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映画「否定と肯定」観ちゃった(美熟女レイチェル)。

そうこうしているうちに、つまり、文庫本を読むかamazonプライムで観られるから映画で観ちゃうかを悩んでいるうちに、仕事を終えてベッドに横になりスマホを覗くよりはDAZNでも覗いた方がいいなとテレビを付けたら、ふと「あるのかな?」と思い、U-NEXTで検索かけてみたら、「否定と肯定」がフツーにあったので、観ちゃいました。えへへ。ツタヤに行かなくていいのは楽だね、うん。本当に家から出なくなっちゃうぜ。

否定と肯定

本と映画

これは、事実を設定だけに生かして物語を紡いだものではなく、実際にあった話をそのまま映画にしている。

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これを映画化された。

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内容(裁判と尊厳と史実と報道)

物語は、ホロコースト否定論者を徹底的に叩いていたイギリスの歴史学者リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、叩いていた張本人のアーヴィン(ティモシー・スポール)から名誉毀損で訴えられる。この裁判を受ける事になり、辣腕の弁護士を用意して周到に臨み戦う。

肝はなんといっても、この裁判で負けると「ホロコーストはなかった」事として世界中に広まってしまうからだ。この裁判では、「ホロコーストはあったのだ」を実証しなければならない。

実際にあった話だけにいちいち説得力がある。弁護士のキャラクター。法廷弁護士、事務方弁護士、取材班。アウシュビッツに行って見る。実際にガス室だった場所の上に立つ。歴史学者で「否定論者を喝破」してきたリップシュタットは、法廷で話したい。だが、弁護士はそれを禁じる。相手の思う壺だ。否定論者にとって、「ホロコーストはなかった」という説を再浮上させて常識を覆す格好のチャンスなのだ。敢えてその「誘いに乗った」のがこの裁判を受けて立つという決断であり、リップシュタットもそれを解った上のこと。これに「歴史学者として逃げる事だけはできなかった」という理由、矜持だ。

そして、この裁判では倫理的に選ばざるを得ない道がいくつも障害として立ちはだかる。裁判に勝てばいいというものではない、という普通の人なら(歴史学者でなくとも)持ち合わせている倫理的な問題が。

それは、生存者に宣言をさせないという弁護方針。

アーヴィンに「彼らは、あの入れ墨でどれだけの金を儲けてきたというんだ!」という侮辱を講演活動で口にしている。被害者、生存者、遺族、死者へのこの上ない冒涜だ。

ということは、名乗り出て「証言したがる生存者」もいる筈だ。沢山いるだろう。しかし、リップシュタット側として考えねばならないのは、その人たちを証言台に引っ張り上げてしまうと、アーヴィンにあることないことイチャモン付けられて、冒涜されるのが目に見えている。それを世界が注目している裁判でショーとして広めてしまう。証言台に立つ人を辱めてしまう。それだけは出来ない。

裁判に勝つ為に。



ここで葛藤が生まれる。プライドを賭けて「名誉毀損裁判」を示談にせずに受けてたつことにしたのに、リップシュタット被告本人は裁判で語らず、生存者の声も俎上に載せないのか? それは「リップシュタット側が逃げていると評されてしまわないか?」勿論、逃亡したと言われるだろう。しかし、それは弁護士チームが用意した「勝つ為」のやり方であり、リップシュタットはそこに苦悩する。

まぁ、何から何まで、よく出来てる話で、事実は小説よりも奇なり。

美熟女

そして、これまた、このヒリヒリする展開を支えるのが「美熟女」だ。俺、美熟女映画好きなようだな。うん。まぁ、お尻触りたいのは若い女性だが、日本だと若い女性が必ずヒロインだ。しかも有名人で女優とかではなく。いや、女優としての演技がなかなかな人もいるだろうけど、俳優としての設計の下活動していない人は女優としては観ること出来ないので(物語に没入出来ないので)興味も無い。

動員数とか考えると仕方ないと思うが、洋画だと、年寄りが主人公のものが沢山ある。オバチャンオジチャン大活躍。そうなると、美熟女映画は洋画に限るってことだ。そもそも、邦画で美熟女が活躍する映画って何がある? ああ、米倉涼子の白衣着て仁王立ちしてるヤツとか、天海祐希のとか? か。まるで観たくない。道端ジェシカにお尻触らせてあげるからいこーよと言われても行かなくて良い映画だ。いや、あるとは思うよ、色々。

ただ、今、あんま考えずに思ったのは、洋画の美熟女映画は素敵だなってだけで。

今作「否定と肯定」はレイチェル・ワイズ様だ。

この方はなんといっても、「ナイロビの蜂」だ。

音楽が素敵で、悲しく切ない愛の物語。恋愛をベースにすると、こんなささくれだった物語も柔らかくなる。

そしてそれを決定的に甘くするのが女優の笑顔ね。

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あれから12年以上経ってる。それが「否定と肯定」。完全なる熟女になってた。そして、「ナイロビ~」があるから、正義感と純粋さが増す。
小説と違うのは、役者が「その役のイメージを断定してしまう」部分であり、それは功罪相半ばする要素だ。プラスに転じるか否かは、キャスティング次第なので、キムタクブッキングしたかったのに、飯島女史に言い寄せられて草薙君になった映画みたいなのを作ってるようじゃ実現しないのよね。作ればいいってもんじゃないのさ。売ればいいってもんじゃないのさ。

それはまぁ、勿論、テレビにもラジオ番組にも言える事なんだけどな。



ちなみにレイチェル・ワイズはダニエル・クレイグの奥様(涙)。ボンドめ。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。