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gibsonハミングバードのピックガードが剥がれちゃう問題について

まぁ、「ハミングバードあるある」というのは前から知っていたけれど、こうも打つ手がないのかというのがショッキングな事実。

ハミングバード

15年前に購入したのがギブソンハミングバード。そもそも、ギターは上手い人が高価なギターを買うのだろう、持つべきなのだろう、と思い込んでいて、ずっと、安いギターを使っていた。だけれども、世の中、そういうワケではないぞ、ということが解ってきたんだ。30代になって(遅い)。それは、

熱帯魚を始めた時、これまた最初なのだから、小さい水槽で慣れるまでやるべきだ、と思っていたが、小さい水槽の方が当然水替えをすべきタイミングが猛烈シビアになるし、水替えの量も繊細に考えなければならない。つまり、大きい水槽の方が「楽」であり、初心者向きなのだ。

で、ギター。40になって、「そろそろ自分が欲しいものを買う」ということをしてもいいのじゃないか?と思い始めた時に購入したのが、ギブソンのハミングバード。嬉しかった思い出。こうやって何でもかんでも欲しいものを手に入れるなんて贅沢をせずに生きていると、この年齢になっても心底嬉しいと思えるので、我慢やMっ気というのは人にお勧めしたい概念だな。

圧倒的にハイコードが押さえやすく、弾きやすい。弾いてて楽しい。こんなにギターを弾くのが嬉しく感じる事はなかった。とりわけ、ガチャガチャストローク中心で弾く場合は、本当に強固だし、音が強い。なのに主張し過ぎない。そのかわり、モーリスみたいに「フィンガーピッキング」では弾きづらい(個人の感想です)。

そして、可愛いピックガードがお馴染みのハミングバード。このピックガードは顔だよね。だが。

剥がれやすくめくれやすい。

使っているとめくれてくる。これは本当によくあるようで、今までにも何度かギターメンテの会社に持ち込み、張り直してもらった。行けば必ず「ああ、ハミングバードですか」と言われる(涙)。よくあるんですよねぇ~と。

で、最初のうちは、剥がして、強めの圧着剤で張り直して貰うという作業を有料でお願いする。

ここで問題は、自分で貼ろうとして余計な事をすると、修復不可能になるので要注意。とりわけ、接着剤を流し込んでしまうなんてことをやると「剥がれない」ので、張り直せない。ボディにも傷がついちゃう。絶対に業者にプロに頼みましょう。お金かかるけどね。仕方ない。

ギブソンハミングバード

本家gibsonの変えはない。

で、今回お願いした所は、「ギブソンにオーダーしてピックガードが届いたらそれを貼りますが、本家だと高いと思いますけど」ということだった。構わないよ。それでまた反り返って、そして10年に一度張り替える事になったとしても構いやしない。あと人生で何回張り替えるかぐらいなのだから。

だが、数週間後に、その業者から連絡があり、本家は「初期不良とかじゃないと、直してくれないらしく、単体でピックガードを売ってないそうです」とのこと。ほらね。やっぱりね。前のメンテの会社がそういう反応だったもの。あーあ。ぬか喜びしちゃって損しちゃったん。

で、どうするかって話なんだが。

右が純正(透明部の剥がれより隅が剥がれるのが強烈で早く、何度も剥がれる)、左が非純正の。比べると色も違うけれど、半泣きでこれをつける人が多いのかなぁ。(遠い目)

似たようなものならありますよ、ということだった。つまり、ギブソンのじゃない会社が作った「似たピックガード」。

えー。やだなぁー。
ということで、だったら、多少ボディに(これから弾く事で)キズがついたとしても構わないから、いっそのこと「ピックガードを剥がして使う」というのはどうだろう?と思ったワケだ。
これは、「くまざさ商会」の天才ギタリスト(作曲家)磯田収さんに以前相談した時に「剥がしちゃえばいいんじゃ?」と言われて目から鱗だった事がきっかけ。そうか。そんなにガチャガチャ弾かないなら(弾いたとしてもキズつくだけなので)要らないじゃねぇか?と。

で、それも考えて、こういう写真を送って貰った。

ピックガードを剥がした状態。あああ。

そうです、日焼けの後が当然残る。ビキニの線が出るセクシーギャルの肩のようになっているワケです。

で、また修理の担当者の方と電話で相談する。うーむ。ハミングバードのピックガードは、とがってる形状なので、それを覆い隠すような代替ピックガードになると、もの凄く大きなものになっちゃう。

お。それもまたオモシロイんじゃないか?ということで、調べてみる。やたらデケーの貼り付けてるってのもありか?いや、なしだ。
で。悩む。このまま、ピックガードなしで使うかぁ~。

と、もう一枚、そのギブソン製じゃないけど、似たようなピックガードがあって、それを試しに「当てて」置いてみた画像を送ってくれた。

まぁ、解る人じゃなければわからないけれど(偽物使用中)

うーん。悩んだ結果、これにすることにした。安くないんだけどね。剥がしただけでもお金はかかるし、なんとなくつけてみた。つまり、まもなく戻る僕のギターは、ギブソンのものなのに、ギブソンのまがい物フレイバーに包まれたものになります。これは、どういうことなのかな?

白鵬が日本国籍を取得した所で、いつまで経っても日本人と認められない苦難の道が待っているかもしれない暗雲立ちこめるハミングバードの末路なのかな。
ともあれ、ハミングバードを購入する人は、このピックガードめくれ現象は必ず訪れるので覚悟してください。

なんかね。ソニーのCD900stみたいにさ。イアーカバーがぼそぼそに破れてそれを5000円ぐらい出してパーツ交換しながら使うって商法とかさ、
カサブランカのソファに30万円以上出しても、張替に毎回10万円以上かかるというような商法とかさ、
そういう阿漕な匂いプンプンのやり方でいいから、純正を売り出して欲しかったと切に思う秋です。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。