(#009)電車が新鮮だぜ!

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俺は乗らないライダー! No Run! Night Rider!
バイクに乗れないってことは、車にも乗れないってことで、
そうなると、バスと電車を駆使することになる。
そして、俺はとあるショッキングな出来事に見舞われた。これらは全て、「乗らないライダー」生活に入ったから出会ったことであり、その衝撃にダメージを禁じ得ない。しかし、それは感謝している。なぜなら、乗らない生活に入らなければ味わえなかった事だからだ。


そのショックとは。
バスに乗ったら、中学生に席を譲られたのだ。
俺はあの少年からみたら「おじいさん」らしい。
がーん。がーん。がーん。ディレイで頭のなかで鐘が鳴る。
考えてもみろ。バイクに乗っているからといって、決して若いワケではない。バイクの免許をとったからって決して若いワケではない。むしろ「そうやって若ブリたい」からこそ「年寄り」の証拠ともいえる。
そして、決して、じじむさい格好をしていたワケではないぜ。
デニムにポロシャツ、メッセンジャーバッグを肩から提げてスマートフォンをスマートにしゅびっしゅびっと弄っていたのだ。なのに。なのにだ。あの少年め。
いや、確かに彼は「自分より目上の人が立っているのに座っているのが忍びない」そう思っただけだろう。そうとしか思えない。しかし、少しだけ、一人の親爺の偶然センシティブだったハートをグニャッとゆがめてしまっただけのこと。傷つきやすい状況が悪いのか。これも免停が悪いのか。結局俺のせいなのだ。
俺は乗らないライダー! No Run! Night Rider!
バイクを夢見てバスの乗れば、中学生が席を譲るぜ!
俺は乗らないライダー! No Run! Night Rider!
乗れるその時まで、体力がもてばいいなぁと切に願うぜ!

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