昨夜の記憶

やっべー。

記憶が飛んだ。といっても、深酒をしたわけではありません。(口説いていた女を)深追いしたわけでもありません。黒い話に深入りした話ではありませんし、胃の調子を考えず珈琲を深煎りしたわけでもないです。

急になので慌てたかと思いきや。

昨夜の生放送中に、どんどんと判る筈の事が判らなくなっていくという恐ろしい(けど一度経験のある)状況に陥りましてん。まぁ、それすら楽しんじゃえとばかりにアタフタしないでそれなりに放送を楽しめているのが俺も豪胆になってきたなぁとかつてのヘタレの自分を思うと感慨深く。

一度だけ経験した

過去に一度だけ経験があるんです。「ヒネミ」という芝居の公演直前にあまりにも疲れていて、なんだか頭がボーッとしていたら、家で台詞をさらっていたが、台詞が次々出てこなくなってしまった。あれ、あれ。あれ。あれ。と。これは怖いですよ。いやいやホント。まぁ舞台役者にありがちな「公演が近づくと台詞が出てこなかった夢を見る」というのはホントによくある話。先日終えたアトリエ公演でも僕は出演していないのに、舞台で口をぱくぱくさせて酸欠金魚みたいになってる夢を見た。いわんやプロパー役者おや。だが、これは現実にあったことなので本当に焦った。やればやるほど、出てこなくなって、ヤバイヤバイ。忘れちゃってる。どんどん抜けてってる!と泣きそうになったが、騒いでいたら女房が「うるさいから寝ろ」と言いだし(これが正解)寝て起きたら全て思い出していた。
 ちなみにこれは、ヒネミの商人の再演の時に中村有志さんに会ったら、「いやあ、俺もあったよ、まるで台詞が出てこないどころか、楽屋で共演者の顔が、そう、宮川君の顔さえ見てても『誰だコイツ』ってなっちゃったんだよねぇ」と。うぎゃあああっ! それにより、数年前の「ヒネミの商人」のアフタートークで僕と有志さんはこれを(勝手に)「ヒネミ病」と名付けて宮沢さんのせいにしていました(なんだそりゃ)。
 ああ、こうやって書いていても、その時の感覚を思い出して気持ち悪くなってきた。ぶるぶる。
 だって、その作品で戯曲賞を受賞してその再演だから緊張もするしさ。しかも、僕の演じる「ろくちゃん」ってのは、初演で登場してなかったしさ。だからこそ、ちゃんとやってやるー!なんて思って完璧を目指していたらある日突然、ポンっ!と台詞が抜け出ていった。本番公演中にそうなった有志さんよりはまだまだ五億倍もましだけど(そうやって考えると有志さんホント凄い)、寝て治った時の感覚はホントに九死に一生を得た感覚だった。

今回は何故だろう?

僕にも判らない。まぁ、久しぶりの自分の劇団の公演であり、久しぶりの理由が色々あって、去年は色々な(特にスケジュールの)点で紆余曲折あったジャニーズミュージカルの公演で演劇に携わると言うことに対して疲弊している自分がいて。それは偶然、猛烈にやる気の出るラジオ番組(宮川賢のデートの時間でそ?!)が立ち上がったばかりであり、その相対的比較によるものでもあるけれど、その前年度までの、所謂、

  • 演劇は何しろやってて楽しいもの=だから辛い仕事をこなす為にも続ける必要があると思える程=おかげで他の仕事のストレスを雲散霧消させてくれていた素敵なもの=それが演劇
  • ラジオは大好きだけど自分の思い通りにはいかない=偽名ならいいが自分の名前を出しているとそこに責任を持ちたい=だがスタッフも選べず内容も最終的には合議もしくはP判断で決まる=好きな仕事だからこそ感じる巨大なストレス

という感覚だった。それが正反対になった記念すべき(って決して好まれる話ではないが)年度、それが2016年度だったのであります。そこからのリハビリを兼ねてる公演だったのが「トラックと海」だったので、自分がテンパらないように公演をつつがなく無事終える事、自分が芝居を打つってことは楽しいと思える感覚を取り戻す事、なんていう非常に低次元の事が目的だったので、そしてなのに首尾良く行かない事が立て続いてストレスが溜まっていたのか。今回のような事になってしまった。いや、分析があってるか判らないけど。ただの年齢によるものかもしれない。

何しろ治ったのでよしとする

何しろ治ったのでまーいーや。ということにします。ただ、ホントに怖かったなぁ。自分の年齢も判らなくなってたし、帰り道も判らなくなってた。銭湯に寄って帰ろう(とこんな時でも呑気)と思っても道が判らない。極楽湯に行こうとしても何度も同じような所をグルグル車で走ってる。そもそも、生放送中に404SXのボタン押し間違えてたしね。そんなことするようなタイプじゃないのに。しかも「ラブリー大喜利」ってコーナーでおすべきボタンが何番か忘れてしまっていた。これが一番ビックリした。台本に書いてあるからそれをいちいち見て押していた。ああ怖かった。で、押しながら「このボタンだったような記憶がないなぁ」なんて思っていたし。リスナー女子から彼が結婚を考えていたのを知らずに別れてしまって少し後悔、みたいなメールを貰っていたが、それに対して、本来ポジティブシンキングな僕としては「彼が本当に結婚を考えていたとしたら、後からそんなこと伝えないと思うから、結局別れた後もよく思われたいとかそういうだけだと思うよ」と「別れて正解!」に帰着するような助言をするんだけど、なんだかヌルッとしたつまり自分らしからぬ(恥ずかしくて同録聞き返すのが怖い)事を口走っていたような気がするし。

知恵熱?

もしかしたら、公演期間中って、音響と照明をやっているので(同じ404を押している)、それでこんがらがったのかなぁと、放送直後は思ってたんだけど、帰り道がわからなくなるといよいよどーなんだって事なので、単純に疲れによるものだと思うが、その理由が、「公演期間中はオペレーションをしているだけなので頭を使っていなかった」事により、急に可動させた事でバーストしたみたいなものなのかにゃ?なんてことを思ったりもしつつ、今日はその「例の現象」を怖がらずに鬼のように仕事をする予定です。こえーから一度記録に残しておこうと書いた次第。同情されたいワケじゃないよ!てへぺろっ!

投稿者:

Miyacolor

まぁ、なんとなく楽しく生きていますよ。それで十分でありながら、それでいいのか?って自問自答する日々ですかね。