(#028)編集して喋る

俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
今日は娘と自転車でそば屋に行ったぜ。

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結構漕いでヘトヘトになって行ったのに「味はまぁまぁ」だったぜ。美味しい蕎麦を期待しちゃいけない佇まいだったけど、目的の新座の美味しい手打ち蕎麦が「あー、今日はもうそばなくなったんで終わりなんですぅ」だったので仕方ないぜ。加えて言えば、自転車に乗るというのが目的の一つでもあったので、そういう点では良しとするぜ!
NHKスペシャルで「集団的自衛権行使容認」を取り上げていたぜ。俺は(恐らくO沢U里さんと一緒で)不偏不党どころか政治に関する事に意見するのが嫌いだ。放送人は影響力が大きいので、扇動しかねない恐怖もあるし、自分の意見を人に押しつけたくない、というのもある。若い頃は面白い事を優先してテレビやラジオを作ってきたが、その影響力の大きさによる罪深さをまざまざと受け取る機会があり、それ以来たしょうは責任を感じるようになった。長くなるので別の機会に説明することにするけどね。
なので、こうした匿名ブログであろうとここでも意見をハッキリ言うのは控えるけれど(徹底してる←だから新車も乗らずにおれる)、「戦争反対」ぐらいなら言える。そしてそれは変わらない。だが、その下に広がるいくつかの選択肢やケースにおける対応の評価に関しては、有権者の意見は様々。NHKの調査通り「(集団的自衛権行使容認は)賛成か反対か意見が決められない」が多数であることにも表れている。
俺の論点の一部は以下。
1)アメリカ従属国のままでいいのかな?
2)完全なる主権を取り戻す方向に舵を切ったといえば聞こえはいいけどね。
3)自衛隊の人たちの運命を勝手に決めてんじゃねぇよ。
4)志願者が減ったら徴兵するのかな?
5)日本以外のアジアが力を蓄えているのでしっかり制圧したい米国の防衛費削減を補填してあげなきゃ!の貸し作り?
6)吉田茂のようにアメリカを「番兵」にする為の強固な仮面友情姿勢?
7)そこまでするんだから、尖閣諸島に立ち入ってきたらシッカリ協力してくれよ!的な事?
8)ガイキチ総理が誕生したら戦争になっちゃうじゃん!

挙げればきりがない。乗らないライダーに例えるならば、
●今の俺が運転をしたら(あと一点なので)免取になる可能性があるが、乗らない限りその心配はない
●憲法解釈を変えなければ戦争にはならないし自衛隊も「お飾り」のままでいられるが、変えてしまうと戦争の可能性が生まれた

ということになる。しっかり勉強して自分の意見を持つことは最低限必要なことだ。
nhksp.jpgNHKスペシャルは短い時間で端的に「現況を伝える」技に長けている。偏りも朝日新聞よりも少ない(ような気がするし腑抜けなような気もする)。少しでも放送に携わった事がある人ならば解ると思うけど、
しっかり取材してしっかり素材を揃えてその中から、「贅沢に編集して」一番美味しい所だけをホンの少しずつ組み立てて制作されている。とても気持ちいい。生放送ではない利点を大きく活かしている。
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では、ラジオ生放送はどうか。ラジオの生放送は「編集しながら喋る」事が出来ないとならない。無駄を切る作業が必要だ。あ、ちなみにこれは東京というライバル局が多い局所での話。地方局はそこまで躍起にならない。それどころかダラダラを味わいと見る風土さえある。商売が成立するのでそれでいいらしい。
ある地方局の番組で有名自動車メーカーがついてくださっている時期があった。そのコーナーをやって、どれだけ売り上げが伸びたか伸びなかったかのデータとマーケティングがなされているとは思えない。東京の代理店だったら「あれでは宣伝費投下が無意味」と怒り心頭に発する残念なスポンサー枠だ。出演者が「あれでは売り上げ貢献出来てないだろうから、こういう言い方にしたり、こういう演出を加えてコーナーそのものを面白くした方がいいのでは?」と意見しても「あのスポンサーはうるさいことを言わないのであれでいいのです」と却下される。「(東京目線での)いい加減」に制作する放送局が儲かるだけで、スポンサーとリスナーは丸損。つまり地元の企業は地元の放送局にお金を落とす(売り上げを分配する)というなーなーが常態化していて、その上にあぐらをかいている。ギスギスしている東京で暮らす立場からは、そう穿ててしまう。
つまりアメリカ的資本主義は首都圏などの大都市だけで、地方都市は共産主義なのね。他府県で仕事をすると文化の違いを学ばねばならないというのはそういうことらしい。
takero.jpg閑話休題。編集しながら放送する、という点では「森本毅郎スタンバイ」が職人芸。会話の無駄を省き情報もコメントも選び抜かれた最小限。まるで容量が制限されていた頃に無理矢理作ったRPGのように素晴らしい詰め込み方。番組の形態も様式も大きく異なる俺の番組作りでもそれは個人的には意識していることで、例えば電話つなぐ番組でも
「どうもありがとうねぇ。じゃ、またねー」
「はい。どどんがサンのサインください」
「はいはーい、送りますねー。じゃねー」
「はい、さようなら-」
という礼儀としてはあってしかるべきやりとりでも「聞いている人にとっては不必要」なものはなるたけ切り捨てる。読み上げるメールでも、
「どどんがさん、いつも楽しく聞いています」
「どどんがさん、先日の芝居とても面白かったです」
「どどんがさん、スタッフの皆さん、こんばんわ。いつもどどんがさんのお馬鹿なトークで癒やされっぱなしです。先日の放送は仕事中に笑いすぎて大変でした。あまりにも面白かったので、今日は自分でもメールしてみようと思い筆をとりました」
のようなお手紙の前段は読み上げないようにしている。こういうのは放送作家をやってる時に「必ず赤ペンで消せ」と教わったし、自分もそれが正しいと思う。
ただ、クソアイドル番組と地方局は違いますけどね。編集しながら放送できれば、ここ一番で「たっぷりと無駄な事をする時間」を狙った際の効果が絶大だ。その為にあえて大抵の時間を濃縮しようとしてる。面白くて笑ってしまった時に「ひたすら笑っているだけの時間」を過ごさせて貰う、とかね。
今日は改めてNHKスペシャルのあざとくない編集の凄さを見せつけられて自分の仕事にも置き換えて考えてしまった。
俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
車の運転とバイク出勤、
それらは時間の無駄を省く
「人生の編集」だぜ!
俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
これからの俺は地方局の編集のように
まったりした移動時間を過ごさせて貰うぜ!
でもそれが効果的な地方局の番組であれば、
唯一無二の番組にもなりうるんだぜ!
ほら、「越前屋俵太の達者でござる」のようにね。

「(#028)編集して喋る」への1件のフィードバック

  1. 土支田は陸の孤島ですよね〜。
    これほど自転車で行くのにふさわしいところもないと思いますよ!

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