(#004)自転車に乗るのもビビるぜ!

 俺は乗らないライダー。このブログを立ち上げた理由は、ブチブチと往生際の悪い事をここで愚痴らせて貰って、多少でも自分を慰めたり出来たらというとても消極的な理由だったが、もはやそれを楽しもうという方向転換を遂げた。


 それは、やはり、家族がこの反社会的な処罰に対して嘆く事もなく責め立てる事もなく爆笑してくれたからだ。高校生の息子と中学生の娘の反応。
 ばっかじゃねーのっ?!
 家に飾れば?
 家の中で乗れば?
 風呂入る時に乗れば?
 家ならヘルメットなしでも乗れるんじゃない?
 家の中なら、バイクが雨ざらしにならずに傷まないで済むよね?
 でも廊下走ったら、そのままUターンできなくなるから気をつけてね!

もう言いたい放題だ。死体に鞭を打つというよりも、息を吹き返すような脳天気な洗礼で有り難かった。正直泣きそうだったし自己嫌悪だったのだが。家内に至っては
 一回くらい取消になっちまえ!
と笑っていた。なんだ、この家族は?! 面白かったけど。勉強に不真面目な倅に説教をして「生まれ変われ」ぐらいのきつい言葉をかけた直後だが、「父ちゃんが生まれ変わんなきゃ駄目だな。だはははは」と乾いた笑いでツッコまれ倒す僕。ぐっすん。ああ、惨め。
 そして、家族会議。ではなく、家族にからかわれながら今後の生活の変化をシミュレートしてみる。
 待てよ。俺が乗れないってことは、自転車で駅まで行く? バスか? 歩きでもいいな。
するとまた子供たちが。
 乗らなくても、バイク引いて駅まで行って停めて仕事行って、そんでまた駅に戻ったら引いて帰ってくれば? それならメットもいらないし免停でも大丈夫じゃない?

 うーるーせーええええっ! と笑いながらも、自転車でなら大泉学園も光が丘も行ける事が解り、「へぇ、意外と便利なんだな」と思うが、自転車での近道を知らない俺に家族から道順を教えて貰う。がなかなか解らない。一通を逆走も出来るのが自転車のすげー所だ。
 一回、駅まで自転車で道を教えてやるよ! と家内。二人一緒に自転車で光が丘への道を夜に走る夫婦。馬鹿みたいだ。大体、俺たち夫婦は別々の布団どころか別々の部屋で寝ているし、二人きりになるのは、選挙に行く時だけだ。なのに二人で二台の自転車を漕いで夜中に駅への道を教わる。へんなの。
 なるほど。道はわかった。助かった。こんな道があったとは?! いつもバイクか車で移動しているとわかり得ない道が回りにあった。ふーん。興味深い。
 しかし!
 しかしだ。久しぶりに自転車に乗ったので怖い!
 散々……といっても中型自動二輪の免許を取得した去年の1月からずっと「左手のクラッチ」を停まりたい時に握らないように注意!していたので、ブレーキを効かせられない。足は漕いでいるので、リアブレーキを使えずあたふたする。
 しかも、バイクのように「ニーグリップ」が出来ず、こぎ続けている。まるで安定しない。ああ、怖い。自転車って怖いな。
 でも駅までの道が解って良かった。
 しかし、何かあったら怖いから免許は家に置いて自転車に乗る事にするよ。いや、何をしても自転車運転で切られる事はないだろうけれど、やはり「運転」するというのは気が引けるんだ。それが自転車であろうともね。
 俺は乗らないライダー。No Run ! Night-Rider!
 自転車乗るのも怖いけど。
 俺は乗らないライダー。No Run ! Night-Rider!
 君を乗りこなす免許が欲しいのさ。