これは、色々な意味で悲しいニュースです。
世田谷区で夜中の三時
高校生同士の正面衝突の事故。原付バイクとバイクの衝突。競争をしていたそうな。ぶつけられた方はそうではないのかな。
バイクが嫌われる
自分がバイクに乗ると、バイク乗りに対するアレルギーを持っている人たちの気持ちも、もたれていた側の気持ちも理解できて、不思議な感覚です。
大いなる誤解もあるし
これは、黒人差別に似ていて、黒人は、低所得で犯罪を犯す事もあるが、だからといって「黒人は必ず犯罪を犯す」とはならない。バイク乗りも、バカなライダーもいるけれど、全員のライダーがバカとも限らない。
音はイキっていないのです
信号待ちの時に、アイドリングで、ブルンブルンブルルルルとスロットルをひねって、音を高らかに挙げているバイクがいますよね。
あれは、「何イキってんだよ」と思うでしょう。僕も乗る前は思ってました。
しかし、あれは、必要な行為だったのです。
僕は、自分で乗ってみて初めて理解しました。冬で暖機運転をしっかりする時間がない状態の朝、すぐに跨がって出勤バイク。だが、エンジンが暖まらないまま都会の街乗りだとストップ&ゴーが頻繁になる。
そして、信号待ちしているとき。とても「エンストしてしまいそう!」と泣きそうになるのです。ここ(後ろにクルマがいる状態)でエンストしたら、ぶっ飛ばされるだろうなぁと思うと、ブルンブルンブルルルルとスロットルをひねります。そうやって「エンストしないで!しないでぇええええっ!」と苦し紛れなのです。
信号を無視しているように見えるバイク
信号を無視しているように見えるバイク、多いですよね。僕は極力そんなまねはしませんが、これもなかなか理解出来る話です。
まず、クルマより極端に小さいので、信号が黄色に変わったとて、ブレーキで止まると、後ろのクルマが「止まらないよね、行くよね」のつもりでアクセルを踏んでくる可能性がある。それを思うと「怖い」。なぜなら跳ねられるからね。オカマ掘られて。
そうなると死にますよね、バイクは。ライダーは吹っ飛びますよね。それはとても怖いのです。ライダーはクルマよりは「交通弱者」なのです。なので、黄色でも渡ることが多い。
バイクは急制動が可能です。キュッと止まる事もすぐに出来る。問題は、クルマの流れの中で、それをやると、後ろのクルマの運転手が「バイクの習性」を知らない方だと、とんでもないことになるって事です。それを何度か経験しているので怖いったらない。
そういう事情があります。
すり抜けはいけません
だが、だからといって、全ての「変な行為を見逃してくれ」とは言いません。阿呆なライダーも多いですし、問題運転をしている人も沢山います。クルマの運転手にとても失礼なライダーも数多い。
とりわけ、すり抜けをしているライダーは、あまり信用しなくていいと思います。気持ちは分かるし、僕もする時があります。時折。広い道の時とかは、そうやって一台でも先に進んだ方がみんなのイライラも少しは和らぐだろうと思ったり。
あと、酷暑の都心で大渋滞とかだと、そのまま竦んでいる事の方が「熱射病」などのリスクがあって、危ない場合。こういう時は、遠慮気味に多少、すり抜けをします。
だが、当たり前のようにスリスリ抜けていく人いますよね。僕もクルマに乗ってて、ハーレーにこすられてそのまま逃げられた事があります。渋滞の中クラクションを鳴らしたが、間を走り去っていきやがった。困ったものです。今ならドライブレコーダーあるから、地獄の果てまで追うけどね。
死なない方がいい。
どうあれ、バイクは乗れば死ぬ危険が増しますし、乗らなければそれにより死ぬ事はなくなる。そんな乗り物です。バイクで死ねば、何かしら、人に迷惑をかけるので、気をつけたいですね。