弱った事に、どうやら一過性全健忘というものになったようです。
いきなり忘れてしまう
これは、何度か経験がある。ラジオ局で生放送をしている最中になった事もある。これは焦る。要因は、いくつかあるらしい。
- 突然冷水または熱湯に浸かること
- 身体的な運動
- 精神的ストレス
- 痛み
- 医療上の処置
- 性交
- バルサルバ法(排便時にいきむときのように、鼻や口から息が漏れないようにした状態で思い切り息を吐き出そうとする動作)
などらしい。しかし、厄介なのは、「引き金となった要因は特定されないのが通常」らしい。うむむ。つまり、この中のどれかが原因であれば、一過性全健忘というものになるのかもしれないし(三段論法としてはおかしいが)、当てはまってなかったからといって、一過性全健忘ではないとも言い切れない。要は急に「あれ?」ってぐらいに、一部の事をまるきりわからなくなってしまうんだ。
50代以上に多い
40代未満にはないらしい。ふーむ。でもなぁ、同じような事は結構前にもあったぞ。
そう。宮沢章夫さんの「ヒネミ」の再演に出演した時だ。急にバスン!と台詞が出てこなくなった時がある。稽古中の夜中だ。
あの頃は「静かな演劇」ブームで、宮沢さんはまさにただ中に置かれていた。しかも、圧倒的に身体訓練をした役者(夢の遊眠社の上田さんであったり、日本一のパントマイマー中村ゆうじサンであったり、声がでかいでお馴染みの僕wであったり)を使って、敢えて「胸式呼吸」で芝居をさせるという、試み全てが面白い公演活動だった。
それまでの自分が培った黄金パターンのメソッドの全てを家に置いて(どころか完全に捨て去って)稽古場に向かうヒリヒリするような体験はそれはそれは緊張したもんです。しかも憧れの宮沢さん。同じ稽古場にいるだけで心臓がバクバクする。
だからかなぁ。稽古中に急に全く台詞が出てこなくなった。それを、「ヒネミの商人」の再演(6年前)の時に、中村ゆうじサンに話したら同じ現象が起きていたらしい。ゆうじサンは、本番中に紀伊國屋ホールの舞台上でそうなったそうな。ああ、想像すると怖くていけない。
だから、正確には40代だろうがなるときはなるんだろうけれど。
数年前にも一度
数年前にも一度ありました。疲れていたのは間違いない。芝居の稽古中だったのでストレスフルだったのも間違いない。脳のギアを仕事ごとに切り替えなければならず、切り替えがうまく行かない時期でもあったのでそれは覚えてる。
生放送中に、ポン出しを叩く「ボタン」の番号が何をどのタイミングで叩くのかをまるきり忘れてしまったのだ。本当に怖かった。思い出すだけでも恐ろしい。なんとかなったけど。スタッフには「何忘れてんすかー」とからかわれるにとどまったけれど(ステキなスタッフだ)。
そして本日
そして、つい先ほど。これは、ジムで体を動かしている時だ。そこから急に記憶がなくなり、気付くと、椅子に座って携帯電話をいじっていた。え?どゆこと?
ジム用の運動靴を履いていない?何故? あ、トイレ行ったな。脱糞したぞ。それよりも、筋トレしたぞ。そっか。
バルサルバ法?!
かな? みたいね。 ああ、恐ろしい。その後、スマホのグーグルカレンダーの予定表を見て「ええと、今日の自分のスケジュールはこの後ぉ、ええとお」とやってなんとかキャッチアップ。それでも不安があるので、まずは、家に帰ってみる。そして机に向かってみたり、パソコンを立ち上げてみたり。そして、イロイロ見えてくるモノがアル。そうだそうだ、この電話をあのマネジャーにしてから、この書類を作成して送信しなきゃ!って思ってたんだ!とか、そうそう、来週忙しいから請求書も今週中にやってしまおうって思ってたんだ!とか、今日、午前中にジムに行って、午後に仕事をここまで(夕方の収録までの間に)できれば、明日は午後に半日ツーリング行けるかも?!とか夢を描いていたではないか!とかも思い出して来た。
でも、そうやって思い出すってことは、つまり、ツーリングにも行けず、仕事をしていかないとならないと思われ。ぐっすん。
結論
世の中の愛人たちよ。俺が君とまぐわっている時に、一過性健忘になったら、是非、同情してマッサージしてくれたりすると嬉しいです(なんか違う)。ではまた。