FCバルセロナのというか、世界サッカー史に永遠に残る天才レオ・メッシのburofaxから数日経って、残る可能性が5%まで戻っている。
アルフレド・マルティネス記者 の話
我らが小澤一郎さんのYouTubeで、バルサの番記者のマルティネスさんの話が聞ける。おお。すげーな、小澤さん。マジありがたいんだけど。とりわけ、フェイクニュースを含めて、根も葉もないニュースが跋扈する今(とりわけ日本はひどい)、リアルな情報は貴重です。
5%にアップ!
burofaxを送った日であれば0%と答えていただろうが、今なら5%だ。
と言っている。おおお。数字だけでも希望が持てる世界中のメッシファン(そしてクレ)。僕もその一人。
ネガティブな要素
だが、それはマルティネスさんによるとどうやら、とてもネガティブな要素のようだ。
お金を払って、メッシを獲得できるクラブがあるのかよ?
という点。非情に納得できる話。具体的になってきた。
- まず、クラブ側は絶対に出したくないので(正確にはバルトメウ糞会長が「メッシを辞めさせた会長」として悪名を後世に残したくないだけ)、交渉に応じようという姿勢を表すはずがない。
- 応ずるとしたら、メッシから「何はともあれ、ここでは二度とサッカーはやらない!」と明言され、それを「どう説得しても無理らしい」とクラブ側が感じた場合のみ。
- しかし、「俺が会長職を辞することでメッシが残るならやめるよ」とメッシに詰め寄る卑怯なやり方をしてるバルトメウなので(メッシが「会長をクビにした選手」になりたいわけがないので、「なら残る!」と言う訳がないが)、真性の馬鹿会長が「なら仕方ないね」とメッシに折れるとも思いづらい。ごねればそれだけ可能性が伸びる訳だからね。
- メッシはなんだかんだ、バルサが好きである
- そして何よりサッカーが好きだから、サッカーができる環境に身を置きたい。
そうやって考えると、残るのかもね? というのが5%の内訳のよう。だが、移籍も当然可能性として95%ある。もはや移籍中心で考えるべき話です。僕も悲しいけど、メッシは幸せになるべきだし、それが求める事なら、どうあれ好きなようにすべきだと思う。メッシ本人が後悔しないように。
メッシが移籍する可能性(95%)について。
移籍に傾く(95%)の可能性
- グアルディオラと電話で話した。
- グアルディオラは「獲得を試みるよう進言してみる」とメッシに伝えた。
- グアルディオラはメッシのすべてを知り尽くしている。
- マンチェスターシティの会長はソリアーノ。元バルサの幹部だ!つまりメッシにとっては、こっちの方が居心地がいいともいえる。
- マンチェスターシティ以外にも、「インテル」が金にものを言わせて獲得に名乗りを上げる可能性もある。
こういうことを考えると、うーん。確かに移籍かなぁと思える。
問題は移籍金
問題は移籍金。契約解除金が必要となった場合(メッシは8月がシーズン終了だから自分は契約不履行ではないという立場だが)、莫大な金が必要になる。シティがそれを調達できるのか? 事は一週間以内に決するとマルティネスさんは言っている。
小澤さんのシティ移籍に関する疑問
さすが小澤さん、と思うのは(元々小澤さんはクレ)、こういう質問をマルティネスさんに投げかけている。
ペップグアルディオラは、バルサ監督時代に、メッシの扱いにほとほと疲れ果ててしまったというのもあるでしょう? もともとビッグネームの扱いづらい選手を嫌って、ロナウジーニョ、エトー、デコを追い出し、イブラヒモビッチを追い出し、戦術をしっかり「我を殺して」体現してくれる選手(シャビ、イニエスタ、ブスケツ、メッシたち)を中心にミラクルチームを作り上げた。それが、今のメッシは、バルサ新監督のクーマンから、
「君を特別扱いすることは、もうしない」
などという「誰も特別扱いしてくれなんて言ってねーよ!」と不愉快な事を言われる立場になってしまった。
そして、シティに来ても、クラブや同僚が「大スター扱い」を当然するだろう。それによる不調和。選手内カーストがあってはならない、と思うペップがよしと今更思いますかね?という質問が小澤さんから出た。僕も思っていた事なので、とてもありがたい。マルティネスさんは答える。
ペップにとってメッシは特別すぎる存在です。そして本当に世界一の選手だと思っている。なおかつ、ペップのFCBでの監督としての6冠は、すべてメッシのおかげでとれている部分もある。つまり、ペップの仕事を支えたのがメッシであり、メッシを光らせたのがペップである、相互扶助の関係にある。だから、乗り気だと思います。マルティネスさんは、
それにしてもペップはメッシの電話を受けた時、目を大きく見開いたことは想像にたやすい。
と言ってました。そりゃそうだ。今更メッシを指導できる立場になれるかも?なんて思いもよらなかっただろう。
また、僕は、個人的にこうも思った。
メッシがつらいなら、友人として、助けになる努力をしてあげたい
という部分もあるのでないだろうか、と。もちろん、マルティネスさんが言う通り、ペップグアルディオラ率いるマンチェスターシティは「CL」を獲った事がない。そして、6冠経験者のメッシがくれば、俄然最後の「ピース」にはなりえるだろう、という論も信憑性は高い。
ともあれ「あー、その移籍は無理だねぇ」とは言ってない筈。だが、ネイマールも戻る戻ると思われていたが、PSGが手放さないし、金がたくさんあるし、とかいろいろ考えると(そもそも、ネイマールがいなくなった時点で、高額交渉で急遽コウチーニョとかデンベレとか獲らなければならなかったからね。いずれも不発中)、やっぱ実現無理だねぇ、となってしまった。
あれだけ、ネイマールは戻るだろうと思われていた中で、この状況なので、シティもとれそうでとれない、ということがありえる。
つまり、メッシのFCB残留の5%というのは、「お金の面でどことも折り合いがつかなかった場合」のみの話であり、「出て行きたいのに出て行けないから残る」というメッシにとってもファンにとってもとても悲しい残留となる訳です。
そうなるとメッシのファンはみんな「だったらどこでもいいから行っちゃいな!」と思っているだろう。インテルでも、PSGでも、中国でも、神戸でもっ! だって、いやなんでしょ? そう思いやりたくなるのが、メッシファンの気持ち。だが、ここで、問題が。
メッシは優勝したいのだ
メッシは、バルトメウ会長に嫌気がさした事が脱退の理由ではない。もともとバルトメウ会長は嫌いだ。だが、なにより「サッカーが好きであり」、「優勝できる可能性がバルサにはある!」と言う点で残ってきたんだ。親友スアレスの存在も大きい。イケる!と思える手応えがあったから。
その手応えが完全になくなったから「出て行く」事を決めたのであって、バルトメウの去就は関係ない。
- 悪名高い監督クーマン招聘
- スアレスに戦力外通告
- グリーズマンをCFにするとかいってるし
- 金がないから、大型補強もできそうにない
- 若手が来るのは嬉しいけど、インテルのラウタロも獲れそうにないし、ネイマールも戻りそうにない
- なのに、関係が良好すぎるラキティッチ、アルトゥール・ビダルらを放出しようとしてる。
あ。ここじゃ無理だ。別のチームに移籍してきたようなもんだ!と感じるのも無理はないよね。どうせ残ったところで移籍したような感覚ならば、ホントに移籍したほうがいーじゃねーか?!というのは理解できる。実際そうだと思う。
PCR検査は受ける!
メッシは月曜日、バルセロナでのチーム選手の参加が義務づけられている「PCR検査」を受けるだろうとマルティネスさんは言う。
何しろ、メッシは、バルサに愛想を尽かしたが、
そのやりかた(burofax)はねーよ
とファンから否定的に思われている要素もなんだかんだ大きい。
だからというわけではないが、バルサと戦争したい訳ではない。感謝は当然してるし、いい関係を続けていきたいのは間違いない。ということは、意思表示(burofax)はするけれど、契約がある限りは、移籍先が決まるまでは、ちゃんとクラブの業務をこなすだろうというのがマルティネスさんの見方だ。
これは、
なんで金のために移籍しなきゃいけないんだよ!
とアルトゥール・メロが追い出された時に、「もうFCBには戻らずそのまま国外いきまーす!」っていなくなっちゃったのを見ていても感じている事だろう。実際メロの気持ちはメッシも「よーくわかる」だったはず。とはいえ、自分はできねーなってね。
火曜日以降トレーニングも出席するだろう
PCR検査のみならず、その後のトレーニングにもメッシは行くだろう、とマルティネスさんの見立てだ。僕もそう思う。つまり、ガキじゃないってこと。
デンベレが、バルサ移籍がほぼケツの状態の時に、チームの練習に「出席しない」という子供じみたことをしていた。
アルトゥール・メロが「もー、バルセロナ戻りません!」とブラジルからそのまま移籍先に行っちゃった。
なんてことはしませんよ。という「人として」あるべき振る舞いを優先させるだろうと。それがバルサ愛とか、未練とかではなく。
一週間以内にすべては決まる
だが、マルティネスさんの言う通り、一週間以内にすべては決まるだろう。
「選手はプレイをする権利がある」
というのがスポーツ憲章に掲げられている。つまり、移籍します!というのが「それは契約不履行だ!」という問題となったとしても、その裁判は2年かかる、だが、その間、待つことがあってはならない。であれば、プレイする権利があるメッシは「話が決着しなかろうとも」シティでプレイをし始める事ができる訳だ。その後どういう裁定が下るにしても。
移籍後に裁判で負けたとしても、ネイマールが「移籍金、なんなら、僕が出すよ」と言っていたように、「自分で都合しちゃう」かもしれないね。そのぐらい勝ちたいし、優勝したいのだ。
嬉しいけど悲しい事実を知ったクレ
今回、0から5%に上がった!というのはクレとしては嬉しいが、とても悲しい事実を、知りたくなかった事実を知ってしまったような部分もある。
それは、メッシはバルサがすきというのはもちろんあるだろうけど、バルサが「優勝できそう」だから居たってことか?
優勝できる所なら、どこでも良かったってことか?
という雰囲気が漂い始めてきた。バルトメウ会長が嫌いだから辞める訳ではない。これはわかる。今のバルサに「可能性が見いだせない」から辞めるのであって、
ということはやはり、「勝ちたい」から「勝てそうな場所」に行く。つまり、
優所できるチームならどこでも良いのかな?
という悲しい事実をほんのり感じますね。おっぱい大きな女性が、ふと
私のすべてが好き!って言ってくれてたけど、この彼氏も実は私の胸目当てだったのかぁと言うことに気づいて切ない思いをするような、そんな気分でもあります。
ちなみに、藤井隆さんと結婚した乙葉さんは、「みんな私の胸を見るけど、藤井さんは目を見てくれた」というのが出会いの好印象らしい。それが今になって「ごめん、実はオッパイに惹かれたってのは否めないんだよね」と藤井隆から告げられたような、そんな感覚。
いや、そこまで「勝てればどこでも!」みたいな事ではないはず(当たり前)なので、大丈夫!としよう。(余計なこと考えすぎた)
気をもむ数日間
これから数日間は気をもむことになります。胸はもみません。そして、「メッシがPCR検査に参加!」「残留か!」なんていうニュースが踊るだろうけど、振り回されることのないようにしましょう。メッシの気持ちは変わらない。状況がどうしても許されない場合のみに、残留。それは既定路線ですな。