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津波という単語をなくそうとする動き

 宮城県と福島県で震度6強の地震が起きたことを受けて、政府の地震調査委員会は東日本大震災の余震が「あと10年は続く」との見解を示した。
 地震調査委員会は、13日夜の地震を「東日本大震災の余震」としたうえで、「今後10年間は余震が続く」との見解を示した。
 また、宮城・石巻港で20cm、石巻市鮎川と仙台港、福島・相馬で10cmの津波を観測したという。
 気象庁は津波注意報を発表しておらず、「海面変動の範囲内」としている。

FNNプライムオンライン

津波ではない

13日夜の地震において、海面変動の範囲内としているのが、石巻港での20センチの津波、相馬での10センチの津波。

これは、津波注意報を発表せず、海面変動の範囲内としている。ということだが、これは、311以前であれば、津波注意報を発表していたのだろうか?

ということが気になって仕方ない。

アレルギー

津波という言葉にアレルギーがある人に配慮している可能性はないとは言えない。

でも、それが津波に入るのであれば(どういうデータによるのか知らないが)、津波なのに津波と言わないのは難しい判断で。

でも、10センチ程度の事でもいちいち津波と言われてしまったら「脅かすなよ!」と叱られるのは間違いない。心臓によくない。いやいや、マジで。東京にいても、ビクッとしちゃう。東北ならば殊更だ。

何センチ以上なら津波?

何十センチ以上ならば津波、と範囲を移動させたのならば、それはそれで興味深い。
それでいいと思うしね。そもそも、「注意報」は一般の人に向けて出すべきものなので、万が一10センチの津波で業務や生活に差し障りがある人たちがいたとしたら、それは自己責任で(どんな漁業か解らないが)、しっかり管理していれば良いと言えそうだ。そこまで繊細なデータを必要とするならば、だけれど、素人ながらそういう立場の人がいるのかは解らない。思いつかない。

言葉狩りではない

これは、言葉の表現を刈り取ってなくしていく「言葉狩り」ではない。当たり前だ。人のストレスを助長する言葉はなくなっていくべきだ。「その言葉を発するだけで」国民がストレスを感じるなんていう悪魔の単語はなくなくていい。変な考えだけれど。

嫌なイメージがあるから消えていく/消されていく言葉

中には、恣意的に消される単語もある。

化学調味料

ってヤツとか。今は旨味調味料というべし。これは放送での事。味の素が猛烈に抗議している。

元々、化学調味料という言い方をし始めたのも味の素なのだが、その会社が、あまりにも悪いイメージになったので、化学調味料という言い方を封印する!とな。大口スポンサーなので、他の番組でも徹底して行われている。そのオリエンをしている局もあるとな。

民放の姿はそういうことです。バイアスかかりまくりってことね。

ハーフ

ハーフというのも半人前の印象があるから、辞めようという動きが随分前からある。ミックス、と言おうという事。

私の彼、アメリカ人とのミックスなの。

ということになるらしい。

まぁ、ハーフをやめようというのは志やよし。でも、代わりの言葉をちゃんと使い倒して広めていく所までやらないとなりません。

でも、忠実なる犬のようなスタッフが作っている番組であれば、有名タレントが「ミックス」と言っているのを見たことがある人はいるでしょう。

まぁ、「あい○こ」は放送禁止なのでね。

命優先

住民の命の危険に関わる事が明確な時だけ、津波注意報を警報を出す事になるのだろうか? 余計なお世話だし、それは調べればすぐ解る事だろうけれど、そうだとしてもそれでいいと思う。

つ○み、という単語が持つ恐怖感は僕らでさえ感じるのだから。

その代わり、ここ一番で「絶対に避難を考えなければならない」時には、その単語を使った注意報を警報を出して欲しい。そして、怖がりすぎずに避難して欲しい。

家族を助けるか問題

十年前、一人で住む老親を迎えに行くであったり、子供をピックアップしに、であったり、何しろ家族と合流もしくは助けだそうとして車で沿岸に向かった人の何人かは不幸な目に遭った。

それを受けて、では、この度、また似たような地震があった時に、あの場所に住む家族を迎えに行くのか? 行かないのか? いつなら行くけど、いつなら行かない。地震の程度によって、どの程度なら行くけど、行かないという選択肢もある。そのために、ケアマネジャーとのやりとりをしっかりして「信頼」を寄せておく必要はある。

そんなことを、ものすごく具体的に想定して考えておかねばならないなぁ、と言う事は強く思います。

早い復旧を

そして、そんな呑気でいられるのは離れた場所に住むからだが、当事者はまだまだ大問題は山積中。一日も早い復旧を復興をお祈りします。

常磐道の通行止めとかは、亘理に「はらこ飯」を食べに行った時に家族で通ったルートだし胸が苦しい。改めて、亘理の沿岸の広いエリアは、これは311でなくなってしまったんだなぁと噛みしめる。

天災は忘れた頃にやってくる、というけれど、僕らは誰も忘れていませんよ。(T_T)

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。