タレント(小倉優香さん)がラジオで「この番組やめたいんです」と直訴した問題について。
MBSラジオ「アッパレやってまーす!」
関西のラジオ番組で放送中に「やめたいんです」と直訴して、衝撃を与え、その放送終了後もマネジャーの制止を振り切って帰ったタレント。
そしてそれが、問題視され、
「この感覚は本当にわからないわ。これが新しい芸能界のスタイルになるのかな」
ワイドナショー(松本人志)
とコメントされた有名人がいる。
彼女のしたことはとてもよくないことだし、共演者やリスナー、放送局にしてみたら、迷惑でしかない事なので、決して褒められない。
だけど、正直、解らないでもない。
ラジオだしね。
今のラジオで、あんなに沢山の人が出ていて、ちゃんとしたギャラが出ているとは思えないでしょ?
しかも、夜遅いでしょ?
僕も何度か、番組を聴いたことがあるけど、扱い酷いでしょ。追従笑いしてろよって事でしょ? 若い女性タレントを置いておいて、有名人タレントのテンション上げる係って事でしょう? ってなると、
これ、どうして私じゃなきゃいけないの?
ってなるよね。それは仕方ない。しかも、格闘家の(我らが!)朝倉未来とつきあってるんでしょ? 半同棲生活してるんでしょ? であれば、少しでも一緒にいたい!と思うんじゃないかなぁ。
だがマネさんの気持ちも解る
だけど、事務所側の気持ちも解らないでもない。芸能人としてやっていくには、有名人の太鼓持ちもした方がいいだろうし、追従笑いで賑やかすヘルプホステスみたいなこともしてもいいかもしれない。
とりわけ、名前と顔が一致して覚えて貰えている人を抱えるタレント事務所は、そのタレントの骨までしゃぶりたい。どうバケるか解らないからね。
しかも、格闘家の彼氏と仲良くしたくてやめたいんだろう?と思えば、
どうせすぐ捨てられちゃうんだから、そんな事言うなよぉ
と言う風に思ったのかもしれない。若い人は恋愛に夢中になるけど、傍目は、「どうせすぐ別れるくせに」だったりするからね。勿論そうじゃない人も沢山いるけど。
松本発言の違和感
では、「これは本当に解らない」に対しての違和感の正体は何か? を説明すると、
若い人の中にはそういう人が沢山いるって事実。
小倉優香がとてもNGな人ってワケじゃないと思うのね。
若い人って、テキトーにバイトやめちゃう人もいるし、なんとなく行きづらくなったから、バイト変えちゃう人もいる。
そんな中で、芸能人は、マネジャーが必死に、懐柔して、コントロールして、現場に通わせている所もある。
芸能界の常識の非常識
で、芸能界で、そんなやめ方をした人が少なかったのは、テレビがとても魅力的なものという前提がある。
この世の中の全員が「テレビに出たい」と思ってる風潮がテレビ業界にある嫌な雰囲気ね。
テレビに出る人は「全員が出たくて出たくて仕方ない」という風にスタッフからは思われるし、そうでない人が出ると「出たくないなら出てくるなよ」と思われる。
無理矢理頼んだ文化人が思い通りのコメントをしてくれなくて「地雷だったねぇ」なんて苦笑いしてるクソスタッフも沢山いる。しょーがない。タレント志望は掃いて捨てるほどいた時代が長いし、今もボウフラのように湧いてくる、無制限に。
だが、時代じゃない
だけど、もう時代じゃないって事かも知れないし、それを理解しないテレビ側の人間が可哀想に思える時が、目の前に迫ってる。
ネットで自分でプロデュース出来る人はユーチューバーとして活躍してるし、そっちの方が「人と触れ合わなくていい」「芸能界みたいに先輩にペコペコしたりしなくていい」「スタッフにバンジー飛んでとか言われなくていい」分だけ楽しいと思うボッチは沢山いる。
何しろボッチ歴長い僕は強くそれを理解する。つまり、これでおかしいのは、
芸能界は全員が出たくて仕方ない人の集まりだったから絶対数が少なかっただけで、利権が絡んでそれに刃向かいたい個性は、そういう強硬手段に出るだろうさ
って話。
恋愛第一の何が悪い
そして、それは報じられてもいないから邪推というか想像の範囲でしかないけど、小倉優香が朝倉未来と仲良くする時間をもっと充実させたいから、というのがその理由だったら、だとしたら、それはとても素敵な事だと思います。
コロナ禍で、そんなよくわかんない必要性もないような仕事やらされて、それで感染して、それを大事な彼氏に感染させた日にゃあ、泣くに泣けない。
だとしたら、素敵な彼女さんです。
ER緊急救命室という人気海外ドラマシリーズで、ジョージ・クルーニーと序盤の人気を二分していた女優さんがジュリアナ・マルグリースさんという人で、この人がこの人気ドラマを絶頂期に降板した。その理由が、当時驚いたので覚えているが、
恋愛の時間をちゃんと持ちたいから。
というものだった。えっ?! と放送作家とかラジオパーソナリティの仕事が軌道に乗り始めた頃の僕は、ビックリ仰天。マジかっ?!って驚いた。
そんな価値観あるのか? 恋愛なんか、どうでもいいべさっ! ってね。
だって、極めて「個人的」な事じゃないか! 恋愛なんて! ってね。
完全なる恋愛差別
酷い偏った考え方でしたね。でもそれは、一つの企業に長く勤め上げるのは尊い、であったり、仕事人間こそが、男のあるべき姿!なんていうクソな価値観をインプリントされた残念なるエコノミーの僕でしかなかった。
そこから、人生はもっと多様化されて眺められるべきだし、人はこうあるべし!というのもなくなっていくべき。
人と同じような平均的な物が喜ばれる風潮もウンコだし、個性を認め合う世の中になるべきです。
だって、芸能人がYouTubeをちゃんとこぞって始めたのって、新型コロナウイルスが蔓延してからだぜ。そんな時代遅れな業界だって事を理解して臨むべきがテレビ番組だし、芸能人って奴よ。
そして、そろそろテレビに出ていない人は芸能人って認めないって風潮も消えて無くなるべきですな。ユーチューバーは、視聴者マーケもスポンサー営業も放送作家も出演者もカメラも編集も音響さんも全部1人でやってる人が多い。つまりサバイブ能力として考えると「出てるだけ」の人は悲しい程残念。