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blog FCバルセロナ

⚽CL決勝????泣かないムバッペ????と泣くネイマール????

とても見応えのある決勝戦。CL2020。

バイエルン優勝

本命中の本命でありながら、ちゃんといい仕事をして本命の期待通りに優勝する。それはとても大変な事。

誰が見ても、優勝に値するもの凄く強いチームだったね★

何しろ、守備に走り回るのが見ていてとても気持ちいい。バルサを圧倒したあの切替の速さ。本気の、というより、「死ぬ気」の「死に物狂い」のプレス。それがバイエルン。体力を残す事など一切考えず、チームが勝つ為に、自分を消費する選手たち。疲れたら控えが出てきてまた走りまくる。チーム全体で勝ちに行くサッカーらしい組織プレイ。

やったーっ!

健闘のPSG

対するパリも大健闘したと言える。初の決勝でも浮き足立つ事なく、落ち着いている。勝者のメンタリティが備わっているネイマールをはじめとした大スターも多いパリ。前線の怖さはバイエルンを何度もヒヤヒヤさせた。

うつむくネイマール

CL今年は本当に獲っちゃうんじゃないの?!と思われてパリだけど、惜しかった。だが、バルサのような惨めな負け方ではない。堂々とがぶりよつで組んだ戦いは賞賛に値するよねぇ。

決勝として、見ていて気持ちいいのは、「あそこ少し不安だなぁ」とか「あそこヤバイな」というポジションが両チームとも一つもなかったことね。CLの決勝らしい試合に観た観客は全員満足じゃないかな。

選手の気持ちの切り替え

選手はそれぞれ「ドラマ」を背負っているので、それが気になってしまう。

ネイマール

パリサンジェルマンのネイマールは、開幕前は「バルサに移籍ほぼ決か?」までいっていたのに、残ってCL決勝の舞台で八面六臂の大活躍。

本当はバルサに戻りたかった!

のであれば、今いるPSGは「セカンドベスト」ということになる。どうしてそういう環境でベストを出せるのか。スゲーなぁと個人的には思っちゃう。

女性でよく

結婚は二番目に好きな人とするべき

という人がいる。一番好きな人と結婚しちゃうと、好きすぎて大変だから。と。

これ僕には何がなんだか解らない。結婚する相手にも失礼だし、一番好きな人の立場は?!という点も。

なので、ネイマールも「よく頑張れるもんだなぁ」というのが正直な所。プロは色々な思惑により「移籍」をしなければならない。

そうやって考えると「気持ちを切り替えて全力を出す」のが最低条件ね。
切り替えた方が「得」なのは間違いないけど、なかなか切り替えるのが難しい場合もとても多いと思う。

ロッテに指名された時の愛甲猛のようにね。

西武と密約があったとはいえ、露骨に嫌な顔をする指名時の愛甲

バルサに戻りたかったのに、残ったパリで切り替えて頑張れる。ネイマール凄いなぁと思う。

チアゴ・アルカンタラ

対するバイエルンミュンヘンのチアゴ・アルカンタラも、「移籍したいです」と意思表示をしている中での決勝だ。

チアゴの場合は、ネイマールのように「え。こんな筈じゃっ戻りたいですうー」という子供のような感じではなく、ちゃんとバイエルンで結果を残して貢献しまくっての「別の世界を見て見たいです」移籍志望なので、

お前、なんなのっ

と思われる事はない。そして、最後だからこそ、「集大成」と位置づけたのだと思うし、それがでていて、観ていて気持ち良かった。

なんだろ、難しいのは、「どうせいなくなる」のに、そこで頑張れるのとかが凄いなぁと思うのね。つまり、辞めるつもりなのに、未練があるって事でしょう?

選手の移籍の複雑な要素

そうやって考えると選手の移籍に関しては、とても難しい複雑な要素が絡み合っているのだなぁと思う。

大リーグを目指す野球選手。目指すと宣言するのが「裏切り者」呼ばわりされるのがわかってるから「骨をうずめる」のが当然と考えていた王長島世代。

だが、個人競技でない限りはチームメイトに恵まれないと名監督の下でないと、活躍は出来ない。それなりの所にいる必要がある。

サッカーが好きでさえあればいい

つまり、サッカーが好きでさえあれば良いと言う事か。サッカーが好きなのであれば、「どんなサッカーが」というのは無くて良い。そういう選手であるべきがプロなのかな。どのチームに行っても100%の力を出せるようになるべき。

このチームだとやる気でないです。というのがない。それが必要なんだろうなぁ。勿論、やる気を作るのも仕事だし、モティベーションが最低限あげられるチームに行くのだろうけれど。

なので、大きな声では言いづらいけど、イニエスタはホントすげーなって思う(汗)。

例えば、僕は芝居が好きだけど、自分が面白いと思う芝居以外にはでたくなかったし、自分が尊敬出来る演出家の下でないと役者としては働きたくなかった。なので、宮沢さん以外の芝居にはほとんど興味がなかなか湧かなくて汗。

でも、演技が好きな人って、ほんっと酷いドラマとかにもバンバン出られるよね。ここは敢えてら抜きで「出れるよね」と言いたい笑。

それがスゲーと思うのよね。なんでそんなこと出来るの?ってね。

タレントもそう。出れれば何でもいいのかよ?!というタレントが猛烈に増えている。事務所のパワーがあるのだろうけど、仕事を選ばないタレントを見つけてきてそれを中心に売っているからなのだろうけど、

君にプライドはないのかい?

というタレントがとても多くて残念。

あー、この女優も商品連呼CM出れちゃう(ら抜き)んだぁ~

とか、

え。なんで、このランクまで来たのに、テレビショッピング出てるの?

とか、不思議に思う部分がある。まぁ、時代がそうさせてるテレビの低迷ってのもあるのだろうけれどね。

アイドルは不在

そうやって考えるとアイドルは不在ということになる。アイドル(=虚像)は、虚像であるが故に「夢を売っている」ワケで、「求められるイメージ」を演じ続ける仕事とされていた。

キョンキョンこと小泉今日子さんが、それを打破して「自分らしさ」を出すアイドルになった。

で、アイドルが自分らしさを隠さない(カワイコぶらない)ようになり、
女子アナブームが来て、「上質ホステス」っぽい作り笑い上手が人気となり、
そこから「え。女子アナもただの出たがり女子なのか」という事に気付いた世の中は「声優」ファンへと流れていった。

つまり、「ファンから求められるイメージ」を考慮して、仕事の設計を立てるタレントや役者がほぼいなくなっちゃったということのようで。それよりは、言われた仕事を何でもこなす「使い勝手の良い」タレントこそがテレビ局から、プロダクションから重用される「一億総電波芸者時代」の到来ですな。

銀幕スター然

僕の知る映画スターは「テレビに出ると安くなるから出ない」というのが当然なのだと思っていた。

そして、映画を作る側も、「テレビタレント出すと安くなるから使うのよそうよ」なのかと思っていた。どころか「興行収入」を考えて「作品の雰囲気」なんてどこ吹く風。それが今だよね。

収入が減ろうが、「我々映画俳優はイメージ考えようぜ」も今は昔。佐藤浩市だって、パブの為に、映画の宣伝で安いテレビに沢山出てる。

かつて、緒形拳がテレビに出た時に、

どうして緒形拳さんともあろう人があれに出演されたんですか?

と阿呆な質問をしちゃった人がいて、それに対して

しがらみだよ

と答えたというのは、社会の縮図でもある。イメージを考えるのではなく、事務所の意向を、収入を考えるような「職業俳優」がとても多く、そういう人じゃないと成長も飛躍も認められない世の中なのかもしれない。

そうやって考えるとオダギリジョーとか大好きなんだけどね。
話をサッカーに戻すと、「メッシもアルファーも25歳~」というCMでテリー伊藤が監督で「メッシにランドセルを背負わせる」コンテを描いてて、メッシ父(マネ)にはじかれてたらしい(笑)。

メッシ父がちゃんとそれを断れたのはとても良かったけど、でもメッシの顔全面に泡が付いてる爆笑1ショットをCMにぶち込めたのは我らがテリーさんの大功績であるし、メッシファンでも笑っちゃった。

これがテリーさんの狙いである事に気づけないメッシ家族の優しさは微笑ましいし、それでいいと思うけど、やらせたいテリーさん側の思惑も理解出来る。

つまり、佐藤浩市を宣伝でバラエティ番組に出て貰おうという判断をする人の気持ちも解るし、「出るか、しょーがねぇ」と出る佐藤浩市さんの気持ちも解る。それをみて「あぁ、佐藤浩市もこういうの出るのかぁ」と思いながら「まぁしょーがないよね」と思うファンの気持ちも解る。

だけど、銀幕スターはイメージが全てなので、映画だけで活躍する俳優がもっともっと増える事を強く期待する。テレビと何ら変わらないので、邦画を見に行こうという気持ちにならない。全く。という愚痴はさておき。

スポーツは違うからね

タレントが仕事を選ばないのは自由だけど、公衆便所でファックしただけで干される人がいるような「イメージが全ての職場」でもあるので、もう少し、設計したタレントが多くてもいいのではないかとは思う。

と反対に、サッカー選手などスポーツ選手の場合は、その競技が好きであれば「どこへでも行って楽しめればいい」というのでいいと思う。神戸で頑張れるイニエスタも本当に素晴らしいと思う(まだ言ってるww)。

なので、辞めるつもりのチアゴ・アルカンタラが、交代後もバイエルン・ミュンヘンのベンチで大声を出して応援している様子に感動もしたし、FCバルセロナに戻りたくて仕方なかったネイマールが、PSGの選手として「負けて」涙している姿にもスポーツの美しさを感じた。スポーツに理屈は不要だね。無条件に美しいのがスポーツでの勝利だし、そういう決勝戦だったとご満悦なる私です。バイエルンおめでとう!個人的にはコロナの影響とはいえ、最初に契約してるからだろうけど、Hotels.comとExpediaのCMが虚しく何度もCLの中で放映されるのが観ていて同情しちゃったよね。今、旅行いかねーしっ!いけねーしっ!

コマンコマンコマンコマン!コマンのゴール!コメンねじ込んだ!コマン入れた!
おめでとう、穴のないバイエルン!
これはバイエルね。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。