やはり柔道家は、こうでなくちゃ。凄いなぁ。
Twitterで公開した人がいた
テキストに変換してみた
中学二年の夏に思うこと(文京区立第一中学校二年/ウルフ アロン)
今、僕がここに書いていることを、二〇一九年の夏にも同じように思い、感じていたら、それは僕がこれからの十年を精一杯生きた証だと思う。
僕が講道館で柔道を始めたのは、小学校入学直前の春休み、二〇〇二年三月だった。当時、日本の柔道は全盛期だったと僕は記憶している。さまざまな国際試合で、多くの日本人選手が見事な技で勝つのを見て感動したのを、今でもはっきりと覚えている。しかし、いつからかその無敵だったはずの日本の柔道にかげりが見え始めてきた。それを決定的にしたのは、鈴木選手が投げたはずが、相手に返されたとみなされてしまい、最後に背中をついていた鈴木選手が負けてしまった試合だと僕は思っている。あの時僕は、幼いなりに何かが違う、変わりつつあると感じた。僕が今まで習ってきた柔道が完全に否定されたような気がしたのだ。そして、その時だった。僕は、僕が習ってきた日本の柔道を後輩たちに誇りをもって伝えていきたい、世界がなんと言おうとも、僕は僕の信じる柔道を続けていきたいと思ったのだ。なんとなく将来について考え始めていた、小学校も終わりの頃のことだった。
柔道が「JUDO」になろうとも僕にとっては「柔道」であり、勝つことだけが日的ではない。柔道から僕が学んできたことはあまりにも多く、「JUDO」で片付けることはできないのだ。僕は柔道の指導者になりたいとそのとき初めて思った。勝つことだけでなく、人として学ばなければならないすべてのことが指導できる人間になりたいと思ったのだ。
二〇〇九年夏、小学生の時に感じたあの思いは今も変わることなく僕の心の中にある。指導者になりたいという僕の思いはさらに強くなってきている。柔道部部長になった今、その責任の重さを痛感している。みんなをまとめ引っ張っていくことの難しさ、自分の意見を言うだけではなく、回りの人の意見もきちんと聞き、支えられていることを常に忘れずに、感謝して行動しなければならないことに気づかされた。周りの人の意見を聞くことはとても大切なことだが、決して流されてはいけないこと、この兼ね合いがなんとも難しい。粋すぎると自分勝手だと思われるし、足りないと優柔不断だと思われてしまう。また、柔道のことだけを考えていれば良いわけでもない。一応僕は中学生。勉強もしなくてはならない。文武両道とは良く言ったものだ。これがまたとても難しい。勉強に力を入れると柔道の稽古がおろそかになり、柔道の稽古に力を入れると勉強がおろそかになる。このバランスのとり方は僕の一生の課題になっていくことだろう。
僕の目指す指導者になるためには、まだまだ学ばなければならないことがたくさんある。その基礎の段階が、まさしく今、中学校時代だと思う。勉強、柔道はもちろんだが、何事にも負けない強い精神力、やさしい心、思いやりの精神なども人として学ばなければならない大切なものだ。今の僕はこれらのことを頭では理解できているが、実際に行動するとなるとうまくいかないことが多い。僕は残りの中学校生活を大切にし、さまざまなことを十分に学べるようにこれからも努力していきたいと思う。夢への近道はない。こつこつと努力をかさねた先に、僕の思い描いている夢があるはずだ。僕は努力は裏切らないと信している。十年後もまだ努力の途中かも知れない。それでもいい。夢に向かって一つ一つ小さな目標を達成していけば、その夢は叶うはずだ。柔道の先生が言っていたことだ。小さな目標の一つも達成できなければ、夢には届かない。僕はこれからも、夢に少しでも近づけるように目標を一つ一つクリアしていくつもりだ。
これを読んでいる十年後の僕の価値観と今の僕の価値観が同じであってほしい。十年後もなお、小さな目標を一つ一つクリアしている自分であってほしい。そして大好きな柔道にかかわっている自分であることを心から願っている。
中学生とは思えない
こんなにしっかりした中学生がいただろうか? 僕が過ごした中学校の同じクラスに。居ない。いないよ。
これで「優秀賞」ってことは、大賞とかは別にいるわけでしょう? どういう作文なんだろう。ある意味興味あるね。
十年後は2019年だった。そして十二年後に金メダルを獲った。夢を一つ一つ叶えていく。ウルフ・アロンは指導者になりたいと幼い頃から思っていた。ちゃんとした柔道を広めていきたいと誓っていた。
井上康生監督は充分過ぎる功績を残して勇退が予想される。そしてその後釜は、鈴木桂治サンがなりそうとのこと。それはそれで猛烈に楽しみだ。
指導者になりたいウルフもいずれその座につくのかもしれない。でも、もう少し、指導者ではなく畳の上で戦いながら柔道を世界中に「教える」人であって欲しいね。マジかっけーからっ!
と思いきやYouTubeでは?
作文とはこれまた違った側面が。
ただ、やはり、中でも「今の目標は東京五輪で優勝」ってハッキリ言ってて超カッコイイ。実現したねぇ~☆ そして、飼い犬も「飼い主にそっくり」っ!www