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前歴0への道

(#111)仮釈放1week

俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
もうすぐ初回点検だぜ!
ということは、また暫く乗れなくなるってことだぜ!
頑張るぜ、これからが長いぜ!
だが、「新車をそのまま乗れずに過ごす」地獄からは
一度、短い間だったが出来たので、
いったんは落ち着いたぜ!
これは、遠距離恋愛もしくは連絡がとれなかった
最愛の人と久しぶりに会ったら、言おうと思っていた事を
ほとんど言わずに「会えたから、もーいーや」と思うのと
似てるぜライダー!!

よそ見で即死↑↑


さて。駒沢の方のバイク屋さんで購入申し込みをしたのが4/10。発売日ですね。
それからバイクが届いたのが7月10日。かな。150免停が確定する圏央道でのスピード違反で捕まったのが6月20日。何度もここで書いたワールドカップ見てから放送局へ移動する時の圏央道でね。圏央道が開通する直前だったからか厳しかったね。え。トラックの後ろついて走っていただけなのに!?とね。その日の帰り道の怖かった事怖かった事。そこで1点切られたら免取だからね。無事家に辿り着いた時はホッと安堵とともに感涙に近いものがあったのを覚えている。ああ、良かった。実際、ギリギリ免停で済んだ事を確認したらこれまたホッとした。
それから、いきなり車もバイクも乗らない日々に入った。厳しい夏だった。自転車やバスで駅に行き、満員電車で仕事に向かう。猛烈な勢いで押しつぶされて女性に近づくと両手を挙げて、馬鹿みたいにオッサンの加齢臭を鼻先に感じながらの夏。歩くだけで人酔いして疲れて駅につく度に喫茶店に入って休んでしまう体たらく。それぐらい電車に慣れていなかった。
とりわけ、芝居のペースを落として、休もうとしていた一年だった為に「何かに追われてあっという間に過ぎていく」サイクルではなく、「今年こそはゆっくり休むぞぉ」と思っていた為に、なんとも長く感じられる「待つ日々」だった。家族からも「え。まだ来ないの? 免停出頭の紙」と言われてムムムと唸るしかない日々。俺が一番待ち望んでいるものを俺に訊くなよー。バイクは届き、2週間のアイドリングシステムを理解し、それを着々と実行する数ヶ月。そして免停通知書が来て、短縮講習を受けて、免停期間が終わって免許を取り戻し、公演が終わって乗ってみた時の感動は今でも忘れられない。あ、今でもって言っても数日前だ。でも、随分前に乗って感動したような気がする。あんなに待っていたのに、乗ると落ち着ける。
本当に、遠距離恋愛の彼女と会ったらこんなことを話そう、こういうことを提案しよう、この事を文句言おうとか色々考えていた事の一切がどうでもよく鳴ってしまい、一緒にいるからもーいーや、となってしまったかのような、良い意味での落ち着き。それは、何しろ、バイク雑誌の読者人気投票総合1位に輝いた「MT-09」がその人気の通り、乗って面白いバイクだったからだ。
極めてスポーティだ。これまで市街地で50キロ道路で波に乗るにはカシャカシャ上げていかなければならなかったギアが2速~3速でも事足りる。スピードが出て落ち着いてからゆっくり4速、5速に上げればいい。なんなら1速でもしばらく走れる。そしてカッカッカッカッとならない。あれなんていうんだろう。ギアが高いまま急に低速にしなければならなかった時になるヤツ、あれがほとんどない。凄く嬉しい。
まだ、慣れていないので半クラッチは多用しているが、すぐに慣れるだろう。今、慣れていないのはギアチェンジのこつ(出来てるけどもっとスムーズにしたい)。2から1が雑にやると入らない。まだ堅いからかな。新車だからね。あ、正確には新古車なんだけどね。半年乗ってなかったからね。ともあれ堅いから仕方ない。なれればすぐにストンストンといけるだろう(と思いたい)。また、慣れていないのは乗ってすぐに買いに行った防寒グローブ。これが少し大きめのを買ってしまったから余計にだけど、もともと操作が間違いやすいと悪評のボタン配置によりMT-09は「ウィンカーを出そうとするとクラクションを鳴らしてしまう」問題がある。これは何度も経験した。もう、意味なくプッ!!と鳴らしてしまったことが何度もある。前の車に会釈して「しーましぇん」と声を出した事が何度もある。本当に多い。ああ困った。あのボタン配置なんとかならんのかなぁ。ならんのだろうなぁ。
また、慣れていないのはモード。エンジンかけると必ず「STD」モードからスタートになる。市街地は(まだ初心者だし)Bモードで走っている僕は、これを忘れてエンジンかけて走り出してヤケにレスポンスいいなぁきびきびしすぎだろう?!と思っていると「あ、STD(=スタンダード)モードだっ?!」と途中で気づいて信号とかで変える事が何度かある。Bにすれば、普通のバイクとなんら変わらないのでとても安心して乗れる。それでもきびきびしているんじゃないかなぁとは思うよ。CB1100みたいなおっとりバイクと比べたらね。
また、俺の足が短いので車の轍に気をつけている所。アスファルトで車輪の轍が深い道がたまにあるよね。ど真ん中を走ってて、つまりもっこり盛り上がっている所にバイクをおいて、足をつくのが右であれ左であれ溝(轍)って場合がとても怖い。まるでつかない時がある。なので、必ずバイクを轍に嵌めるようにしてる。そうすれば足がつかなくてタチゴケして対向車線からの車に轢かれて死ぬ事が避けられるのではないかと。めっちゃ怖いものね。特に交差点じゃない所を右折する時。左は後続車が追い越していくし、右は向かってくる。どっちに転んでも確実に轢かれちゃうものね。来年の12月になったら、足長ブーツでも買おうかしら。
それとも慣れれば大丈夫かなぁ。
今、気をつけなければいけないなぁと思っているのは、「乗るのが楽しい」ことだ。あまりにも楽しいのと「自分で運転している」「自分でバイクを取り回せている」実感が持てているので(そういうバイクだからだと思う)、倒すのも楽しいし加速するのも楽しい。それにより昨夜のように雨の中、真夜中に空いている道を帰ってくるとなるとスピードを出してしまい、軽く倒して緩やかなカーブの中でも白線とかを乗り上げてしまう。それで軽く滑る。このぐらいなら倒したまま乗っても大丈夫!と解っていて乗っているけど、それでも実際に滑るとやはり怖い。
そうやって考えると(ポジティブな僕は)こう思う。免停のおかげで「調子こいて乗りまくって早死にする機会を遠ざけて貰えた」のではないか、とね。最初に乗る大型がこんなに楽しいバイクだと、本当に町乗りも楽しいしツーリングはもっと楽しいと思う。何より軽い。
大型で900ccなのに180キロなんだぜ。
ガソリンスタンドで給油すると店員に「え、このバイクなんてバイクですかっ?!」と必ずといっていい程訊かれる。そして根掘り葉掘り尋ねられ「えっ!850CCって凄いすね」となり「それで180キロって怖くないっすか?」と訊かれる。そうなのよ、俺も最初はそう思ってたの。でも怖くないの。適度なの。車で言う所のプジョーのような「猫足」バイクではないので安定がすこぶるいいの。
その代わり「取り回している自分の運転が気持ち良すぎて」最初に乗った夜は足が痛くて仕方なかった。そう、ニーグリップしすぎてた。感覚がつかめないからね。慣れてきても、ニーグリップを弱める事はあまりないでしょうね、あのバイクなら。教習所以来だぜ、膝で挟んで運転するぜ!気分は。グラトラの場合は僕の体には小さすぎたバイクなのでニーグリップするとなんだか足が窮屈で仕方なかった。
今乗っている段階での困り事に「右足」問題がある。左足はステップに足を乗せていながらつま先は少しだけ外側に開く事で振動でギアダウンしないように計らっている。これがいいことなのか悪い事なのかは解らないが。誰かに教えて貰いたい。ホンダのバイクスクールみたいなのに乗りに行った時は(一回だけ行った)、つま先をステップにおいてもいいですよ、と言われたが、それは嫌だ。すぐに変える事が出来ないし。なので今のままでいいとすると、右足はどうしよう。ブレーキなので外したくはない。だが、普通に乗っていると意識しないとブレーキを踏んでしまいがち。振動で踏んだりしたら面倒なので、力を入れて足のつま先を浮かせている事で少し疲れる。これは仕方ない事であり、バイク乗るなら誰もが頑張る当たり前のことなのかもしれない。慣れればこれも大丈夫になるのかなぁ。
バイクは大きい方が安定するというのはとてもよくわかる。こんなじゃじゃ馬バイクでもそれを感じる。というか、グラストラッカー乗ってて「なんでこんなに危なっかしいんだ?!」と危険を感じたから大型取ったというのもあるが、とってよかった。倒したらかなり厄介だとは思うけどね。町中で倒したら本当に面倒だろう。幼児やお年寄りに迷惑をかけたりしたら最悪だし、幹線道路でタチコケしたら泣きそうになるだろう。一度エンストしちゃっただけで(先日)半泣きになったしね。そして、何しろエンジンガードをつけていない。倒れたら一発でNGになってしまう部分が多々ある状態。でも、なんだかあのバイクはそういうのをつけたくないのよね。身軽でありたいのよね。そういうバイクなのよね。
いいバイクは乗るのが楽しい。だから恐怖感なく倒したくなるしスピードも出しがち。本当に気をつけないとね。というか気をつける為の修行期間を貰えた事を有り難く思うよ。来年の12月には楽しく乗れるだろう。そして、どんな日でもバイクで出かける、とかではなく「乗りたい時にしっかり乗るけど時間に追われている時には絶対に乗らない」という風にもなれるだろう。それはこの半年間とこれからの一年間のクールダウンの期間があるからだと思う。ことにするよ。
予約したのは1/6(火曜日)。午後だ。この日はバイクを届けに行き、二時間ぐらい待って
・初回点検
・リコール直し
をする。そして持ち帰って、また「セレモニー」の期間に突入する。セレモニーの時だけセレモニー代わりに中央公園まで走るってのは駄目なのかなぁ。そんな事考えてしまうなぁ。いや、ともあれバイク屋に行って、一年アイドリングだけの儀式だけでバイクが傷まないかをしっかり聞いてそれから考えよう。バイク第一だからな。うむ。そして今度こそ絶対に前歴0にしたいので、何がどうあれ6月6日からは絶対に乗らないけどね。残り半年はね。折角、自転車も直して乗る事に慣れたし、電車での通勤もコツをつかめてきたし。そして4月からは少しだけ生活サイクルが変わるしね。仕事の内容も変わるしシフトも変わる。あまり満員電車に揺られなくていいように変更できそうだしな。でも、この時期にこそ、今まで出来なかった何かをしてしまいたいなぁ。でないと、やることを詰め込んでいないとますます1年が長くなってしまうだろうしね。
今年の夏に理解したのは「時間があるとモノが欲しくなる」ということだ。アナログシンセが欲しくて仕方なかったし、キューベース弄ってるだけでソフト音源が欲しくなるし。ああ、時間があるとこんなにもモノが欲しくなるのか、と驚いたよ。物欲なんて自分にはないのかと思ってたけどそうではなかった。悦楽主義者だからこそ、時間があれば、その時間を楽しくするために何かを求めてしまうのであった。まぁ、女口説くというリビドーは冬眠状態なので、そのあたりは俄然優等生なんだけどね。でも、女に夢中になったほうが時がたつのは早いかなぁ。でも、そんなの待ってても来ないからねぇ。なんて事をぶつぶつ思いつつ、あと一週間だけですが、バイクに乗れる時は乗って「そしてしっかりスピードや交通ルールを守って」粛々と仮釈放期間を満喫しようと思います。何しろ6日までだからな。
俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
俺のワールドカップを全試合観るという夢は叶ったけど
代償が激しいぜ!
だが、それが俺の寿命を延ばしてくれていると信じたい。
気をつけて運転をして気をつけてバイクに乗る、
そんな人生に切り替えられたらいいなと切に思うぜライダー!

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