバプールのユルゲン・クロップ監督も反対の立場だ。
賛成している連盟は
それに対して、北中米カリブ海サッカー連盟は賛意を表明。
そして、ついにアジアサッカー連盟(AFC)も賛成の立場をハッキリさせた。
思惑だらけ
アジアや、北中米のように、サッカー大国の「南米」や「欧州」と戦える機会が得られてラッキーな連盟は、当然「利益の大きさ」を考えれば「賛成」するよね。そりゃそうだ。
だが、逆に、ヨーロッパや南米としては、「反対」するよね。隔年で頭を蹴る韓国サッカーチームとかと戦う可能性がある大会を開催されたら選手たちもたまったもんじゃない。ユーロを戦ったり、コパアメリカを戦うよりも「選手が怪我を負う危険性が増す」のだからね。
ラ・リーガのCVCキャピタルパートナーズみたいな?
これは、ラ・リーガがCVCキャピタルパートナーズと契約で合意した話と似てる。スペインリーグの二大ビッグクラブのレアルマドリーとFCバルセロナは、「リーガの放映権は2チームが大きく稼いでいるのに、その放映権を未来50年に渡ってピンハネされるなんて冗談じゃない」とこのCVCの申し入れを断った。なので、この合意については「ビッグクラブ2チーム以外同士の対戦試合」にのみ当てはまる事になるらしい(未着)。
これは、まさに、バルセロナとレアルマドリーが「他のチームの分まで自分たちが割食って食わせてやるみたいな事させんじゃねえょ」って事であり、
ワールドカップ隔年開催における「欧州」も「南米」も同じ理屈が当てはまる。正直言って、ワールドカップよりもユーロ2020の方が、ワールドカップよりもコパアメリカの方が、「面白い」からね。玉石混交感が薄いから。まぁ、勿論、ジャイアントキリングみたいなチームが出てきたり、等と面白い状況も生まれたりするんだけれどね。それにしてもそれを隔年ってのはどうだろう。
僕は反対ですなぁ。
僕は個人的には反対です。やはり4年に一度だから、「燃える」ワケです。勿論、金儲けの事でいえば、その「燃える」度合いが4年に一度の70%ぐらいに下がってしまったとしても、二年に一度70%の燃えならば、四年に一度で100%の燃えよりも数値が上だよね。四年で通算すると、隔年だと140%、四年に一度だと100%ね。
地下アイドルがチェキ売ったりするのと同じだよね。売れてるアイドルはCDをガチで売ってるだけでも充分利益になるだろうけれど、ファンが少ないアイドルは「少ないファンから多くのお金を払って貰う」以外に売り上げを伸ばす方法がない。
そうやって考えると、まるで魅力がダウンしていないワールドカップが隔年にする必要がないと思うし、何人もの監督が口を揃える「金儲けの事しか考えていない」というのが、本当にその通りだと思う。
そもそも、ワールドカップが隔年になると、ユーロとワールドカップが同時に開催される年があるってことでしょ? そうなると、5月に欧州のリーグは終わって、6月すぐにワールドカップ始めて、8月にユーロやって、で終わった瞬間にそれぞれのリーグがスタートする。それは大変過ぎるでしょ。
スペインのペドリみたいに今回フル稼働していた若手選手は死ぬでしょ。ソープランド嬢だって、朝から晩まで間断なく男の相手していたら、夕方には濡れないんじゃないかしら。
FIFAとUEFAは仲が悪い
基本的に、FIFAとUEFAは仲が悪いよね。権益が分かれているし、ライバルみたいなもんだからね。また、もう一つ、厄介な問題が棚上げになったままだ。それは。
スーパーリーグ構想
スーパーリーグ構想ね。これは、欧州の有名サッカークラブが20ぐらい集まって、大会をやろうよ!というもので、UEFAが儲けすぎているし、UEFAを儲けさせる為に、チャンピオンズリーグを戦っているワケではないのだ、と有名クラブが立ち上げた話。頓挫しつつあるけれどね。バルセロナとマドリーは引くに引けずにまだ立場を撤退ではない継続の方向に残しているけれど、ユベントスその他は全部撤退した。
東京五輪をやってみんなが理解した「やっても結局IOCが儲かるんでしょ?」って事であり、開催国のメリットはほとんどないんじゃないか?というのと似てる。
放送局もそうだからね。オリンピックなんて、「放送しないワケにいかないマストバイ案件」だから、スポンサーもそれほどつかないし「赤字案件」だからな。地方局もラジオもやっていたら、それはマグロがバカ高い時期であろうとも、鮨屋が鮨屋である為に「出す」のと同じぐらい「放送局の矜持」として放送してるに過ぎない。鮨屋が「今日はマグロないんですよぉ」はあり得ないじゃないですか。五輪を儲からないからって理由で民放が放送しなかったら、それは放送局として意味をなしてないよね。
五輪はIOCは痛い思いをしない。のと同じように、チャンピオンズリーグはUEFAは「やってる」だけで儲かる。でも、支えているのは「チーム」であり「有名チームは限られている」。そのことに20チームが不満をあらわにしたのが「俺たちにも独自で儲けさせろよ」と立ち上げたのがスーパーリーグだね。
要は佐野元春が「あれ? どうしてレコード会社を儲けさせる為にCDをメジャーレーベルから出さないとならんのだ?」と気づいたのと同じ事だよね。曽我部恵一のローズレコードと同じ話ね。要はコンテンツなのだから「アーティスト」であり「チーム」が人気なのであって、それが集まる「器」を作ったってだけで儲けられても困るんだけれどって話。
スポーツクライミングのW杯
ボルダリングとかのスポーツクライミングのワールドカップってなんだか沢山やってたよね。それでもの凄い数のトロフィーを手にしていたのが野口啓代さん。いちいち全部を通して見ていられなかったけれど、やたらとやっていたよね。で、ワールドカップ何連勝!とか凄いなぁと思っていたけれど、毎年やっていれば「なんだぁ」と思う人もいるかもしれない。
負けても「再来年もう一度頑張ればいいや!」になっていくと、予選と本戦を繰り返すから、モンの凄く試合数を増やさないとならないよね。代表監督なんて、まるで休む機会を失うんじゃないかしら。
まとめ
つまり、あんまりお金の事ばっかり考えてちゃ本質を見失うよって話であり、実現したら欧州の有名国は「ボイコット」も辞さないと言っているので、欧州と南米は「隔年でボイコット」して「隔年で参加」するのであれば、隔年開催になったとしても、構わないというスタンスが僕だよ!