ファミリーマートの「お母さん食堂」というシリーズの惣菜が、「料理はお母さんが作る物だ」と決めつけ差別で女性の社会生活を阻害していると指摘を受けて一時炎上気味だったが、ここにきて、ついに屈して名前を変える事になった。可哀想だが仕方ない。その名は「ファミマル」だそうです。
またネット上では「タイで作ったグリーンカレー」や「ノルウェーから空輸したサーモンのみを使用したスモークサーモン」など、どう考えてもお母さんが作っているとは思えない商品がしばしばネタにされ、「お母さんそこまで頑張らなくていいよ」「このお母さん…強い…!!」など話題になっていました。
ねとらぼ
本当に仕方ないのか?
どうなんでしょう。本当に仕方ないのか? でも、今は特別にナーバスな時期だからこそ、やめておいた方が得策ということでしょうね。
でも、そうやって考えると、ほぼイチャモンとも受け取れる指摘を受けて変えねばならないことがこれからどんどん出てきそうでもあります。でもそれも仕方ないし、通過点。これまでの女性が弱い立場を社会的にもとらされていた期間が長かったからね。
衆議院選挙のアンケート電話
先日、僕の家の電話に、衆議院の選挙についてのアンケートが自動音声でかかってきた。面倒だけれど、話の種に受けてみた。そして数字を入力して色々答えるというヤツだ。
なるほど、劇団員の山ちゃんが新型コロナウイルスに罹患した時に、家でずっと対応していた自動音声のアンケートというのはこういうやつか、と。
それにね。
あなたは男性ですか、女性ですか? 男性であれば1、女性であれば2。
というのがありました。でも、宇多田ヒカルはきっとこれにイラッと来るでしょうね。トランスジェンダーの人は、本来の(つまり体ではなく本質的な)性別を答えれば良いのだろうけれど。
フリートークを教える
東京アナウンス学院でラジオの「フリートーク」という授業を受け持つ事があり、専門学校生に教えるのはまずは「保護者のトホホ話」というヤツを課題にして喋らせる。
保護者の、というのは、言ってみれば、片親の子もいれば、親に育てられなかった家庭もあるだろう。そしてこういうのを「複雑な家庭」と評するのも差別なので気をつけようね。そのため本当だったら「母親のトホホ話」としたいところだが「保護者の」としている。全員が「母親がいる」のであればそれでいいかなと思うけれど、それでもそうすべきじゃないと判じて僕は、保護者の、としている。
ただ、スマホを全員持っていますか? と聞いて、持っているようであれば、「では、そのスマホをブース内に持ち込んで、自分でそのスマホのストップウォッチ機能で時間を計って喋りましょう」とする。スマホを全員が持っていると決めつけて「スマホで測ってね」とは言えない。そして持っていない人がいれば、それはそれで、じゃあ、ストップウォッチでやろう。という風に変える。持っていない人がそこに引け目を感じてはいけないからね。とはいえ、まぁ、そう質問してる時点で、持っていなければ引け目を感じるだろうが。
で。問題なのは、男女数人いる所で作業をするにあたり、肉体労働を男がやって、女性に掃除とかを頼むのが劇団として正しいのか? というのがもはや解らない。合ってると思うけれど、微妙な問題だ。たとえば、トランスジェンダーで体が女性だけれど、気持ちは男性という人に男と同じ肉体労働をやらせて大丈夫なものなのだろうか? 気持ちが女性というトランスジェンダーの人は、それを良しと受け止めるのかそれとも、体は女だけれど、男と扱って欲しいと思うのだろうか? 難しいので、それぞれ当事者に聞いていかないとならない。そんな気がするね。
そんな困ってる様子をこうしてブログで公開している時点で、とても失礼だと思うしやめるべきだが、みんなで考えて一秒でも早くその辺りをスッキリさせたいと思う僕なので。