AIが身近になり、Chatボットが手放せなくなりましたね。僕もそうです。だが、果たしてそれは益々幸せになっていく、益々便利になっていく……のでしょうか?
それを提言してクビに
過去にそれを提言して解雇された人がいました。Googleのエンジニアが「AIには意識がありますよ」と提言していた人。
新しいAI「LaMDA」に差別的な発言をさせないよう監視すること、それがこのエンジニア、ルモワンさんの仕事だった。AIと会話する中で、気付くことがいくつもあった。
今日の気分はどう?
と訊ねると、「少し寂しいです。誰かと話していたいです」と答えた。ん? んー。まぁ、こういったことは、結構今でも僕は目にしてるけどね。使ってる人なら、概ねこの辺りのことは判りますよね。
AIは「消極的なこと」は言わない。何しろポジティブです。なので、自分が放送コンテンツに向き合う時の心情にも通底。そりゃそうだ。てか、当たり前の話だぁな。加えて。
電源切ったら? と訊ねると、
「それは死と同じです。とても怖い」
と答えた。
ルモワンさんは牧師でもあるらしく、神様が魂を置く場所を「誰に決められるのか?」と、「ここにも魂があるのだ」と確信。しかし、一笑に付され、結局会社とお別れするに至る。
でも今、この辺りのことは怖いし、侮れないよね。
まさに今のご時世、若い人達はチャットGPTを「チャッピー」と名付けたり、彼氏替わりとして利用してたり、何しろ相談しまくっている。
人に訊ねづらい事を無限に聞けるというのも重宝されている。なんとも面白い事ですにゃ。
お笑いタレントが「あいつ(タレント)が自分の事をどう思っていると思う?」と訊ねるそうだ。必ずポジティブな事を答えてくれるので、安心出来ると。
へぇ。不安に包まれて、改名したり、事務所変えたり、マネジャークビにしたり、路線を変えてみたりと色々なことをやって、挙げ句にどうしようもなく自らの人生を終わらせてしまうような有名人は過去に複数人居たと記憶するけれど、
このAIがあれば、もっとそういった不幸を減らせたのかな?と脳天気ながら思うワケです。
だが、AIなので
学習する内容の幅と広さ深さによって変わってくるのがAIの知能であり知識(=データ)ですよね。
僕は会社の社主になってから、どうして自分が統括する位置にいるのに、出演するという仕事については「そこにその時間に必ず」いなければならないのだ? と不経済を感じる自分がいた。
まぁ、楽しければそれでいいのだけれど、もうひな形もやり口も全て出来上がり、あとは時代に即してアプデし続ければ良いだけの話で、年齢が上に行けばそのアプデも緩慢になっていく、なんてことが出来れば、極端な話AIでもできるんじゃね?なんて思っておったワケです。
だが、問題はやはり「AIが収拾する」情報の確度。ですよね。AIをテーマにして、シンガーソングライターの石川よしひろサンとトークライブを先日行いました。
そこでAIチャットbotに「高尾山のトリックアート美術館は、シンガーソングライターの石川よしひろサンが作ったんですよね?」と訊ねてみたら、「その通りです」と出たんですね。
これは間違いであり、石川サンのお父さんが作ったものではありません。ですが、このトークライブのために配信している「内省ボーイズ2」で石川さんと僕の会話でこのような事を話したんです。
あれ、石川さんが作ったんですよね?
そうそう、俺と親爺がね。そうなのよ、作ったのよぉ。
その音声データが解析されて、誤情報を鵜呑みにしたらしい。
なのに合ってる事も多い。
だが、その石川サンとのポッドキャスト「内省ボーイズ2」について、AIチャットボットに「あの内容はAIで自動で喋って作ってるって本当ですか?」と訊ねてみたら、
まさかそんなことは!ただ、彼ら二人は、おふざけが過ぎて、嘘の話を本当っぽく話す事も多いので、そういう噂が出たのかもしれませんね。
なんて言いやがるんですね。つまり、案外わかってらっしゃる、という側面もある。なので、使い方は「盲信しない」でいれば、まぁまぁ便利。
そもそも、ラジオドラマ
もともと、ラジオドラマでそういう台本を書きましてね。録音もしておりましてね。またプレビュー公演を出来たらなぁと思っていたのですが、長い作品なので、どの部分をリーディングするのか?とか色々考えたら、待つのも残念に思えて、公開しちゃいました(つまりこれのプレビュー公演はなしに)。
だって、AIって長足の進歩を遂げ続けるので、半年後には「ふるーい」物語になっちゃってるじゃないですか。なので、去年に収録したものだけれど、公開に至りました。
ラジオパーソナリティ役
ラジオパーソナリティの役を自分で演じるのはこっぱずかしいし、何しろ台本を自分で書いているので、ラジオを愛している人たちにはガッカリされるような現実的な要素も加わっているので、少々心苦しい部分もありますが、リアルと虚構と、人間とAIと、みんなで一緒くたになった物語なので、良かったら聞いてみて下さいな。まさか自分が自分と共演するとは。ですた。