俺は乗らないライダー！
No Run ! Night-Rider！
リコール封書は未開封だぜ！
なぜって？ 一度に事を運ぶのが怖いのさライダー！
瀬川健氏が「北朝鮮拉致事件の黒幕」という文章を雑誌に寄せている。
アメリカと日本の両政府機関が、偵察衛星や通信傍受というインテリジェンスによって「蓄積してきた情報」を得てきた。何十年にわたって非公開にされてきたもの。マスコミに登場しないのは当然だった。その蓄積してきた事実の中には「北朝鮮だけでは、日本人の拉致は継続できなかった」という新事実（ともとれる）内容が含まれる。
１３年前、日本に接近して海上保安庁と銃撃戦を行った事件。この有名な事件には未だ公表されていない重大な真実があるそうな。関係者によると、日米両国は、拉致を敢行する工作船を、何十年にわたって密かに見続けてきた。発生そのものを目撃したことがあるという。それら全てはインテリジェンスによって捕捉できた。公の情報や資料にすることができない情報収集だったが故に、何十年もの間、蓄積されてきた。
詳しくは文藝春秋を読んで貰いたいが、かいつまむとこうだ。
工作船と銃撃戦を展開したが、自爆して沈んだ。しかし、実はこの時もう一艘の工作船（同じ型のＭＳＯ）があった（らしい）。その船を「逃がす」為の自爆だったというのだ。排他的経済水域に入るとすぐに日本の巡回船にバレる為、上海へ向かい、そこで中国の公船の調査を受ける事もなく進入し、「上海の沖、舟山諸島」へとまっすぐ向かった。しかしアメリカは驚かなかった。その島は、何年も前から、北朝鮮が補給基地として使っていたことを突き止めていたからだ。バレないためには、大きく東シナ海を迂回して接近せざるを得ず、補給基地が必要だった。関係者の話を総合すると、その島は、中国から北朝鮮に与えられた「租借地」らしい。しかも、無償で「経由を提供」していたという。つまり、「黒幕は中国」なのではないか。と話は飛躍する。手助けをしていたらしいが、いかなる目的で使っていたかが中国が知らないワケがない、という見方だが、それも解らない。
つまり、話としては興味深いし、ありそうだけど、だからでは中国に「そうなの？」と聞く事も出来ないし、そこに意味はない。ただ、スリリングな文章に引き込まれてしまい冷や汗を垂らした。この文章をどう受け止めるかは読む人次第だが、冒頭の氏の主張にある通り、九月上旬に北朝鮮から提示されるであろう拉致被害者の再調査結果が期待はずれに終わった場合、「もうこれ以上はできましぇーん」と開き直られてしまいか、という部分は同感なのよね。政府は調査要求がそれで終わることはない、としているけれど。ううん。
俺は乗らないライダー！
No Run ! Night-Rider！
人の家に落書きしちゃ駄目だぜライダー！
君のハートに落書きさせて貰うぜライダー！
消せないぜライダー！