ツイッターなどで誹謗中傷を受ける事は芸能人は覚悟せねばならないのか?
それも仕事?
表方はそれも仕事なのか?という問題。
とはいえ、人間であることは間違いないワケで、テレビで見ている人は憧れている一部の人を除き「上から目線で見る(マウント)」のが視聴者だ。
笑っていいとも!を見ていて「タモリつまらなくなったよねぇ」と言ってる人がいた。「噂のチャンネル」を見ていた自分としては、タモリのオールナイトニッポンを聞いていた中学時代を思えば、それは聞き捨てならぬのだが(未だに僕はタモリが一番好きだ。知識人として尊敬出来るコメディアンは皆無に等しい)、でも視聴者とはそういうものであり、タレントとはそういうもののようだ。
裁判攻勢
で、ここへ来て、裁判話が各地で勃発してきた。柴咲コウも、「法的措置をとります」と宣言した。言わなくてもいいのに、言うってことは「もう言うなよ」という意味合いもあるだろうけど、「これでビビリなさい」というスラップ裁判風。
とりわけ、故木村花さんの訃報で、政府も動いた。動け動け。沢山の人が嫌な思いをしているのだよ。大変なんだから、ロックオンされた日にゃあ(涙)。←詳しくは避けるが
二度の裁判が必要
だが、いざ、発信者を特定しようとしても二度の裁判が必要らしい。
開示請求の裁判がまず必要で、それを通過すると、IPアドレス・通信日時の記録をコンテンツプロバイダー(ツイッター社など)に申し入れる。これで3~4ヶ月かかる。
次に、アクセスプロバイダー・携帯キャリアなどに、「氏名・住所」の開示を求める段取りが必要で、これに半年から1年かかる。
そうやってようやく発信者が特定される。
そして、いよいよ発信者に対して「損害賠償請求」などの裁判が必要になる。結構なハードルだ。
これを簡単にしようというのが今回
これをもっと手続きを簡素化しようぜ、というのが今回の動き。それはとても素晴らしい。
だが、ここにも問題がある。
開示請求簡素化による危険性
「死ねよ」等と書き込みをした発信者を特定する壁をある程度低くする事により、軽い気持ちでの罵詈雑言は減るだろう。
しかし、その簡易さが、企業や政府から利用されて仕舞いかねないという問題が出てくる。
そう。安倍政権が古舘伊知郎を葬ったように、NHKクローズアップ現代の国谷裕子を葬ったように、単純にちょっとした文句さえも取り締まれるようになってしまうのではないだろうか? 儲かっている企業ならば、裁判などお安いご用。それでブランディング出来るなら安い買い物だ。
それにより、言論の自由、表現の自由が侵されていく。怖い。それはそれで怖い。
まとめ
個人的に思うのは、税率が儲かっている企業に対して厚くなるように、これも、弱い立場の人たちにこそ簡素化し、強い立場はそーでもなく出来ればそれが一番いい。
多感な子供。若い女性タレント。
こう書くと「女子供」をまとめててフェミニンから叱られそうだけど、普通に労るべき、守るべきと社会通念で思われている人たちが簡素に調べる事が出来て、法人税をしこたま払ってるトコロは……なんてことが出来ればいいのだろうけど、そんな風になるわけもないので、
つまり、
この簡素化は何かと難しいハードルがあるだろうなって話。
ただ、僕は個人的には理解はしているよ。
ネットで人を叩き「正義に酔う」事でも無ければ、日々の生活がしんどくてやってられないぐらい絶望的なんでしょ? そういう現実に幸せを見いだせない残念な人間がネットで人を叩いてるワケでしょ? そうでもしなきゃ、辛くて悲しくて生きていくのも難しいんでしょ? でなければ、そんな卑しい行動には出られないと思うんだよ。とてもさもしい人生だ。
誹謗中傷を浴びせ続けている人たちが、とても苦しくそこまで心が荒んだ理由は解らないけれど、何か絶望してるのだろう。そうでもなければ、あんなことできないものね。常軌を逸してるものね。
だから、僕もこれまで自分に絡みつき続けてきた人たちのことは恨んでもいないし、どころか同情してる。そういう事をしないでも生活に楽しみを見つけられたらいいね★