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夫婦別姓、二度目の憲法判断?!

夫婦同姓を定めた民法と戸籍法の決まりが、合憲か否か? 最高裁が23日に「決定」を出すと公表した。猛烈に愉しみ。どうなるのか?

同姓の合理性と女性側の不利益性

問題はやはり、これ。別姓にした場合、煩わしい事が多いよね、という部分。夫婦は同じ性であれば、それで解りやすいというのもある。

では、となると、なんとなく、通例を継承して、男の性を名乗りましょうか?が中心となってしまう場合、つまり、

婿養子って言葉が(今後死語になって然るべき)あり、それで夫側が、奥さんの姓を名乗る戸籍となる流れを除くと、

大抵は男の姓になっちゃうんじゃないの? だって、女性側が「うちの苗字にしましょうよぉ」と言った所で、過去のパターンがあるから、つまり前例ってヤツがあるから(汗)、

え? だって、オタクの娘さん、お兄さんも弟さんもいますよね? どうして、オタクの姓を名乗る必要が? なんてことになる。それが、男性側(夫側)が、

一人っ子なんでぇ、

となるなら、まだ話は分かるが、どちらもそこで苗字が途絶えるワケではない、という(途絶えたっていいじゃねぇか、という思いしかない僕だが)状況ならば、やはり「前例主義」で男側の苗字が多くなりそうだ。女性側はゴネると「強欲」な印象になり、娘の結婚に水を差しかねないと思って遠慮しちゃうやつ。

同姓の合理性

まず、夫婦が同じ苗字の場合は、何かと便利だ。解りやすい。例えば、

カトウサーン!

とみかわやサンが来ても、夫がカトウだと、カトウがいない事になる。妻タナカがいたとしても「はーい」とは出られないね。そういう事がなくなるね。

授業参観の時。

カトウ君のお母様のタナカさん。

と教師が呼ぶ? まぁ、そんなのは慣れればいいか? と思いつつ、何かと厄介ではありそうだぞ。

young asian woman sitting with grass in hands
ジェンダー問題のど真ん中。

女性側の不利益

だが、同姓にした場合の、女性側の不利益は大きい。まず、「隷属」するこれまでの印象を引きずりがち。それはよくない。

僕の知人にもいる。離婚して、面倒なのは、戸籍のみならず、クレジットカードから住民票から、会社の社員証やら、何から何まで手続きで「苗字を戻さない」とならない。それが厄介だから、離婚が一年遅れた、という。

女性に「我慢」を強いるのは、現行の「結婚」というシステムに非常に多い要素だね。

第三の姓

俺は思うよ、結婚したら、第三の姓をつけてしまえば良いのだよ。つまり、カトウとタナカが結婚いた時に、新たに「好きな苗字をつけていいよ」というシステムだ。すげー。画期的!

俺、早乙女がいいっ!

俺、西園寺がいいっ!

ってことになるわけです。

いや、ダメだな。なりません。
だって、勝手に決めて良いと、なったとしても、大抵は、事なかれ主義だから、

「いやあ、どちらかの苗字にしましょうやぁ」「息子が他人になるみたいでさみしいでさぁ」「そうだよそうだよ、ソースだよ」

という事です。つまり、結果、

「じゃあ、夫の側の苗字ってことに」
「ですねぇ」

ってことに落ち着く。ダメだ。うーん。ということは、「別姓」でも良いし、「まとめてもいい」これが一番落ち着くに相応しい所だ。

別姓でもいいし同姓でもいい

その場合。何がどうなる? 当初は、

別姓の夫婦に対しての印象は、そう、女性が「気が強い」という悪く見られてしまう可能性もある。「仲が良くない」と偏見の目を向けられるという期間が10年ぐらいはあるだろう。十年経てばその辺の偏見と差別はなくなるはずだ。だがそれまではそんな感じの残尿感は否めない。

で、別姓でもいいし同姓でもいい、となったにも関わらず、「同姓」を選び、「男側の苗字を選んだ」場合、なんとも保守的な夫婦だと思われる可能性がある。

隷属したいという女性側の「受け身」姿勢と誤解される可能性もある。

そして、そういった変な印象がそれぞれを支配する謎の十年を経て、ようやく、定着していくのだろう。でもそれでいい。通過点だ。

cheerful family with girl in wheelchair
別姓の場合、嫡出子の苗字はどうなる?問題もある。

俺の考えを言おう

俺は、同姓でもいいし、別姓でもいい、というのが望ましいと思うし、そうあるべきだ。きっと、23日には、そういう決定が下されると思ってる。信じたい。

なぜ、俺はそう思うのか?

それは、俺が、倅や娘に「名前を付けた」のは、「宮川という苗字が前提の名前だからだ」。それが別の苗字になるかもしれないと思えば、話は違ってくる。

縦書きの時に「宮川」というのはある程度「線対称」となる。ということは、下の名前で個性を出せるし、そのシンメトリーを利用して、この文字を使うとカッコイイゾ!と付けたりもした。つまり、そういうデザイン的な命名もあるのだ。

俺の友達の緑川和成という中学の同級生がいたんだけれど、カレの母親の名前は「みどり」だった。そう、緑川みどり。どうですか? 樹木の精霊ですか? とからかわれてしまいそう。

緑川みどり

だぜ。いいのかよ、それで。まさか親は緑川と結婚するとは思ってなかっただろうさ。ギャグかっ?! と苦笑いした事だろう。だが、わかるよね。

苗字が「緑川」だから、結婚に反対するのも、なんだか、違うよなぁ。

その通り。つまり、苦虫をかみつぶして結婚を祝う以外にない。

マリさんが、織田さんと結婚すると

「おだまりっ」

となる。よく喋るヤツだと笑えない。
キャメロン・ディアスがジェームズ・キャメロンと結婚すると、キャメロン・キャメロンになる。

それはそれで凄い。
龍馬という名前の知人は、「坂本家に婿養子に入りたい」と本気で言っていた。俺は「ふーん」と聞いていた。聞くのもやだった。阿呆が。

つまり、そういう点で、同姓でも別姓でもいい、と選択できるようにするのが良いと思うのよね。

賛成は70%。そりゃそうだ。
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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。