まぁ、想定内と感じてしまうのは、ロシアのやり方をある程度「認識(=つまり認めている)」している事なので、そんな自分が怖いけれどもな。
ロシア非常事態省は23日、モスクワ北西のトベリ州で自家用ジェット機が墜落し、乗員3人と乗客7人の全10人が死亡したと発表した。ロイター通信によると、露航空当局は、6月に反乱を起こした露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏(62)が搭乗していたとしている。ワグネルに近いグループはSNSに「プリゴジン氏は死亡した」と投稿した。
読売新聞オンライン
刃向かったけれども、その中でも、プーチン大統領そのものを批判したワケではなかったので、対処をどうするのだろう?と人々が注視していた「裏切り者処理」に関して、やはりの結末となった。

怯えの反動
勿論これは、反抗に対する過度な恐れ、怯えから来ている事も間違いなく、徹底的に叩かないと、あとあと、手駒に転覆させられて権力の座から引きずり下ろされるからでしょう。そういった首長を沢山見ているからでありましょう。
なので、ヒドイ対応で、やり過ぎと思うぐらいをやらないと「締め付け」にならないので、まぁ世界中が「ああ、やっぱりね」と残念に思う。
なぜ予測できなかったのか?
だが、問題は、どうして、プリゴジン自身がそれを予測できなかったのか? という点。予測できないわけがない。というより、僕らよりも、プーチンの恐ろしさを見て知っているワケで。なのにどうしてあんな(プリゴジンの乱)事ができるのだろうね?
と心配だった。でもそれは、
どうしようもなかった
もはやどうしようもない所まで追い詰められていたということに他ならないと思われる。
そのどうしようもない、というのは、いわゆる「ここまで」つまり、プリゴジンを殺すという段階まで、一本道で動かしようがない筋書きとしてプーチン大統領は見ていたのかしらね? と。
ワグネルが、どんどん勢力を広げていったのは、正規軍のふがいなさであり、徴兵をしまくれない(兵を補充できない)クレムリンの弱さが大きい。
プーチン大統領としては、国民からの反感は買えないが、だからといって、ワグネルの勢力を大きくしすぎて「権力」者になられても困る。
正規軍よりもワグネルの方が凄いじゃん!
ってことになりかねない状況から、どうやって打破すればいいのか? という段階で「詰んでいた」と思われる。
放置して反乱に
つまり、プーチンは、目先の戦争に勝つ事よりも、国内での自分の信頼が薄れていく事の方が問題なので、戦争が長引こうがさしあたって問題ではなかった。のではないかしらね。
となると、キレさせて、ワケわかんないことをさせて、それを征伐して、「権力」を帯びそうな人物(=対抗者)を撃滅するために、あえて、ワグネルを困らせていた。と。

終わりづらいのが戦争
一旦始まってしまうと、なかなか終わらせづらいのが戦争。太平洋戦争もそうだったね。負けるのは仕方ないにせよ、なるたけ良い条件で降伏出来るように時間稼ぎが目的の硫黄島。凄惨な沖縄戦。広島に原爆投下されても降伏しなかったあの日あの時。
軍のメンツ。国の思惑。全面降伏したくないが為の……。などなど、太平洋戦争に限らず、過去のいくつもの戦争を見れば、90分プラスアルファで試合がカッチリ終わるフットボールのようにはいかないものね。