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【胸熱】俺の新宿~大塚カル~クAfternoon~

俺の新宿

ひょんなことから、今度の日曜日(2/24)のトークライブ「大塚カル~クAfternoon」のテーマが「俺の新宿」になった。

最も「頭悪そうなテーマ」ということで、一緒に出演する石川よしひろサンと共に決めたときは、あくまでもナントナクだった。

色々ある新宿の思い出

考えて見ると、かなり色々な想い出があることが解った。ああ、やっぱり東京人なんだなぁと思う長い年月。東京者の特徴の一つとして、「家に執着」がないというのがある。いや僕は特別かもしれないけど。

家はあくまでツールというイメージ。この町を愛している、であったり、この家でないと!というのはない。いや、生まれ育った中野区大和町の家を見に時折寄り道したりはする。実はちょくちょくしてる。この家の中に入りたいなぁと思う事はとても多い。どうして生まれ育った家に入れないのだろう?と悲しくなる。弟と喧嘩した部屋。初めて届いたビデオデッキに「レインボウ」のキル・ザ・キングのライブを録画した感動。台所の下で夏目漱石の「こころ」を読んでいた小学校時代。そして林美雄と小島一慶の「夜はともだち」を聴いていた小六の夜。思い返せば、あの家に入りたいとはちょくちょく思う。

だけれども、だからといって、引っ越す事にはまるで抵抗がない。今引っ越さないのも、自分の倅と娘が大きくなったときに上記の僕のような寂しさを感じないようにという理由だけで、何かあればすぐに引っ越すだろう。持ち家だけど、金が入り用になればあっさり売りに出すだろうし、売る為には空にした方がいいから、売ると決めた瞬間にアパートなり別の住居に引っ越しをするだろう。ついぞ先日も、親の介護の為に、「ここを売って、親のマンションの近くに賃貸で住んだ場合」なんてのも現実レベルで考えていたし。

つまり必要だから、ここにいるだけであって、東京が好きって事じゃなくてね。もともと、そういった「何かに属する」ってのが大嫌いだし、そういうので「繋がった感覚でいる」人たちが好きではない。会社内での学閥とかね。なので、公立の小中高だったし(希望した)、大学は石を投げれば当たるでお馴染み日大なので、同じ日大出身者と会っても「おおっ! 何学部?」なんて盛り上がらない。東京の人が東京出身者と出会って「おおっ、どこ出身っ?!」とならないのと同じね。その感覚は好き。東京って一時的にいる場所の印象で。

だが、新宿を考えて見ると

だけんども、新宿ってテーマで考えて見ると、なんとも色々あって胸が熱い。

本当に色々ありすぎて。若い頃から色々ね。その中でも、今回(ライブ)は2つの要素に絞って取り上げる事にした。

切り捨てたものは沢山。黒鳥の湖でコントを書いて演出していた頃の事とか、歌舞伎町の雀荘でバイトしていた頃とか、歌舞伎町の石焼き芋屋さんに取材して受けた言葉に感動した話とか、ゴールデン街の事とか、ルパン鈴木さんの事とか、もりえーるとか、シアタートップスとか、紀伊國屋ホールとか、スペース107とか、アートシアター新宿とか、なくなっちゃった楽器屋「KEY」で「すいません、サイドギター下さい」って言った事とか(汗)、紅テントの李礼仙に感動したりとか、プロダクション人力舎とか、シアターアプルとか、サンモールとか色々。

何もないけど、振り返れば沢山

普段から、思い入れはなく、とてもウザイ街というだけの新宿だが、実は振り返ると色々あるということがわかった。そういった場所なんだろうな。キャッチに引っかかったこともあるし、ロフトグループのプラスワンとかネイキッドとか。新大久保のコリアンタウンとか。大学生の時に見た「早稲田「新」劇場」の大橋宏さんがやってる稽古場を借りた時はこれまた込み上げるものがあったし、印刷を安くお願いしていたお店やスタジオアルタとかもね。

よくないのだとわかったのは

今回、考えて見てよくわかったのは、トークイベントのテーマを「振り返り系」にすると、厄介だと言う事。おセンチになっちゃうってことね。まぁ、年齢もあるだろうけどさ。
色々詰め込もうと思わずに切り捨てる事が出来そうで良かったよ。と思う事にするよ。

ブラジリアンワックスも新宿だし、酸素カプセルの安いのも新宿。タワレコも一番行くのは新宿だし、バラエティ番組の前説を一人でやって稼いでいたのも新宿(コメディシアター)。バンバン変わっていくのを寂しいとは思わないけど、どうしても振り返る必要がある仕事だと色々思い出してしまうので、あまり宜しくない。人生振り返ったらおしまいですものね。引っ越しの最中にアルバムを見始めて手が止まっちまったようななんとも罪悪感。これは受験勉強中にオナニーして自暴自棄になるのに似ている。

関係ないけど、「宮川さんこんばんわ。右手にシャーペンを左手にポコチンを握りしめて勉強しながらいつも聴いています」で始まるハガキが多かったのを思い出し、これまた寂寞。んもー。

2/24

ともあれ、トークライブは2/24なので、良かったらいらしてね。
ビタ店にて好評発売中。
大塚レ・サマースタジオはこちら
大塚カル~クAfternoonのサイトはこちら

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。