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BIOS入れずでパリティエラーの対処法

謹賀新年

今年もヨロピク

まったりとした元日を過ごそうとしたものの、PCのトラブルでややこしい夜になってしまった1月1日です。

全ては「伊勢ツーリング」強行が原因で。その理由はさておき、困ったのは、PCが立ち上がらなくなってしまったのであります。嗚呼、怖かった。

ビープ音

昨夜は入った電源を、年があけた今日ONにしたら立ち上がらなくなってしまった。ありゃ? どうしたのだろう?
なんかあったのか? うんともすんとも言わないでHDDのアクセスランプも消えてからから言わなくなった(HD)。で、デスクトップの背面を見ると、LAN繋いだ所に点灯してる。おお、通電はしてる。だが。ううむ。20分待ってから電源ケーブルを抜く。我慢したので容赦ない。

そして、差してみる。今一度電源を入れる(というか勝手に入る)。で、ピーピー。とビープ音あって、また止まる。だんまりを決め込むPC。黙秘権だ。やられた。せめて河野大臣のように「次の質問どうぞ」とでも言ってくれればまだいいものを(違う)。

何かの合図だろうが

ビープ音は何かの合図に違いない。警告だ。間違いない。最近のマザーボードはBIOSが警鐘を鳴らすので助かる。で、思い当たる節を考えて見ると、ああ、そうだ。12/30と31日に集中して数時間ずつ部屋の掃除をした。もの凄い埃が立ち上った。埃です。誇りじゃない。大晦日のプライド全盛期を思い出すね!じゃない。確かに熱かったけど。

その埃の凄さは、途中休憩してトイレに行く。そして戻ると部屋の中が「埃臭い」と感じるぐらいだったのだ。そりゃすげー。久しぶりの大掃除だったから。今年忙しかったから(言い訳)。で、デスクトップパソコンはノートPCよりも風通しがいいにせよ、とはいえいくらなんでも埃っぽくて冷却できないCPUとか電源ユニットとかグラフィックボードとかで熱暴走族が大晦日らしくパラリラパラリラと走りまくっているのだろう、そうだろう。これっきゃねぇと思って、掃除をした。これですぐ直る筈。そう信じて疑わなかった。

埃を取る掃除

で、筐体を開ける。

中を見てみる。それはそれはヒドイ事になっていた。CPUの冷却ファンの奥にグッシャグシャに埃が詰まってる。電源ユニットのファンにも詰まってる。エリサのグラフィックボードの3つのファンにも詰まりまくってる。便秘凄い。
考えて見たら当たり前のこと。

インテルはCPUの性能をどんどん伸ばしたここ20年であり、その進化と併走してウィンドウズのOSの進化の足並みが揃ってPCは生活に入り込んだ。CPUの演算能力はどんどん進化しても、結局それを走らせた場合の熱をどう逃がすか、というのが巨大なテーマだ。CPUそのものは熱くなる。なので、CPUに密着している銀色のヒートシンクって奴が熱を奪う。それによりCPUを冷まそうとするってワケ。だが、そのヒートシンクが奪った熱もどこかにやらなきゃ放熱出来ない。で、ファンがヒートシンクに付いてる。PCが通電すると、電源ユニット、グラボ、CPUなどのファンが一気に回り出す。デスクトップPCの中身はファンが回りまくってるって寸法よ。

とりわけCPUの場合は、ファンがヒートシンクに向いている。ヒートシンクの奥にはCPUがある。つまりCPU方向に風を起こしている為、埃が多いとその埃がCPUのヒートシンクに詰まる。で熱が逃げず、熱くなる。ヘタすりゃ火事になる。この事を考えればすぐ解ろう事なのに、埃まみれの掃除している時には気付いていなかった。危ない。火事ってこういう所から起こるんだろうなぁ。

で、その埃を全てピンセットとかとげ抜きとかで丁寧に取り除き、最後は息を吹きかけて「ふーふー」やる。もの凄い埃の量。うげー。どんだけ部屋汚かったんだトホホ。

これで直るだろう?

だが、直らなかった。電源を入れてみたら同じだった。まるで立ち上がらない。BIOSのピっという音さえ出なくなった。ありゃりゃ。これはヤバイ。危険区域に突入した。焦りを隠せない俺。BIOSに入ってみよう。だが、PS/2ではなくUSBのハッピーハッキングキーボードだ。ええと、大丈夫な筈。だけど、DELキー(とかF2)をガシャガシャ押してもBIOSに入れない。おや? やっぱUSBだからかな。ハッピーハッキングの場合は、キーの数を減らしている為に、F2を押すにしても、「Fn+2」という変わったものだ。気持ち悪いから、PS/2のキーボードをベッドの下の物入れから出してそれを差して再起動する。

ダメだ。BIOSに入れない。いよいよヤバイ。この辺りで厭な事を想定し始める。
ええと、いきなり一月からPCを買わないとならないのか? 自分へのお年玉? そんなことより、再セットアップがエレー手間取り大変だぞぉ。どーすりゃいーんだよぉおおおっ。なんて頭の中で渦巻く。

セーフモード

セーフモードで入るにはどうしたらいいのだろう?win8.1だとちょいと面倒。やってみるけどダメ。そもそも、BIOSに入れないのに、Windowsに入れよう筈がない。
え。待てよ。BIOSに入れないって本当か? ピーピーとビープ音が鳴っていたのは「BIOS」が鳴らしている筈じゃないか。

調べてみる。

ピーピー。と長い音が二つ繰り返し。これは「メモリのパリティエラー」。は? また、ポストエラー。は? マザーボードが壊れたのかメモリのパリティエラーかどちらからしい。

まて、その前に出来る事をすべきことをしてみようじゃないか。

C-MOSクリア

そうです。シーモスクリアって奴です。困ったときのシーモスクリア

筐体を開ける。グラフィックボードを外す(これ結構面倒)。

青い所に刺さっていたのがグラフィックボード。映像編集するに当たり、というかカラーコレクションするにあたり追加した。これがないのとDavinciResolveが起動さえ出来なかったので。本体よりも高いグラボを買ったのは正解で、本当に快速で気持ち良い。SSD買った時より気持ち良かった。

グラフィックボードを取らないとボタン電池が取れないのであります。そうです、シーモスクリアはボタン電池を取ってショートさせます。だが、怖いので、電池をとって5分待ちます。それでクリアされる筈。

どういうことか。BIOSの設定で、ハードディスクからブート(起動)するよ、とか、そのハードディスクの中で、どのHDを起動(c:)ドライブにするか等を決めて設定するのがBIOS画面だ。そして、電源がシャットダウンされた後に、その設定を保存してくれるのが、ボタン電池。そのボタン電池を外して5分すれば、そのBIOSの設定はリセットされるけれど、

「大抵のなんかよくわからない不具合」のほとんど

はこれにて解決する。よくわからない状況でも、丁寧に筐体を開いて静電気などに気をつければ、このC-MOSクリアで難局を切り抜けてきたこれまでだ。今回も大丈夫だろうよ。そう思ってやってみた。だがこれまたダメだった。ええええっ?! どうしてぇええええっ?!

パリティエラー

そして、いよいよ謎のビープ音二回(ピーピー)を考えるべき時が来た。RAMのパリティエラー。なんじゃらほい。端的に言うと、メモリの不具合。で、ROMではなくRAMなので書き換えられる筈だ。だがそれをするにはよくわからないけど、何度か抜き差しを繰り返してみるのがいいらしい(理由はよくわからない)。だが、それでも直らない場合もあるらしい。

4枚あるうちのメモリを全部一度外し、最初の2枚だけを指して起動する。お。立ち上がった。だが、ここでは、当然、メモリ2枚を外しただけではなく、グラボも抜いているので、マザーボードに元より着いていたグラフィック機能で(HDMI)モニタに繋いで、尚且つ、HDDなどの記憶装置の全てを抜いた状態で立ち上げた。それでやってみると、ウィンドウズが立ち上がった。ネットに繋げてないけど、なんとか立ち上がった。怖いので、

msconfig.exe

を立ち上げて「セーフモード」の(最小)を選んで再起動してみる。立ち上がった。大丈夫。これ後で気付くが不要だったね。なんか大事とりたいときってとりあえずセーフモードに気持ちが動くよね。

で、セーフモードのまま、メモリをもう一枚プラスして起動してみる。大丈夫。セーフ。おお、いいぞ。あと一枚。ついに4枚差した状態で起動。セーフ。

で、問題のグラフィックボード。これを差して、HDMIからまたディスプレイポートに差し替えて、立ち上げ直す。立ち上がる。やったぁ。てことは、もはや何も問題がなく直ったって事のようだ。で、いくつもの外付けストレージやKORGのnanoKontrol2とか、nanoKEY2とかur22とかを繋いで立ち上げる。無問題。エクスプローラー(ファイル)開く。全部のストレージが認識されている。ああ、良かった。

結局パリティエラー

メモリのパリティエラーって何だ?

コンピューターに於いてデータがメモリに保存されている間、少量のコンピュータ データ(通常 1 バイト)のパリティ(奇数または偶数)を表すための余分なバイナリ ディジット(ビット)のストレージ格納されたデータから計算されたパリティ値は、最終的なパリティ値と比較されこの 2 つの値が異なる場合、データ エラーを示し、少なくとも 1 ビットがデータ破損によって変更されている。

コンピュータ システム内では、内的または外的原因による電気または磁気干渉により、メモリのシングル ビットが不意に逆の状態にフリップしている可能性があります。 このイベントは、パリティ エラーと呼ばれ、元のデータ ビットを無効にします。

これらのメモリ エラーが検出されないと、検出不能または不合理な結果を生じるか、格納されたデータの恒久的破損またはマシン クラッシュを引き起す可能性がありソフト パリティ エラーまたはハード パリティ エラーとして分類される。

なんだかよくわからないけど、グーグル先生に尋ねた所、

メモリを何度か差し直したら直る場合がある

ということらしく、4枚全部を差し直したら直った。

だが、8.1移行らしいが、高速ブートするから、BIOSには入れないらしい。ガチャガチャF2(DEL)ボタンを押しながらブートしても。

整理してみると

じゃあ、どうすれば、セーフモードで立ち上がるのか?

ええと。

ウィンドウズ8.1の場合ね。

大不評のチャームから、「PC設定」~「保守と管理」~「回復」~「再起動」で出来る。

それと。立ち上がったとはいえ、RAMが大丈夫なのかはとても心配なので、再起動してウィンドウズが立ち上がった状態で、コントロールパネル~管理ツール~Windowsメモリ診断。を起動。再起動して、懐かしいMS-DOS画面が出て640ドットの文字で作業が始まる。
結構時間がかかるが、勝手に再起動してくれるので、この間に別の事をした方がいいかも。

で、終えると再起動した後「エラーはありませんでした」が出てめでたしめでたし。ああ、良かった。なんだったんだ、この4時間は(汗)。

伊勢ツーリングのせい

で、どうしてこれらトラブルで泡くったのが伊勢ツーリングのせいなのかというとそうなんです。部屋が汚れまくったままであることを解った上で、「ええい、行ったれ!」とソロツーリングに出かけて、お伊勢を満喫したもので、それにより掃除が遅遅として進まず。慌ててやることになり、そのバタバタがこれまたPCの不具合に繋がったのではないかなぁと。掃除とか片付けってのは、ちゃーあんと普段からやっておかないとダメだよね。いやいやホント。

今日の一曲。ろくでなし子さんの旦那のバンド、ウォーターボーイズで、「フィシャーマンズ・ブルース」! これが一番好きだな。

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作成者: 宮川賢

何しろ、インプットを多くしないとアウトプットばかりだと枯渇しちゃうし、ヤバいのでまずは読書を。そのためにソロキャンプや旅行や仕事も頑張らないとなりません。なーむー。