(#059)届いたぜ!

俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
ついに届いたぜ。
それがまたバイクのリコールが
発覚した直後という
いつもの通りのタイミングの
悪さ!

tuti.jpg


いよいよ待ちに待った通知書が届いたのであります。
ああ、良かった。大抵、これが届く時というのは、「げっ!」と思う事しきりだけど、
俺の場合は、片時たりとも忘れてないので「免停は忘れた頃にやってくる」という通説とは勝手が違う。
これで、毎朝毎朝、ポストをワクワク覗く必要がなくなった。
ああ、有り難い。ようやくスケジュールを立てられるというものです。
9月中旬に桜田門に出頭。それは「長期免停」なので簡易裁判。そこで意見を述べて、
罰則が確定する。多少減刑される場合もあるらしい。でも、前は、川越少年刑務所に慰問にいったこととか喋ったけど、「あー、そーゆーの、今は無関係なんだよねぇ」と一蹴された。つまり、いくと免許をとられてしまうだけだ。でもいく。早く免停期間に突入したいからね。
このカテゴリー「150日免停まで」というのもまもなくとなってきた。そして「免停期間」というカテゴリーに入る事になる。着々と(当たり前だ)進んでいる。そりゃ進むよ。
くだらないことだが、受けたショックの大きさから繋がって、「通知が届くうれしさ」というのがある。「ああ、届いて良かった!」心底思う。つまり人の幸せなんてものは「相対的なもの」でしかないのよね。楽な生活をいっときでも送ってしまうとそれ以外の生活が「辛く」感じてしまうだろう。でも、その生活を当たり前と感じて過ごしている人も沢山いる。
ラッシュに揉まれながら通勤なんて、絶対嫌だ!と思っていたけど、今は毎日それをしている。大江戸線の混み具合は凄い。美人と密着していても不快だ。駅までの自転車も辛い。これから冬にかけてもっと辛くなる。それは仕方ない。でも、それもこれも、免停のおかげだ。いかにこれまでが楽をしていたかを痛感できた。免停ありがとう。
バスに乗るのは気持ち悪いし、電車で混雑する中買い物するとなると「帰りの荷物の量」を考える。そんなことこれまではほとんどなかった。どこかへ出かけるにしても、駅から駅までの時間を計算して出かける。バスや終電の時間を気にして仕事を切り上げる。どんだけ楽な生活をしていたのだあたしゃ。
そして、免停のおかげで、つまり、新車のバイクで旅三昧の予定だった今夏から今秋にかけての予定が全て吹っ飛んだので、そのおかげでいくつかの仕事に熱中できて良かった。新たな自分を見つけ出せた。これも助かる話だ。自分を退屈させないことにかけては上手な男なので、自分扱いのプロとも言える、なんとかなって良かった。とはいえまだまだ先は長い。免停が解除されてから一年後となると来年末までだ。長い道のり。その途中で、乗ってもいない新車がリコール。これ届けられないんだけど。んもー。
よく考えるのだけれど、俺は「自分を飽きさせない為に必死」に生きてきたような気がする。自分は何かに夢中になっていないと気が済まないタチらしく、常に何かに夢中になっている。夢中になりたいものを探すのでも、無理矢理夢中になっている自分を装うのでもない。好奇心が旺盛だから、何かしらに夢中になれるのだ。続けている事は自分の中で技術的な事や効率が上がるからそれが心地よいしそこに向上心を持てる。新たな挑戦にも夢中になれる。バイクの免許を取得するというのもそうだ。若い教官に怒鳴られるなんて新鮮だった。美人のライダー教官と仲良くなって軽口をたたき合えるようになってそれが嬉しくて「ああ、あの人に教えて貰えたらいいなぁ」と思いながら通った思い出。ある日その美人ライダーがコースを教えてくれるというので「後ろに乗って!しっかり捕まって」となって、抱きついてコースを走って貰ったものの、もんのすごく汗臭くて百年の恋も冷めてしまったあの昨冬の切ない思い出。それでもやはり資格がとれるのは嬉しいもので、(誰でもとれるとはいえ)頑張った充実感と緊張感と向き合う「試験」という舞台を楽しめた思い出。それらは全て「自分を飽きさせない為」ということを知っている。
小説を読むのが好きなのも「小説は時間がかかるから」だ。長い時間、長い期間そこに費やす事になる。つまりお金がかからない。これがビデオを借りてみる、となるとすぐに金はなくなる。酒を飲む、もっと飛ぶ。パチンコやる、競馬やる、羽が生えたように飛んでいく。金のかかる女に夢中になる、これも俺には無理、出来ない。夢中になるものなれるものにもコストパフォーマンスを考える自分が数十年前からいる。500円で書き換えたディスクシステムのゲームを死ぬ程遊んだのもそういう成り行き(ゼルダの伝説とかね)。
「やっている人は意外と詳しくない」
これはよく感じる事だ。音楽家も自分の創作活動で忙しいから意外と全方位的に音楽を聴けていない。以前なでしこジャパンの選手に会った時に海外サッカーの選手の事を聞いたけどほとんど知らなかった。ある意味カッコイイ。とても素敵だと思った。演劇を作っていて演劇を見られないジレンマに苛まれた事が何度もある。作る側は「楽しめる側」には一生回れない。その不条理と運命のようなものを諦観で受け止めていたけれど、「飽きっぽい自分を飽きさせない」事を考え続けないといけない男としては、ともすれば色々なものを楽しめるかもしれない。あ、いや、ちょっと演劇づくりを休んでいる時期だからかな。もうすぐ始まるしね、色々なことが。
なんだか、休んだというより、免停服役期間のような14年だなぁ。ま、いっか。
俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
君の手紙を受け取るより嬉しいものが
僕にはあったんだ。
俺は乗らないライダー!
No Run ! Night-Rider!
乗れない状況は変わらないけど、
今夜ぐらいは一人で乾杯したっていいだろう?

「(#059)届いたぜ!」への1件のフィードバック

  1. いろいろ始まるんですか!
    リコール修理は初回点検の時にやってくれるのでは?

コメントは停止中です。