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150日免停まで

(#010)認知症じゃないぜ!!

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 俺は乗らないライダー! No Run ! Night-Rider!
認知症じゃないけど、認知症じゃないから質悪い奴になっちまったぜ!


劇団四季の浅利慶太が社長を退いた。ようやく、と身内は思っていたような週刊新潮の口ぶりだ。認知症らしい。しかし、誰がどう見ても、四季は浅利慶太のものだし、彼が演劇界というものに、日本のショービジネス界というものに残した功績というのはとても大きいと思う。何しろ政界を押さえてしまえば、スポンサーを紹介して貰え集客できビジネスとして成功を収めやすいという一つのひな形を見いだした。知人の演劇人にも地方公演の時は地元の政治家を押さえればいいよ、としたり顔で語る人もいる。
劇団トップの立場を退く決意表明の後に、幹部が青ざめた発言を総会でしたそうな。
「みなさんに大幅なボーナスをあげたいんだ。財源は三十七億四千万円。長年、劇団に尽くしてきた人に報いたいということです。特別功労金の対象は俳優128人、技術スタッフ89人、事務方50人になります。ただ我々は公務員じゃないんだから、全員均等というわけじゃない。11年以上の在籍者を年次毎に六段階に分けて37億円を払いたい。振り込みは7月14日の劇団創立記念日。楽しみにしていてください」

はぁ~?
何言ってんのーっ?! 11年の人は貰えるけど、10年の人は貰えないのぉ? なにそれー?!
しかも突っ込んで調べると役員でも1000万円程度なのに浅利慶太の奥さんで専属女優である野村玲子は1億円以上貰えるそうな。
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記事を読むとどうやら彼は認知症らしい。その薬も飲んでいる。でも、自分ではそれを認めたがらずムニャムニャしていて。でも、日本語が喋れない有名な英国女優にずーっと日本語で「これにサインしてくれないかな」と話しかけるなど、ややこしいことこの上ないらしい。御年81歳。そりゃ仕方ない。認知症のトップがほざいたことなので、内部で「暴言」の後始末は考えているらしい。
僕の母親も認知症が始まっており、本人も夫(僕の父)もそれを認めたがらないけれど、認知症だと思っていた方があとあと楽だと思うので、僕と僕の家族はそう対処することに決めている。でも、まさか自分は認知症ではあるまい。だが、認知症じゃなかったから、余計に失礼なことになってしまった。と残念に思う事が本日あった。
池袋から西武池袋線で急行列車に乗ろうとエスカレーターを上がっていたら、発車ベルが鳴り始めた。一緒に上がってきた小父さんが
「すいません、これ、ひばりヶ丘まで行きますか?」
と尋ねてきた。俺は正直解らない。しかし、「まてよ、石神井公園までは行く筈だ。その先はわからない」とっさに答えた。「解りません」と答えるには忍びないほど切迫した雰囲気だったからだ。「そっち方面に向かいます。そして、その手前で乗り換えれば絶対にたどり着けます!」それに対して小父さんは「え。停まらないの?」と言いながら、でも、俺のテキトーな返答に信憑性が見いだせなかったのか、その列車に乗った。俺は隣の戸口に入った。
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隣の車両に乗って良かったと思った。乗った瞬間停車駅が記されているのが車内で目に飛び込んできた。「石神井公園」「ひばりヶ丘」と書いてあった。うげっ! 俺は嘘をついちまった! あの人は今頃思っているだろう「アイツ、なんだよ。わかんねーなら、テキトー答えるんじゃねーよ、ったく」とね。
すまなかった。でも、これは認知症じゃないんだ。わかってないだけなんだ。俺は37億円をバラ撒けないよ。金ないし、認知症じゃないし。なのに迷惑かけちまった。ソーリー、ベイベー!
 俺は乗らないライダー! No Run ! Night-Rider!
バイクに乗らないからって、電車に詳しいと思ったら大間違いだぜ!
俺は乗らないライダー! No Run ! Night-Rider!
車も乗れず、路線図も習熟してない、無価値な都市生活者なのさ~♪

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