エネファーム。東京ガスがやっているこれってなんだか解らない人が多いと思うが。
エネファーム
水素社会というよりは、東京ガスがガスを使いながら、「電気」と「お湯」をも作っていくというもので、それにより、電気代が年間でかなり安くなる、というもの。
但し、初期投資で150万円ぐらいかかる。だが、それも2012年当初は300万円以上だったので、比べればかなり安くなっている。
ガスで発電
エネファームは、パナソニック、京セラ、アイシンといくつかの会社が作っていて、それぞれ特徴があるが、基本的には、どれも同様な性能(だと思う)。
確かに、電気代が安くなるのは良いことでアリ、311で東京電力ふざけんな!と思った人でエネファームにした人は多いだろう。
僕も何度か考えた。だが、先日、家のガス給湯器が壊れた時も検討したが、結局元通りのフツーのガス給湯器にした。30万円ナリ。まぁ10年経過してぶっ壊れたので仕方ない。一軒家の悲哀だね。
エネファームにしない理由
僕が我が家でエネファームにしなかった理由は、そもそも、コスパというのもある。初期投資が大きい分だけ、元を取るまでに10年ぐらいかかる。ような気がする。そして、お湯を必要とするのは「冬」だけだ。寒冷地であれば別だが、東京だとそれほどでもない。
子供も大きくなって、社会に旅立つ。この家にあとどのぐらい住むのか?も不透明なので、やめておこうとあいなった。
自分の年齢もある。なので、このサスエネに対しての興味が低いワケでも、志が高い!と思っていないワケでもない。東京ガスはちゃんとしてる。うん。
どうしても高い
だが、どうしても、高い。広まらないと乗っかれない。だって、300万のものが10年で100万に下がってるんだよ。もっと広まれば50万に下がるでしょ。どうしてそこに乗っかれようか?
そして、環境問題に関して考えても、電気を安くする、という考え方よりも、電気をあまり使わない方向へ自分の考えや生活をシフトしていく事の方が、311被災者に申し訳が立つような気がする。
311から10年
3.11から10年の節目の今年。そして今月。やはりエネルギー問題については、しっかり考えてみようと思うタイミングであることは間違いない。
果たしてエネファームはイケてるのか?
所詮、ガス
まず、そもそも、ガスそのものが化石燃料なので、ガスを使って電気を作って、電気代を安くする、という考え方には、SDGsに貢献という考え方は、おかしい。
そもそも、Co2削減の為に、日本ですべきは「化石燃料」を使わない事だ。
そのために、正に原発再稼働が唱えられているけれど、一気に再エネ100%にしようがないので、仕方ない(やむを得ない)状況。2030年と自分たちで期日も決めちゃったしね。
で、Co2削減を考えた場合、
ガスは使わない方がいいの?
って話になってくる。
今、トヨタの社長が「ざけんなよ」と、政府の無策(かつ企業任せ)に怒ってるけど、ガソリン車が悪なのではない。化石燃料が悪なのだ。
となると、ガスも使わない方がいいのか? という風に考えてしまう。
Co2排出係数
Co2排出係数 | 原油を1とした場合の排出比率 |
---|---|
原油 | 1.00 |
ガソリン | 0.99 |
LPガス | 0.86 |
都市ガス | 0.73 |
石炭 | 1.29 |
ということは、うーむ。
エネフェームの意味
ガスそのものを使わない方がいいんじゃない?という話になってしまう。
その「悪」のイメージを脱却する為に、東京ガスはエネファームを始めた部分もあるでしょう。
「原発反対」派には、「原発よりはエネファーム」というのはまだ解る。
でも、Co2削減の地球規模でのSDGsでは、ガスを使ってる時点で、原発よりCo2出しちゃってるけれど?って話。
ダイベストメント
ダイベストメントで考えた場合、同じ穴の狢のようにも思える東京ガスと東京電力。そういった事で、エネファームにする気になれなかった僕です。早く欧州各国のように、電気をどう作っているか?の会社の方針によって「どこで電気を買うか」を選べる国になって欲しいと強く思うひな祭り。
ちなみに、東京ガスでは、↑のように、「地球に優しい」と歌っているけれど。